TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 147

2018年01月07日 | エッセイ
明けましておめでとうございます。今年もお目にかかれて非常に光栄です。

 友人の一人に大型犬を連れて散歩している奴がいる。実に羨ましい。我が家では大型犬を飼っていない。何年も前のことだがシェパードと柴犬の雑種を飼っていた時期があった。柴犬と云うよりシェパードに近かったらしく、かなりの体格であった。今は二階に住んでいる長男一家が小型犬を飼っている。耳のやたらとでかいパピヨンとかいう犬種だが私には懐いていない。私の方でも小さな犬はどうも苦手である。キャンキャン鳴くだけで、犬らしいどっしりとしたところがない。隣家が以前に飼っていた犬は、我が家のボス猫に凄まれて吠えるのをやめるような意気地のない犬であった。そのような犬には魅力を感じない。

 大型犬を飼いたいとは思っているが、私の都合の悪いときに家内が散歩を代ることは無理であろう。体力の問題もあるが、家内は私ほど犬を好きではない。だが、夢だけは捨てていない。次に飼うのはゴールデン・レトリバーか牧羊犬のボーダー・コリーを願っている。ボーダー・コリーは大型犬の範疇に入らないが、風格は大型犬である。本来はシェパードを飼いたいが、血筋のいいシェパードはとても手が届かない。

 戦前、叔母が素晴らしいシェパードを飼っていた。名を「メイ」と云った。名前の通りの名犬であった。幼かった私の面倒をしっかりと見てくれていたらしい。疎開から帰って叔母を訪ねてみると、そのメイはいなかった。出征したのだ。復員の日を待っていたが、その日は来なかった。この戦争でどれだけのシェパードが戦死したのか、行方不明になったのかを考えると心が痛む。

 家内に散歩に行けと常々云われているが、「大の大人が犬も連れずに歩けるか」と一蹴してしまう。而し、健康のために散歩がいいのは承知している。友人が、「犬がいなくても、お前はカメラを持って行けばいいだろう」と助言してくれたのを思い出しては歩くようにしている。同じようなところを歩くのだが、行くたびに違う被写体に巡り合う。これも楽しい。


キャノンEOS10DにEF28-135mm、f3.5-5.6を装着。 ISO:400、 f5.6、 1/10秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
 友人宅で飼っている犬。友人より私に懐いており、彼の家にいる間は私から離れようとしない。


キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:400、 f5.6、 1/30秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
 長男一家が飼っているパピヨン。私が玄関のドア―を開けたとたんに吠え始める。私が同じ家の住人であることを全く理解していない。「大家に向かって吠える奴がいるか!」と叱っても一向に云うことをきかない。学習能力のないまま何年にもなる。だが、外で会うと尾を振りながらすり寄って来る。彼の行動は理解に苦しむ。


キヤノンEOS5Dに17-40mm、4Lを装着。 ISO:200、 f11、 1/25秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
 これはレタッチのソフトで流し撮り風にしたのではない。群馬県の川場村の農家を覗いた途端に番犬が飛び出してきた。びっくりして後ろにのけ反りながらシャッターを切ったのである。期せずして流し撮りになった。


キャノンEOS5DにEF70-200mm、2.8Lを装着。 ISO:100、 f5.6、 1/60秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
 近所のお宅で飼っている犬だが、私とは相性が良くない。理由は知らない。


キャノンEOS5DにEF70-200mm、2.8Lを装着。 ISO:100、 f5.6、 1/160秒、 露出補正:±0、 WB:オート。
 非常に面倒見のいい雌犬。近所の公園に集まる子犬を保護者の目でじっと見ている。


キャノンEOS10DにEF28-135mm、f3.5-5.6を装着。 ISO:400、 f4、 1/60秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
 妻籠の民宿の飼い犬。前日に支払いを済ませ、朝早くの出発であったため、見送ってくれたのはこのセントバーナードと高校生のお嬢さんだけだった。