土曜日や日曜日に朝早く起きて奥多摩にヤマベを釣りに通っていた時期があった。初めてヤマベを釣りに行った時、一匹も釣れなかった。海釣りと川釣りとは全く釣り方が違うのだと知った。それと同時に、悔しさから猛烈なファイトが湧いた。土地の名人から餌の作り方を教わり、釣り方も教わった。それで雪の降るような時期にも、周囲の人は釣れぬのに、私だけはコンスタントに釣れるようになった。
我が家から奥多摩の釣り場までは10を超える隧道を通って行かなければならない。アメリカ人の友人に、「トンネルから出るときは何があるかわからないから、必ずスピードを落とせ」、それに「冬場に、道路が黒く見えるのは其処が凍っている証拠だ。スピードを落とせ」とを何回も何回も云われた。お陰で冬の奥多摩通いで全く事故を起こさなかった。
この奥多摩湖の浮橋の上から釣っている人もいるが、此処は観光客が行き来するのでいい釣り場とは云えない。
私のポイントはこのもっと上流の「学校下」、或いはもっと先の山梨県へ通ずる山道近くまで行った処だった。
奥多摩を象徴するような橋。塗り替えたばかりだった。
この村の駐在さんが飼っているワンコロ。最初は私を逃亡犯のような目つきで見ていたが、慣れてくると遠くからでも尾を振ってくれた。此の日は、「暫く来なかったな」と問いかけているような顔に見えた。
我が家から奥多摩の釣り場までは10を超える隧道を通って行かなければならない。アメリカ人の友人に、「トンネルから出るときは何があるかわからないから、必ずスピードを落とせ」、それに「冬場に、道路が黒く見えるのは其処が凍っている証拠だ。スピードを落とせ」とを何回も何回も云われた。お陰で冬の奥多摩通いで全く事故を起こさなかった。
この奥多摩湖の浮橋の上から釣っている人もいるが、此処は観光客が行き来するのでいい釣り場とは云えない。
私のポイントはこのもっと上流の「学校下」、或いはもっと先の山梨県へ通ずる山道近くまで行った処だった。
奥多摩を象徴するような橋。塗り替えたばかりだった。
この村の駐在さんが飼っているワンコロ。最初は私を逃亡犯のような目つきで見ていたが、慣れてくると遠くからでも尾を振ってくれた。此の日は、「暫く来なかったな」と問いかけているような顔に見えた。