TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 502

2024年09月22日 | エッセイ
 このブログで、日本政府は何故カリフォルニア米をアメリカから緊急輸入しないのかという記事を書いたが、それに捕捉したい。

 日本政府から派遣されてアメリカ空軍に勤務していた時、仲良くなったハワイの二世からカルフォルニアには外米(インディカ米)ではなく、日本米そっくりの米があると教わった。そして「少しだが」と云って二種類の米を事務所に持ってきてくれた。頂いた米はどちらもおいしかった。それがササニシキに似ている「キャルローズ」とコシヒカリに似ている「ダイヤモンドG」だった。インディカ米しかなかったアメリカ市場に、何とかジャポニカ米を食べたいとカルフォルニア在住の一世が日本から米の種を手に入れ、そして、カルフォルニアの市場で大きく売れると、徐々に全米に広がり、今のような大量生産の「キャルローズ」、それに別の一世が「ダイヤモンドG」を全米に市場を持つようにまで発展させたらしい。私がこの米を知った時点では、アメリカのスーパーマーケットではインディカ米が主流であったらしい。「キャルローズ」と「ダイヤモンドG」の広範囲の発売でジャポニカ米の美味しさを知った消費者の要望で多くのブランドのジャポニカ米が生産され、販売されるようになった。而し、先行の二種のお米と比べると、味はいいが値はかなりのものだったようだ。そのうちの一つが「日の出」という米で、日本の米とは比較にならぬほど安い値だったが、先に発売されていた「キャルローズ」と「ダイヤモンドG」に比べるとべらぼうに高い値段であった。

 もう何十年も前の話だが、「キャルローズ」と「ダイヤモンドG」の価格は日本の米の一割ほどの価格で多くのスーパーマーケットで売られていた。

 日本は米の自給が政府の方針であるのは理解出来るが、それにしても現在の米の価格は高すぎないか?この原稿を書いている時点で、新しく入った新米の価格は3千円をかなり上廻っているようだ。日本の消費量の全ての米とは云わないが、アメリカ政府から脅かされて仕方なく買っている米を「キャルローズ」と「ダイヤモンドG」にして市場に流せば現在の量を大幅に超える米をアメリカから輸入出来、バカみたいな日本の米の価格を抑えられたのではなかろうか。テレビのニュースで、コメ農家が「あんな高値でどんどん売れていく」と嬉しそうに、また不思議そうな顔で云っているのが放送されていた。政府は農家に課した減反政策以来、我々消費者を犠牲にして非常に豊かな米農家に手厚すぎる援助をしている。おかしくはないか?

 このブログがアップされる頃、自民党の総裁選は誰が有望になっているか現段階では分からないが、世界の食料状況をよく知り、日本国民、特に庶民は何を求めているか、自分の金儲けを後廻しにしてでも、是非考えて貰いたいものだ。夫婦別姓だの、デジタル化がどうなのと議論するよりもっと実のある議題から先に解決を願いたい。

 以下の写真は何も手入れせずに、葉が花のように変化し、暑いさなかでも嫌がりをせずに花のようになる植物である。名は知らない。だが毎年繰り返されている。地味な存在ではあるが、不思議な花(葉?)だ。













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