~風に吹かれて~ by ポー(paw)

-人の中に 人の創り出した物の中に 動植物の中に 地球や宇宙の中に 魂の琴線にふれ 愛を感じながら 生き込みたい-

瀬川洋&トラベリン・オーシャン・ブルーバーズ/結成20周年記念ライブ♪

2018-01-11 07:40:08 | ・映画・本・絵

2017.12.24

瀬川洋&トラベリン・オーシャン・ブルーバーズ/結成20周年記念ライブ♪ 原宿クロコダイル

この度、トラヴェリン・オーシャン・ブルーバーズは結成20周年を迎えました。加えて、瀬川洋は古希ザ・ダイナマイツが

レコード・デビューしてから50年、これらを記念してアニバーサリー・ライヴを行ないます!

というわけで、そりゃ駆け付けない分けには行きません^^

原宿から歩きました。相変わらず、すごい人ですねー。外国人も多くなりました。表参道から明治通りへ。久しぶりですなー。

12:00開場ということでしたが、オープンが遅れてお店前には列ができていました。日頃、夜でしか逢わないオーディエンスと、

太陽の下で出逢う(さらに酔っていない・笑)というのは、ちょっと気恥しいような何とも不思議な感覚でしたねー。

店内は満杯^^ いや~いいですね~♪

カウンター脇のテーブルに陣取りました。ちょっと柱やカウンターがあってステージは観にくいんだけど、ここしか座れ

なかったもんで。入り口上部を見上げると、お~ここにPAがあったんだ。なんと梯子で登っていくみたい。

客席側はミラーが多くとても広々と見えますね。光も散りばめられていてキレイです♪

12:30開演が、13時過ぎに開始~♪

シバイさん、力のこもったサックスが響きわたり、モリさんも元気に登場~

瀬川さんの「目から汗が・・・・」に思わず、わたしもウルウルしちゃいましたね。20年の歳月はいろいろな事を思い
起こさせ、向こうの世界に逝ってしまった人たちが浮かんでは消えて・・・それぞれの人たちの胸に、いろいろな思いが
押し寄せてきたことでしょう。

瀬川さんは、三途の川を渡る駄賃が足りずに渡れないそうですよ(笑

わたし、後半からは入り口脇で、ずっと踊ってました。

キラキラしていて綺麗だったなあ。

Tupelo Honeyは最高でした。ベースのりのりの楽曲、何だったっけ?シゲちゃんもまるで踊っているみたいなプレイで♪

金子マリさんやtob創世期の大戸敏文さんも応援に^^

ダイナマイツ復活!

吉田さんのベース、野村さんのドラム、最高でした♪

マリちゃん熱唱^^

「何故に生まれて」久しぶりに聴けましたよ。

結成20周年記念ライブ♪ それでもこだわりのある楽曲はトコトンと^^。瀬川さんの音楽に対する熱意は相変わらずです^^

休憩中にダイナマイツの頃の映像が流れていました。みなさん、食い入るように観ていましたよ^^

15時終演予定でしたが、開演が遅れたから15時半くらいかと思ってましたが・・・何とアンコール含め、16時30分過ぎまで、
行われました。3時間以上のライブ!!!いや~すごかったです。後半ずっと立ちっぱなし踊りっぱなしだったので、さすがに
腰にきましたね(笑)戦いでした(笑)でも、たくさんの方がたくさんのエネルギーをもらえたのではないでしょうか。

ライブハウスを出るとすでに暗く、表参道はこんな感じでした。

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「1998.11.22 渋谷屋根裏 のメモ」

彼らの音楽の根底にあるもの、それは、誰もの心臓の鼓動に調和する魂。スルメのように、かめば、かむほど、味がある。
なつかしい、忘れていた幼いころの原風景がよみがえる。一つ一つの音を、まるで言霊のように、大切に、そして、
エネルギッシュな、調和で聴かせてくれる。一人一人の生活に、ヴィタミン剤のように常用してほしい。

瀬川洋率いるトラベリン・オ-シャン・ブル-バ-ズの待ちわびた5ヶ月ぶりのライブが、昨年12月同様、渋谷屋根裏で行わ
れた。1時間遅れでスタート。前半1時間、休憩をはさんで、後半も1時間半近い実にパワフルなステージだった。ほとんど、
MCは無く、ひたむきに調和を重んじ、楽曲で表現しようとする、本物のロック・ライブ・スピリットは、不変だ。ここで言う
調和は、けしてこじんまりまとまるのではなく、砂浜に波が打ちあげるように、時には激しく、時にはクールに客席までもを巻き
込む自然なエネルギーの和である。共鳴といってもよいだろう。さらに、ゲストのKYON(key)や、元ダイナマイツの大木啓造らの
ゲスト参加により、アットホームな、そしてパワフルな色を巻き散らしていた。’金を払って聞きに来てるんだから、精一杯プレイ
するんだ’という、彼のポリシーは、ヴィジュアル・パフォーマンスではなく、個々の魂に飛び込むこだわりの音に息づいていた。

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「1998.11.18 02:30の思い出」

少しずつ、まどろみが浅くなり、何かに呼び寄せられて目がさめる。 行かなくては・・・・。 真夜中の街は、普段とは違い、
頬を、赤く染めるように高揚した魂たちが、静 かに、それを待っていた。 まるで、それに吸い寄せられるように・・・・。

そんな、いつもと違う雰囲気に包まれて、少しずつ胸が高鳴ってくる。 北斗七星、オリオン、すばる・・・。いつもより鮮明に
見えている。 雲は切れ、月は隠れ、風は、ほとんど無い。 すべてのものが、息をひそめて待っている。 ビルを、早足で駆けあ
がると、いきなり、眼の中に閃光が飛び込んできた。 流れた後の軌跡が、飛行機雲になる。 圧倒的な明るさと視界の端から端まで
流れる星たち。 見慣れた都会の夜空を、日常から非日常へと一瞬に変えていく。

曇りのない瞳で見つめていた沖縄・阿嘉島で出会った流れ星。 命を吹き込んだオリオンをかすめた都会で出会った流れ星。
消えゆく命を見つめていたノース・オアフで出会った流れ星。 自分の歴史に刻まれた流れ星との出会いは、いくつかあったが、…。

これなら、願い事も間に合いそうだが、頭の中が真っ白になり、 僕の頭上のフキダシには、‘…・!!’感嘆符しか出てこない。
まるで、夜空は、巨大なキャンパス。絵描きは…・誰?

この壮大なドラマのBGMは、26年前にレコーデイングされた、瀬川洋の ‘なぜに生まれて’。 時の流れを飛び越えて、
スチールギターのフレーズと、彼の歌声が、流れ星 と絶妙な、ハーモニーを奏でていた。 


「映画」アラヤシキの住人たち

2017-12-01 07:15:36 | ・映画・本・絵

いや~、ほっこりさせて頂きました^^

二時間、住人達と一緒に暮らさせてもらったような錯覚になりました。

瑞穂さん、いい味出していましたね。逢いたいです。
最後の「時間よ 止まれ」も♪

ヤギ出産にも、その場に立ち会ったように感動しましたよ。

耳鳴りのような膨大な虫の音
(聴覚マインドフルネスに最高!)

四季の生活  雪下ろし は やっぱり大変だね。
百葉箱のアップダウンも重そうでしたね。

ラジオ体操

結婚式 

「競争社会」と「協力社会」

去る者は追わず来るものは拒まず

どの社会に居ても、そこで生きるものにとって修行です。
逃げ出しても、その場に居ても、この世に居る限り修行は
続くわけですね。

目の前にあることに集中し、一つ一つ、それをこなして
生きていく。流されるのでもなく、ともかく目の前の
ひとつひとつにキチンと向き合い続けること。

ありがとうございました。

帰りに流れてきた楽曲は
チャラの「タイニータイニータイニー」♪
過ごした時間にぴったりマッチしてました。

 
 
世界はたくさん、人類はみな他人。 

「映画」ヨコハマ メリー

2017-11-30 06:03:25 | ・映画・本・絵

ヨコハマ メリー

字がとても綺麗でした。

この世に確かに生きながらも、普通の人々とはまったく
違ったこの世を生き込みました。

周りには奇異に見えても、彼女の世界では彼女が住人です。

彼女は、誰を演じていたのでしょうか?

最後に逢えた素顔は「ほとけさま」のようでした。

感謝感謝^^

「白塗りの厚化粧をしてドレスに身を包み、街角に出没して横浜の風景の一部となっていたホームレスの老嬢メリーさん。
1995年の初冬、人知れず姿を消した・・・」

 
 
映画『ヨコハマメリー』人生の深みと温かさが、心をゆるがす感動の物語。
 

映画「のぼうの城」

2014-01-12 23:27:00 | ・映画・本・絵

録画してあった映画「のぼうの城」を観ました。痛快ですね~^^

成田 長親(なりた ながちか)、いいですね~^^

なんらカッコつけずに愛のある「生きざま」を見せれば、

各々の魂が揺さぶられ、引力のように人はついてくる。

「命」より「生きざま」を優先する生き方、

それにプラスして「笑い」で明るい生き方・・・

そんな風に生きたいものです。

仕事もそうなんだろうなあ、きっと^^

 

 

 

 


世界に一つだけの花~パピヨン

2012-11-10 05:28:42 | ・映画・本・絵

過去30年間で、最も使用された曲は?  1982~2011年度の集計
でCDやカラオケなどの著作物使用料の分配額が多かった楽曲のランキングを発表、
1位の金賞にはSMAPの「世界に一つだけの花」(03年発売、作詞・作曲 槙原
敬之さん)が輝いた。2012.11.6

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巷では「世界に一つだけの花」がヒットする。「もともと特別なオンリーワン」と子どもたち
が歌う。実のところ、親も学校も社会が評価するオンリーワン、金が稼げるオンリーワン
になってほしい。風変わりで問題の多い子どもになってほしくないのだ。個性を尊重し
ながら、実際は注文ばかりだ。

子どもは親の愛情を得るために、注文をクリアしようと必死になる。そして、社会が認め
る幸せを自分の幸せだと勘違いし、多数の意見に従い、あるがままの自分がなにを望む
のかわからなくなってしまう。

がんばって努力しても社会が認めるような地位や名誉、裕福な生活、そして望むような
愛が得られない時、私たちは激しい挫折感を味わい、他でものない、自分自身を見下し
てしまうのだ。この時、内なるヒトラーが現れる。

でも、ロスは違った。

私たちが、より自分らしく生きようと願い行動すれば、どこかで暗黙の社会のルールや
常識を踏み越えて行くことになる。社会は人がバラバラでは都合が悪いことがたくさん
ある。全体でまとまっていてほしい、それが暗黙の社会のプレッシャーだ。私のやり方、
私のスタイルを貫こうとすれば、学校では問題児、親とは衝突し、組織では上司とは
いざこざを起こし、友達とは喧嘩する。

人はみな違う。すべての人とうまくやることはできない。

その葛藤のなかにこそ人生の学びがある。そのことを、ロスは繰り返し繰り返し、私たち
に教えようとしている。でも、そんなこと誰が聞きたいだろうか。真実なんて、知ったら苦し
いだけだ。皆が耳を塞ぐから、彼女はTシャツにプリントしたんだろう。

私は大丈夫でない。あなたも大丈夫でない。だからそれで大丈夫。

                                            パピヨンより抜粋

パピヨン  田口 ランディ (著)
単行本: 268ページ
出版社: 角川学芸出版 (2008/12/19)

内容(「BOOK」データベースより)
生涯を「死と死に逝くこと」の研究に捧げたエリザベス・キューブラー・ロス。ロスが
残した「蝶」の謎を追い、田口はポーランドの強制収容所跡へと向かう。生と死をめぐる
シンクロニシティのなかで、看取りという現実に直面しながらロスを追い求め、捉まえた
「死」と「意識」とは。by amazon

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「世界に一つだけの花」が過去30年間でもっとも使用された楽曲とのニュースを聞いた

とき、ちょうどこの田口ランディのパピヨンを読んでいた。シンクロしたね^^ 

オンリーワンでいることを社会も本人も、そうなれたらいいよね、と望みながらも「成果主義」

は変わらない。高校だって、受験校とフリースクール、真っ二つに分かれつつあるようにも

思う。(極端な意見かな?)

今まで、生き難かった人たち(社会に馴染めずに苦労してきた人たち)の中には、ADHD

やアスペルガー症候群との病名が付けられ、認知されて生き易くなってきてはいるが、まだ

まだ社会の受け皿は整っていない。

誰もが「あなたはそれでいいんだよ」と心から思い、誰もがよりよい人生をおくれるように

なったとき、人類は次のステップに向かうように思いますね^^

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わたしはあなたを
束縛せずに愛したい
判定せずに称賛したい
侵入せずに結ばれたい
強制せずに誘いたい
...
後ろめたさなしに別れたい
責めることなく評価したい
見下すことなく助けたい
あなたも同じようにしてくれたら
ふたりはほんとうに出会い、お互いを豊かにできるでしょう
ヴァージニア・サター (パピヨンより抜粋)

モリー先生との火曜日

2012-10-14 11:09:29 | ・映画・本・絵

モリー先生との火曜日  ミッチ アルボム (著)  別宮 貞徳 (翻訳)

単行本: 203ページ 出版社: 日本放送出版協会 (1998/09) 

内容(「BOOK」データベースより)
スポーツコラムニストとして活躍するミッチ・アルボムは、偶然テレビで大学時代の恩師の姿を
みかける。モリー先生は、難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵されていた。16年ぶりの再会。
モリーは幸せそうだった。動かなくなった体で人とふれあうことを楽しんでいる。「憐れむより、
君が抱えている問題を話してくれないか」モリーは、ミッチに毎週火曜日をくれた。死の床で行
われる授業に教科書はない。テーマは「人生の意味」について。16年ぶりのふたりだけの授業。
ぼくは37歳、先生は死の床にいた。全米を感動させたノンフィクション。by amazon

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現在、定期的に投稿している「15のライフレッスンbyキューブラーロス」は、まさに死にゆく人々

から学んだ事がら(何を後悔しているのか?どのような心の 動きをしているのか?)を、生へと

さかのぼって、「では、どう生きればよいのか?」を検証しているのですが、この本は、まさに、

死の床にいる先生が、かつての教え子に「人生の意味」を生の声で訓える場面を描いている

本です。

ALSに侵されて、少しずつ・・一つ一つ・・・身体の機能が失われていく・・・そのような状況の中

でも、愛を訓えようとするモリー先生・・・。読み進めていくにつれ、どんどんと入り込んでいって、

同じ時間を共有しているような錯覚さえおこしてしまいます。

私の母もモリー先生と同じ病で、1995.7に検査入院先の病院で、家族のみ(父と私)に母の病

が筋萎縮性側策硬化症(ALS)と告知を受け、1997.9に他界しました。その2年ちょっとの期間

に刻々と進んだ病状の変化や、その症状への対応なども思い出されました。つらい病いです。

琴線に触れた箇所の一部を下記に抜粋しておきますね。「15のライフレッスンbyキューブラーロス」

と同じ訓えがたくさんありました。

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ミッチ:なぜみんな「もう一度若くなれたら・・・」なんていうのでしょう?

モリー:いまの人生に満足していないんだよ。満たされていない。人生の意義を見出していない。

だってね、人生に意義を認めていたら、逆戻りしたいとは思わないだろう。先へ進みたいと思う。

老化はただの衰弱じゃない。成長なんだ。やがて死ぬのはただのマイナスとは片付けられない。

やがて死ぬことを理解するのは、そしてそれによってよりよい人生を生きるのは、プラスでもある

わけだ。

 

ミッチ:若い健康な人がうらやましいくない?

モリー:うらやましいことはうらやましいさ。だけどね、うらやましいっていう気持ちがやってくる、じっ

くり味わう、そのあとはもうかまわない。今の病気の中で襲ってくる痛みや苦しみを味わいつくした

後に、それに対する感情や体験から自分を切り離せって言ったのを覚えているだろう? 思い切り

が肝心。「ああ、これがうらやみか。なるほど。ではこれでおさらばだ」と言って、さっさと立ち去るわけ。

 

モリー:他の人の悩みを聞くのが、私にとってなぜ大切だと思う?自分の痛み苦しみだけでもう

たくさんじゃないか?

もちろん、そう。だけど、人に与えることで自分が元気になれるんだよ。車や家じゃない。鏡にうつる

自分の顔じゃない。自分の時間を与え、悲しい思いをしていた人たちを微笑ませることができれば、

私としてはこれ以上ないほど健康になった感じがするんだよ。

こうしてあげたいと、心の底から出てくることをやるんだな。そうすれば、不満をおぼえることはない。

うらやむこともない、人のものを欲しがることもない。逆に、こうしてもらいたいと、心の中へもどって

くるものには押しつぶされてしまう。

 

モリー:その場に完全に存在しているってことが大事だと思う。つまり、誰かと一緒にいるときには、

その人とまさに一緒でなければいけない。今、君と話をしているこのときも、私はふたりの間で進行

していることだけに気持を集中しようとつとめているよ。先週しゃべったことなんか頭にない。今度の

金曜日に何があるかも頭にない。君に向かって話をし、君の事を考えているんだ。

 

モリー:人間は、お互いに愛し合えるかぎり、またその愛し合った気持ちを憶えているかぎり、死んで

もほんとうに行ってしまうことはない。つくり出した愛はすべてそのまま残っている。思い出はすべて

そのまま残っている。死んでも生きつづけるんだ-この世にいる間にふれた人、育てた人すべての

心の中に。

 

ミッチ:誰かが魔法の杖を振ってなおしてくれる人がいたら、またもとのような人間になろうと思いますか?

モリー:もとへ戻ることなんて絶対ない。今は違う自分になっている。心構えも違うし、体に対する意識も

違う。以前は体のことがよくわかっていなかった。大きな問題、究極の問題、いつまでも消えない問題に

取り組もうとしている点で違っている。それが大事なところでね。重要な問題はこれだと目をつけたら、

もうそこから目を離すことはできないんだ。

ミッチ:重要な問題ってなんですか?

モリー:愛とか、責任とか、精神性とか、意識とかに関係のあることだろうな。今、もし健康でも、やっぱり

こういうものが私の問題になると思う。いつもそうであるべきだったんだ。


映画「私の中のあなた」

2012-08-29 22:11:00 | ・映画・本・絵

 

「私の中のあなた」

キャメロン・ディアス×『きみに読む物語』カサヴェテス監督。全米を感涙で包んだ

大ベストセラー小説の映画化。

あらすじ

アナ・フェッツジェラルドは白血病の姉ケイトのドナーとして、遺伝子操作で生まれ

てきた。アナはケイトのために臍帯血、輸血、骨髄移植などでケイトの犠牲となって

きた。アナが13歳の時、腎移植を拒み、両親を相手に訴訟を起こす・・・。

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「生きていてもらいたい」・・・・・誰もが当たり前に思い、考えること。誰もが、その思い

に対して反対することなんてできやしない。しかし、それが母親のエゴであるなんて・・・

非常にデリケートで難しいテーマを描いています。

アナの言い分も分かる。ケイトのために生まれ、健康な身体にも関わらず、何度も

針を刺され痛い目にあってきた。生まれ出でた動機は不純であろうとも、アナも

一人の人間であり、ひとつの命だ。だから、訴訟を起こしたって、「そうだよな」・・・・・・・

と思った。

しかし、その意思は、違うところにあった・・・

もう、可哀想で、可愛くて、愛おしくて、愛くるしくて・・・・素晴らしい映画でした。

そして、「いのちの時間」は、キュブラーロスの語るとおり、けして長さなんかじゃなく、

どれだけ「愛」の語らいができたかだと思う。                

                                          ホントに泣けました。


「困っている人」 大野更紗著

2012-07-29 04:15:33 | ・映画・本・絵

「困っている人」 大野更紗著

本文から~

破裂したお尻の後には、脂肪組織が流れ出した痕、まるで洞窟のように巨大な空洞ができあがった。おしり洞窟。

おしり女子は、ついに人類から有袋類へと、超絶的な変身を遂げた。ビルマ女子→難病女子→おしり女子→有袋類。

人生とは、確実に妙ちきりんなものである。

 

こんな本、かつて読んだことがありませんでした。

いや~、一気に読んでしまいました。民主化運動、人権問題から難民を追いかけていた彼女が、自ら、

この日本国の難病難民になってしまう。病苦で死んでしまいたい心情さえもコミカルに描いています。

物凄い命の切羽詰った状況なのに、その表現に暗さが全くない。思わず笑ってしまう表現が盛りだくさん

です。

私の義母は、彼女と同じような多発性硬化症という病で他界したのですが、義母の大らかな性格が思い

出されます。特にこの期に及んで、イケメンに弱かったところが・・・^^; 

どんな状況であれ、元気に強気に生きている言葉には勇気をもらえますね。(たとえ裏側の影の部分で

嗚咽のような涙が隠されているとしても・・・)

 

大野更紗 ブログはこちらです。

1984年、福島県の中通り地方に出生。女子高校卒業後、1年間の浪人期間を経て上智大学外国語学部
フランス語学科に入学し卒業。大学在学中にビルマ(ミャンマー)難民に出会い、民主化運動や人権
問題に関心を抱いてNGO活動に参加したことを機に、同大学院グローバルスタディーズ研究科地域研究
専攻修士課程に進学するものの、2008年に自己免疫疾患の一種である皮膚筋炎および筋膜炎脂肪織炎症
候群を発病し休学。1年間の検査と9ヶ月間の入院治療を経験する。退院準備の最中、作家の高野秀行の
ラジオ番組を聴き、高野にメールを送ったことがきっかけとなり、2010年に闘病体験記『困ってるひと』
をポプラビーチにてウェブ連載。主にTwitterにおける口コミなどで評判となり、2011年6月に書籍化。


星の旅人たち~カミーノ巡礼

2012-07-22 10:05:07 | ・映画・本・絵

公式サイトはこちら

INTRO&STORY

最終日前日に、ひとりでレイトショーで見てきました。友人の紹介で^^

先日読んだ カミーノ シャーリー マクレーン (著) が舞台だったからです。

映画館で見たのが大正解でしたよ。臨場感があって、まるで自分もカミーノ

を歩いているみたいで良かったです。

雑魚寝ベッドでの周りのイビキや咳の音もね(笑


ダライラマの言葉の後に・・・スナーク狩り・宮部 みゆき

2012-05-25 12:57:04 | ・映画・本・絵

先日録画しておいたドラマ「スナーク狩り・宮部 みゆき」を見ました。ダライラマの真理の言葉の後に、

・・・・・・・・・・・・・・考えさせられたドラマでした。おそらく、人間の最大の課題であり、多角的に見ても、

たくさんの意見、感想、思いが蠢くことでしょう。答えは、それぞれの人(魂)の道程によって異なり

導き出すことは不可能なのでしょう。人類最大の難題です。この最大の難題を、よくぞ小説にしたもの

だと感動します。ドラマも、各々の人々(魂々)に鳴り響いたのではないでしょうか。

 

恋人にどん底に突き落とされて裏切られた女性の復讐と、娘をレイプされて妻と共に殺された父親の

復讐。人は時として「暗闇の世界」へ誘われ、「怪物」になる。

ドラマを見ていると、「暗闇の世界」へ誘われる過程が、誰にでも起き得ると思わせ、誰もが「怪物」

になると感じさせる。

 

スピリチュアリズムに照らせば、「暗闇の世界」への誘いは、「悪魔のささやき」であり、悪霊の憑依

とも解釈できる。その憑依と、人に備わっている「良心」(守護霊・高みの霊界からの働きかけ)との

戦い・・・。ドラマは、怪物と良心の戦いをとてもうまく描いていました。

 

先のダライラマの投稿の中に、

「敵と呼ばれている人たちは、間違った考え方にとらわれて悪い行いをしているだけ」との言葉があり

ます 「罪を憎んで人を憎まず」という諺もあります。

これらの言葉に、うなずきはするけれど、自分自身が、このドラマの当事者(復讐者)になったとき、

果たして、これらの言葉が力を発揮するのだろうか・・・。

人の事は、とやかく言えます。しかし、本当に自分自身に降り掛かからなければどのような精神状態

になるかは解りません。

 

このドラマは、二元性(自分と他人)を一元(ワンネス)に近づけようと誘う要素が多分に含まれていたと

思います。魂の成長は、「人の立場になる」「人に手を差し伸べる」、そこから自分と他人との境を限りな

く無くしていくという事であり、最終的にはひとつになることです。自分自身の個の枠組みを、どんどん広

げていくということです。

 

それにしても、作者は、この天使と悪魔を描くことで、その中に入り込んでいくわけであり、どのような

精神状態へと突入していくのだろうか。役者は、その役作りに徹すればよいが、作者は、指揮者でもあり、

役作りにも入り込む(豆ちゃんの良いお言葉^^)。作者にも霊界(根源・宇宙)からの働きかけがあって、

表現者の手助けをしていると思えてなりません。


マディソン郡の橋・最終章&ショコラ

2011-10-26 12:35:33 | ・映画・本・絵

ブログ繋がりのコメントから、「マディソン郡の橋・最終章」を読んでみました。
「マディソン郡の橋」は、なぜか購入して読んでいましたし、クリント・イーストウッド
監督・主演の映画も見ていました。(願望か??・笑)

「ロバート・キンケイド」の名前が懐かしかったですねー。「キンケイド」という名前
の響きが、はじめて記憶されたものでしたから。

本の内容については触れませんが、改めてこの「ロバート・キンケイド」に惹かれて
いたことが解りました。クリント・イーストウッドも大好きなのですが、このキンケイドの
不器用な生き方にすごく惹かれます。そして、最終章では、さらにこの世の儚さを増幅させ
ています。

ある日、突然終わってしまう人生・・この世的には、そこで終止符が打たれてしまう。思い
は、中途半端に宙に舞い上がり、やがて解けて消えていくのだろう・・・。

スピリチュアリズム的考察では、「この世で終わり」ではないので、また違った形の
解釈ができるので、それほど深刻ではないとしても、それでもこの世の儚さを感じます。

読み終えて数日、成し遂げられなかったキンケイドの残りの人生が、糸の切れた風船のよう
に自分の心と重なり、ふわふわ浮遊していて不思議な感覚でした。その後訪ねた知人の
ギャラリーで見た、ふわりとしたモノクロの写真も、そこに重なっていましたね。

和風マディソン郡の橋・・・なんちゃって(笑   山梨県甲州市・恵林寺の屋根付き橋

1965年の秋、ウィンターセットに点在するカバードブリッジ(屋根付き橋)のひとつ、ローズマンブリッジを
撮りにやってきたカメラマン、ロバート・キンケイドは小さな農場の主婦フランチェスカ・ジョンソンと出会い
恋に落ちる。・・・マディソン郡の橋

屋根付き橋を調べていたら、こんなサイトをみつけました。 すごい!!!

 ホ

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eu旅行の投稿に、映画「ショコラ」の風景のようだとのコメントを頂いたので、見てみました。

1959年の冬、フランスの静かなランスケネ村に、赤いマントを着た不思議な母娘がやって来た。
で映画は始まります。確かにドイツやフランスで見かけた小さな村のようでしたね。その時も
感じましたが、さらに50年以上前ですから、古めかしく封建的な村の映画です。

薬局を開いていたお祖父さんが古代マヤ人が聖なる儀式で用いた、チリ入りのカカオの飲み物
を飲み、心が解き放たれ(昔はカカオは心の鍵を開け、運命を解き放つと信じられていた)、
村の美しい女性と結婚します。しかし、その女性は、娘と古代の薬カカオを処方しながら北風
と共に村から村へ渡り歩く運命を背負っていました。この運命が次の代の母娘に継承されてい
る、というような設定です。

チョコレートのエネルギーを受け自由奔放に生きる母と、息苦しいほど封建的な小さな村の人々
との不調和→調和への移行の物語なわけですが、なかなか楽しめました。

私的には甘いものはあまり食べませんが、カカオやチョコレートもなかなか魅力のある食物
のようですね。食物繊維やポリフェノール・・・ココアも^^ 精神的・霊的にも、何やらあり
そうな・・・・。

体操の内村航平くんもチョコレートが大好きなようですね。名アスリートには偏食家が多いよう
ですが何故でしょう?厳しい練習で無意識に抑圧された欲望の開放なのでしょうか???
映画を見終えた数日後、訪れた知人のギャラリーと我が家にお土産にピエール・マルコリーニ
チョコレートを買って帰りました(笑) どうもいろいろと影響されやすい・・・???(爆)


女神・石井一男さん♪

2010-01-21 18:57:01 | ・映画・本・絵
1/17 TBS 情熱大陸 
~画家・石井一男~
「奇蹟の画家」と呼ばれる男がいる。神戸の下町で静かに暮らす画家・石井一男が描くのは
その殆どが『女神』と題される作品。
石井の静かで満たされた創作の日々を一年にわたり取材、震災から15年を迎える神戸で、孤
独の果てに画家が辿り着いた「美と幸福の基準」を探る。

感動しました。
引き寄せられました。
吸い寄せられました。
泣きそうになりました。
ありがとうございました。

もともと人付き合いが苦手な石井さん。あまり人と接しないような仕事を選んで生きてきま
した。どうしようもない孤独な時間を流しながら、やがて絵を描き始めます。何を描こうと
考えることもなく、描いていくうちに’女神’が誕生しました。たくさんの’女神’を描き
ました。
1943年生まれ。49歳で、あるギャラリーに持ち込み、はじめて世に知られる。’女神’から
’一人の人’へ。イマジネーションとインスピレーションは広がりを見せている。

生活が、なにより質素。まるで修行僧のようです。テレビはあるが全く見ない。ちゃぶ台で
食事。ラジオで落語を聞いて就寝。散歩に出ると、電車に手を振るのが好きなようです。

孤独を知り尽くした果てに描き始めた絵。絵は極めて自然体で生まれてくる。それはまる
で、心優しき芸術家の霊が降り彼の絵筆を操るかのようです。

彼の作品の一部は下記サイトでご覧になれます。
石井 一男の小さな美術館