2016.8.27 「富士山本宮浅間大社」の続きです。
本殿東側の「湧玉池」へ。
富士山の湧水です。ペットボトルを購入して水を入れて持ち帰ることもできます。
飲料してはいけない(飲むなら煮沸して)と書かれていますが・・・・みなさん、飲んでます^^
湧玉池
東脇門を出ると平安朝の歌人平兼盛が「つかうべきかずにをとらん浅間なる御手洗川のそこにわく玉」と詠じた湧玉池があります。
この池は富士山の雪解け水が何層にもなった溶岩の間を通り湧出するもので、特別天然記念物に指定されています。 清水の湧出する
水源の岩上には朱塗優雅な水屋神社があります。富士山登山者はこの霊水に禊ぎをして登山する古くからの習わしがあります。
http://fuji-hongu.or.jp/sengen/hongu/index.html#0304 より
ブラタモリのこの図がすごく解りやすいです。
富士山が噴火し、下部は土石流で水を通しにくい地層になって、その上に溶岩が降り積もりました。
そして、この池の場所は富士山の裾の末端(末端崖)です。
また、富士山の裾野のを引く「富士美」は、溶岩の粘り気が丁度よい頃合いから生まれた自然の神の作品というわけです。
富士山に降った雨や雪解け水がしみ込んで、20km、15年をかけて、ここにやってきます。
一年間ほとんど増減なく毎日約30万t湧き出ていて、水温は1年を通して13°C前後で一定。冷たくて気持ち良かったですよ。
右の道路、緩やかに上っています。まさにここから富士山方向へず~~っと上っています。富士山の裾野の先端^^
境内東側の鳥居
鳥居の上に鳩^^ この富士山の湧水を水源に、ここから神田川が南下します。
神田川
いや~、これが富士山の湧水ですからね~。驚きの水量です。
参道脇の「ふれあい広場」では、ミストが噴出して子どもたちが楽しんでいました。
富士山本宮浅間大社で参拝後、「富知神社」へ向かいました。
富知神社(ふくちじんじゃ)
浅間大社が山宮(現 山宮浅間神社)から現在地に遷座して来るまで、今の富士山本宮浅間大社には富知神社が地主神として
鎮座していたとわれています。
社名の「富知」に関しては、富士山の山名との関わりが指摘される。そのうち「フチ」の古名は水の信仰に由来するとされ、
『富士本宮浅間社記』では、当社は元々は現在の浅間大社の社地にあったと伝えるが、同地には富士山の湧水が出る「湧玉池」があり、
同池を「湧く霊(たま)」として祭祀を行っていたと見られている。
一方、浅間神の古称「アサマ」に関しては、阿蘇山・浅間山・朝日岳等に見られるように「火山」を表す呼称と見られている。そして富士山
の噴火を鎮める必要性から、火神信仰が水神信仰を圧倒したと指摘される。
正史での富士山噴火の初見は『続日本紀』天応元年(781年)7月条であるが、それ以前は穏やかな山としての表現のみであること
から、噴火は起こっていなかったと見られている。
以上から、大同元年(806年)と伝えられる祭祀の交替は、富士山の「水の神信仰(フチ信仰)から火の神信仰(アサマ信仰)への転換」
を表す象徴的な出来事だと解されている。by wikipedia
つづく~