つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

応援団長

2013-04-16 23:59:24 | 日記
職場のあたりはおしゃれなレストランが多い。
白いご飯が食べたいことも多いのだけど、それには良いお店が少ない。
イタリアンやカフェばかりで和定食を食べられるところが本当に限られる。
良いのは、コーヒーまでをセットにしているところが多いので比較的店内でゆっくりできることだろうか。

ちなみに、私の会社も例に漏れず、始業が遅い会社が多いのだと思われるが、ランチが混雑するのは13時半~14時頃の時間帯である。
誠に勝手な推測ではあるが、Webデザイナーのような仕事をされているのだろうという身なりの男性が多い。
身体の線が細く、モノトーンの服を着て、パンツは今の時期であれば九部丈のような微妙さで、伊達眼鏡らしき眼鏡をかけ、ウェットなパーマヘア、iPhoneを触りながら食事をしている。

私はお昼に遠くまで足を伸ばすほどお店の開拓精神はないので、いつも大通りに囲まれた区画内で済ませている。
一定の区画内は、ある程度網羅してきたように思う。
良いお店はいつも大混雑しているので、一人ならばたいていすんなりと入れるお店に向かう。

特別に美味しくなくても、気に留まらないということはある程度美味しいということだと思う。
いくつかのランチの美味しいお店の記憶はあるから、そこに何度も行ったりもするが、多くの場合は「昨日と違うところ」という程度で店に入るため、その日のランチの記憶というのは乏しい。
と言うのも、先日新しく入ったお店のパスタがさっぱり美味しくなくて、記憶としては非常に残るものであったのだ。
アサリのパスタで、具はアサリだけのシンプルなパスタだったのだが、とても塩辛くてパスタはアルデンテ手前なのではという感じの硬さと粉の香り、アサリの出汁でパスタを食べるものと思いきや、それぞれ独立していて全体としてのアサリパスタ感がない。
塩辛いことが一番の駄目な点であったと思うから、その日の作り手が手元が狂って塩加減を間違えたのだとしたら私も運が悪い。
いやでも、塩加減は出す前に味見をするものではないのだろうか。

初めてのお店のこういう経験は、そのお店にレッテルを貼ることになってしまいもう二度と行かない、となることが多いだろうから、もし手元が狂って出したのだとしたらそれは大変に残念なことである。
きちんとしたレシピの上に作られたものだとしたら、それは仕方がない。
私との相性が合わなかったということだ。


青い花が好きだ。
青い花の前では深呼吸をしたくなる。

青い花、に留まらず、最近青が好きだ。
紺でも水色でもなく、青らしい青。
吸い込まれそうに深い青。
カラーネームでいうと「MediumBlue」のあたり。

芍薬が開き過ぎなほどに開いている。
芍薬は咲かせるのが比較的難しい花であることを最近耳にした。
固い蕾のまま、咲かずに枯れてしまう場合も多いのだそうだ。
私は去年芍薬をトータル10数本、蕾も含めて買ったと思うが、咲かなかったものはなかった。

あまりにも見事に、その蕾が花開くものだから、私はその咲きっぷりに泣かされたことがあるほどだ。
朝出かけにはまだ蕾が緩み始めたくらいだったその芍薬は、帰宅した夜には大輪となって開いていた。
外から力をかけてこじ開け開かせることなどできない花の蕾。
泣いたのは別の理由であったとしても、水に浸けているだけの切り花が、こんなにも立派に変化を遂げることに感動したのは確かだった。

泣かされたり、笑わされたり、驚かされたり、あるいは勝手に共感したり。
可愛くて仕方がない花たちの変化の様を側で見たい。

私は花に対し、美しさや可憐さ、強さ、儚さと一緒に、時にある種の卑猥さも強く見ている。