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つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

小さい夜と、美しい夜

2015-02-23 03:28:28 | 日記
姪はボキャブラリーを格段に増やし、一段とお喋りになっていた。
私たちが幼い頃、「あんたら双子は口から生まれてきた」と言われていたのを継いでか、超お喋りである。
そして、これも継いだか、声が大きい。

電気のリモコンで電話遊びをしようとしていたので、「もしもし?」と私が子供だましな感じでやると、「違う」と制され、「うん、うん、はい、分かりました、明日9時ですね」と大人のようにひとりで喋りはじめた。
どうやらお父さんの電話の口調を真似しているようだ。
細かいところをよく見ているし、芸達者である。

お風呂のときの服は全部ひとりで脱げるし、ボタンもとめられるようになった。
いち、に、さん、よん、ご、が全部指でできる。
ついでに、じゃんけんは全部出せるようになった。
洗濯物はおにぎりみたいに握ってたたむのではなく、くるくるとたためるようになった。

今まで私のことを「おばさん」と呼んでいたけれど「えみこおばさん」になっていた。
これはいもうとが教えたらしい。

道で私を見つけるや否や、「えみこおばさーーーーーーん」と両手を広げて走って抱きついてくる。
私が何かを食べていれば、すりすりと甘える猫のようにまとわりついて「ちょっと食べてみる」とにっこにこして言う。
えみこおばさんとしては、眼に入れても痛くない、という思いでは見てはいないけれど、そんなのは可愛いに決まっている。

おそらく、姪は今年の夏にお姉さんになる。
きっと、今までにない顔を見せるだろうなと思う。
きっと、切ない顔をたくさんするのだろうなと思う。

そのときの代わりは、いくら双子でも私では利かない。
でもせめて、「お姉ちゃんだから待ってて」とか「お姉ちゃんなんだからわがまま言っちゃだめ」という言い方だけはしないようにしようと思う。


マウスを新しくした。
持ち運ぶバッグの中でUSBコネクタが何かの拍子にひしゃげてしまったから。
クッション性のあるPC用バッグに入れているのに。

私はこの世の道具に盲目的な信頼を置いているところがあって、たとえば、ポケットはものが落ちないように緻密に計算されて作られているだろうから私がどういう姿勢を取ろうと落ちない、とか。
ペーパーナイフは紙を切るものなのでどうやっても指は切れない、とか。
PC用バッグに入れていれば中のものは必ず守られる、とか。

一方で、そんなはずはないではないか、とも思っている。
それに、この世のものがそんなに精密緻密に作られているものばかりではないことは、私がいくつかの会社に勤めたことにより容易に想像できる。
事実、ポケットからものが落ちたことも、ペーパーナイフで指を切ったこともある。
そして、PC用バッグの中のUSBコネクタはひしゃげた。

しかし、なぜか再び信じてしまう。
というより、信じたくなってしまう。

しかし私はPC用バッグを自分が踏んづけたとか、重いものを乗せたなどといったことがないのに、なぜUSBコネクタは潰れてしまったのだろう。
と、思い返すに、そう言えば電車の中で立ち上がる時にバッグごと落としたことを思い出す。
あれだ。

ワイヤレスのものはすぐに電池が切れるからと、ずっと優先を好んで来たけれど、ワイヤレスの良さを目の前で熱弁してくれた人がいたので今回はワイヤレスのものにした。
マットな質感の白のマウス。


これも欲しいと言ってくれた別の生徒さんがいて差し上げた。
「やさしさに包まれたなら」

ガラスペンは紙とペン先が触れる感触はとても心地よく、インクの風合いも良いのだけれど、如何せん手が疲れる。
ガラスなのでクッション性がまるでなく、一般的なペンよりも細くて持ちづらいのだ。


香水をくぐり抜けたら入学式