何度も冬を越して、抜群の安定感のあったポトスが死んでしまった。
根腐れから救出して、水差しにしていたけれど、復活は見込めなかった。
暖かくなるまでもたなかった。
めきめきと元気な植物を見ているのはいいけれど、芯を失って血の気のない植物をみているのは悲しい。
まあこれは植物に限らずとも、か。
代わりにミントは春を待たずにぐんぐんと伸びてきた。
水差しにしているグラスの中でちりちりとした根もいっぱい出ている。
春は花粉が飛ぶから憂鬱だけれども、植物たちのあの活気が見られるのは、私にとってとてもとても良いことである。
それに、花粉は外に出るときに面倒がらずにがっちりマスクをすれば、まあまあ防げるということも分かった。
夜でも雨でも、息苦しくても、マスクはするに越したことはない。
最近、がんばっているな、と自分で思う。
私がそうしたくて、一人で勝手にがんばっているだけで、特段褒められたことでもないけれど。
それに、大事なことにはがんばれていないくせに、現状だけはがんばっていると言いたくなるような状況で。
この状況が他人に揺るがされることは考えづらく、明らかなひとつのことだけが私を追いやる。
今がんばっていることが私にとっては、その明らかなひとつのことからの逃げ道になっている。
そんなことは、分かっている。
と誰に言っているのか。
最後と思われるしいたけを原木からもぎ、しめじとえのきを足して、ミルク粥を作る。
胡椒を引くと、途端にリゾットという名前を与えたくなる。
遭わずして薫り立つ風蓬餅
根腐れから救出して、水差しにしていたけれど、復活は見込めなかった。
暖かくなるまでもたなかった。
めきめきと元気な植物を見ているのはいいけれど、芯を失って血の気のない植物をみているのは悲しい。
まあこれは植物に限らずとも、か。
代わりにミントは春を待たずにぐんぐんと伸びてきた。
水差しにしているグラスの中でちりちりとした根もいっぱい出ている。
春は花粉が飛ぶから憂鬱だけれども、植物たちのあの活気が見られるのは、私にとってとてもとても良いことである。
それに、花粉は外に出るときに面倒がらずにがっちりマスクをすれば、まあまあ防げるということも分かった。
夜でも雨でも、息苦しくても、マスクはするに越したことはない。
最近、がんばっているな、と自分で思う。
私がそうしたくて、一人で勝手にがんばっているだけで、特段褒められたことでもないけれど。
それに、大事なことにはがんばれていないくせに、現状だけはがんばっていると言いたくなるような状況で。
この状況が他人に揺るがされることは考えづらく、明らかなひとつのことだけが私を追いやる。
今がんばっていることが私にとっては、その明らかなひとつのことからの逃げ道になっている。
そんなことは、分かっている。
と誰に言っているのか。
最後と思われるしいたけを原木からもぎ、しめじとえのきを足して、ミルク粥を作る。
胡椒を引くと、途端にリゾットという名前を与えたくなる。
遭わずして薫り立つ風蓬餅