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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

再発防止研修は著しく精神的苦痛だった

2013年10月30日 | 日の丸・君が代関連ニュース
  予防訴訟をひきつぐ会通信《いまこそ》から
 ◎ 再発防止研修を終えて
KA

 5月8日にセンター研修Ⅰ、6月11日・7月3日に所属校研修、8月16日にセンター研修Ⅱというスケジュールで、私の入学式処分の再発防止研修は行われました。
 一番心配だったのは、たった一人で長時間受けなければならないセンター研修Ⅱでしたが、お盆休みのまっただ中という日程にもかかわらず、多くの方が支援に駆けつけて下さっていて大変励まされ、勇気を持って研修を受けることができました。
 センター研修Ⅱは問答形式で、私に質問する研修部教育経営課長の西山氏、司会の板沢氏、記録の二人、校長という五人に取り囲まれるという形で行われました。
 西山氏は「国歌斉唱の際に起立することは、職務上の義務であることは理解しているか」「10.23通達の背景には学習指導要領がある。そこに書かれていることをふまえてどうするべきなのか」等、職務命令に従って起立すべきだということを繰り返しました。
 西山氏は最後に「都の教育公務員として職を遂行するためには、職務命令に従わなければならない。守るべきルールがあるということを再確認したい。教育公務員である以上従わなければならないということは認識してほしい。教職員が範を示すということが国旗国歌の指導では重要。個人的な思想を変えよとは都教委は言っていない。組織の一員として責務を果たすとはどういうことなのか考えてほしい。」と締めくくって服務指導は終わりました。
 受講報告書を作成した後は研修部長室に移動して訓話がありました。
 私は受講報告書の「その他」の欄に「再発防止研修執行停止申立7.23須藤決定」を引用しつつ「今回の研修は、(中略)著しい精神的苦痛を与えるものだった」と書きました。
 研修部長は「我々の研修は当たり前のことをやっている。それを苦痛と感じるということは、先生の考え方を変えて頂かないとこういう事が続くということだ」と発言しました。
 「考え方を変えろというのは問題だ」と私が指摘すると、まずいと思ったのか、研修部長は「先生の思想を変えろとは決して言っていない」と何度も繰り返しました。
 研修報告書の最後には「以下の項目について、レ点を付けながら研修の振り返りをしてください。」という欄があって、
 「今後、服務事故を起こさないために、校長の職務命令に従うべきであることが理解できた。」
 「今回の研修を通して、二度と服務事故を起こさないという決意ができた」
 などというとんでもない項目が並んでいます。
 私はもちろん全くレ点をつけませんでした
 そのことにふれつつ研修部長が研修の最後に言った次の言葉に私は笑いそうになりました。
 「先生は我々が言っていることの意味は十分理解されていることと思います。紙にはレ点でチェックされなかったけれど、目でチェックされたんだと思います。この2ヶ月間を無駄にしないようにして下さい。」
 再発防止研修を終えた今、改めて自分の信念をまげないで良かったと感じています。
 恐ろしいのは処分を受けることでも研修を受けることでもなく、都立学校の現職の中に、10.23通達を間違っていると思う教員がいなくなる事態がやってくることです。そうならないためにはどうすればいいのか、私たちの思いを若い教員にどう伝えればいいのかということが今一番大きな課題です。
 予防訴訟をひきつぐ会通信『いまこそ No.2』(2013/10/18)

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