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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

明けない夜はない(34)<「日の丸・君が代」強制に見る都教委の異常な体質>

2021年02月24日 | 日の丸・君が代関連ニュース
<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。
 ▲ 2020年度の卒業式が近づいてきた。
 すでに1月25日付けの『東京新聞』で、「都教委、今春卒業式で都立高校に指示」として、「感染防止へ声を出しての君が代斉唱なしでも・・一同起立せよ」という文書を出したことが報じられた。
 その文書というのは、コロナ感染が拡大していた2020年12月24日に出された、「新型コロナウイルス感染症対策を施した令和2年度卒業式及び令和3年度入学式等の実施について(通知)」であった。
 その「通知」を見ると、式は体育館で行われることを前提に、「2 感染防止対策」として次のようなことが書いてあった。
 (1)基本的な対策
  入場者の検温や手指消毒を実施するとともに、マスク着用を徹底する。

 (2)密閉の回避
  ア 式全体を1時間程度で計画する
   ・生徒表彰等は、実施しない又は簡略化して実施する。
   ・知事メーッセージ、都教育委員会挨拶の読み上げは実施せず、掲示又は配布する。
   ・祝電披露は、名前のみの紹介に留める。
  イ 30分を目安に、2方向の窓を5分程度開放し、会場の換気を行う。

 (3)密集の回避
  ア 座席の間隔は、原則として、前後左右少なくとも1座席分程度を確保する。
  イ 保護者の参列は、・・・1名のみとし、・・特別支援学校については2名までとする。
  ウ 在校生の参列は、代表者のみとする。(生徒会役員と2学年のクラス代表等)
  エ PTA関係者、来賓の参列者の人数は、最小限に絞る。

 (4)密接の回避
  ア 飛沫拡散の可能性がある歌唱等は行わない。
   ・国歌及び校歌は、CD等に録音された歌唱入りの楽曲を、会場全体に聞こえるように再生する。
   ・ブラスバンド等の演奏は行わない。
  イ 式辞等は演台にアクリル板を設置するなど、飛沫拡散の防止策を講じた上で行う。
   ・校長式辞、卒業証書授与や送辞、答辞等は、マスクを着用したまま行うことを原則とする。
 その上で、以下のような「3 感染防止対策を踏まえた実施例」というものが示されている。
●卒業式(8クラス、60分)
 1 開式
 2 国歌斉唱           2分
 3 卒業証書授与         40分

 《【換気】(2方向の窓を5分開放)》

 4 校長式辞           8分
 5 来賓紹介・祝電披露      2分
 6 送辞             3分
 7 答辞             3分
 8 校歌斉唱           2分
 9 閉式

●入学式 (略)
 この式次第は、2003年の「10・23通達」以降強制されるようになった。
 これは基本的には、戦前の卒業式次第を踏襲したものである。
 それまで都立高校では生徒主体の多彩な卒業式が行われていたが、それをことごとくつぶして、「戦前回帰」させたのである。
 生徒主体ではなく「国旗・国歌」が第一になったのである。
 だから、CDを流して斉唱しなくても、式次第には「国歌斉唱」とウソを書く。

 その後、1月7日に「緊急事態宣言」が発令され、2月7日には「緊急事態宣言」が1か月延長され、3月7日までとなった。
 都立高校の卒業式は3月1日から始まる
 しかし、12月24日に出された「通知」はそのままである。

 ところで、都教委委は「卒業式台本」まで作り、現場におろしている。それは、以下のようなものである。
 「皆様御起立下さい。」
 「ただ今より令和2年度東京都立○○高等学校○○課程第○回卒業式を挙行いたします。」
 「礼」

 「国歌斉唱」

 「新型コロナウイルス感染症対策の観点から、飛沫の飛散防止のため、歌唱入りの国歌を流しますので、そのままお聞きください。」
 放送担当者が準備したCDを放送施設を使用して流す。

 (不起立の生徒がいたら「生徒は起立してください」とアナウンスして、起立を促す。また、教職員に不起立があったら副校長がその場で起立を促す。)
 「御着席ください。なおこれ以降は着席したまま式を進行させていただきます。」
 この中に、
 (不起立の生徒がいたら「生徒は起立してください」とアナウンスして、起立を促す。また、教職員に不起立があったら副校長がその場で起立を促す。)
 と付け加えてある。

 要するに生徒と教職員に起立を強制しているのである。
 そして従わない教職員を処分しようとしているのである。
 コロナ感染状況下で「緊急事態宣言」発令中であっても、いかに彼らが体育館での卒業式にこだわり、全体での「君が代」斉唱にこだわっているかがわかるであろう。
 参加者の健康・命よりも、ウソをついてまでの「国歌斉唱」が第一なのである。
 まるで、戦前に火事のなか校長が「御真影」なるものを取りに行き焼け死んだ、ことなどを思わせる。
 これこそ日本社会の「古い体質」の最たるものである。
 これがなくならない限り、日本社会の「古い体質」を変えることなどできないであろう。
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 すでに、流れていますが、本日(2月22日)の『東京新聞』<こちら特報部>に、「『君が代』不起立教員の処分問題」が出ていましたので、添付しておきます(略)。タイムリーな記事になったと思います。
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  【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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  東京五輪に 【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
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