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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

米山裁判 園田選考課長の証人尋問

2011年01月09日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ■ 2月17日(木)16:30~ 東京地裁705法廷
 《米山さんの「君が代解雇」を許さない会 会報 №17》
 ■ 11月29日、園田選考課長の証人尋問がありました
米山佳江

 証人尋問は午前10時30分に始まり12時少し過ぎまで続きました。園田氏は、合格と合格取り消しの両方に関与した処分決定の当事者です。
 ■前半は、都教委の代理人弁護士の尋問でした。
 尋問では、次のようなことを得々と述べました。
 ①08年度4月から始まった非常勤教員制度は、それ以前の再雇用制度とは目的も趣旨も違う、定年退職者や高齢者の雇用確保を目的としていない。
 ②地方公務員である以上、成績主義の原則に則って選考するのは当然であり、判定基準を作成してどれか一つでも該当すれば個別に判定会議を持ち、最終的には人事部長の承認を得て決定している。
 ③原告は選考に合格したが、その後校長の職務命令に違反して、不起立という重大な非違行為を行ったのだから、合格取り消しは当然。
 ■それを受けて後半は、原告側代理人の小暮弁護士、高橋弁護士が反対尋問で追求しました。
 初めに再雇用と非常勤教員は制度が違うというが、実際に行っている職務は同じではないのか、雇用保障の趣旨は当然と迫りましたが、園田氏は、「環境が違った」と言い逃れました。
 また判定基準に該当する者の個別判定のやり方の質問に対しては、数人で校長から提出させた資料を吟味して話し合い、資料は保管するが議事録は作成していないと答え、選考会議の実態が明らかになりました。
 私の合格取り消し処分については、「26日か27日に時間をかけずに決めた」と証言し、「28日に処分を発令する」という結論ありきが前提で、不起立一事情聴取一戒告処分の情報を受けて、選考課が処分案を決め、人事部長に持ち込み、即座に決めたことが明らかになりました。
 過去に再雇用職員の合格取り消し事例があるからと、一人の反対意見もないまま短時間の会議で決めたのです。
 「前年度までも、不起立で処分された人はすべて合格が取り消された。米山さんは校長の職務命令に従わなかったため、非常勤教員の勤務についてもらうわけにはいかなかった」と園田氏は述べました。
 その年、処分歴(戒告、停職)があっても10人が非常勤教員に合格しています
 そのことを証拠を示しながら追及すると、合格しているのは、「処分が相当年数以上前であること、管理職の監督責任が問われる事例」と弁明、選考の基準がいかにデタラメかが明らかになりました。
 それは「君が代不起立」をほかの処分と比べて格段に重く扱っていることを暴露すると同時に不起立をいかに都教委が恐れているかを示すものでした。
■11月の亀有駅頭街宣で
 20日(土)午後、月に1回のビラ撒きと署名活動をやりました。
 机に署名用紙を置き、マイクで話し始めるとすぐに「日の丸・君が代強制反対『君が代解雇』は許せません」ののぼりを見て、中年の女性が駆け寄ってきました。そして「学校で君が代を歌わぜるなんて絶対におかしい。署名します」と言って署名し、激励の言葉をかけてくれました。
 この日はまた、お孫さんが不登校だったという高齢の女性とも話しがはすみ、「今の学校はコロコロやることが変わるし、若い先生は校長先生の顔色ばかり見ている。がんばっている先生が評価されていない感じ。学校に行くとそのことが見える」怒りをぶちまけてくれました。顔を合わせるなり「私、絶対反対よ」と声をかけてきたので、私たちの運動に反対なのかと思いきや、そうではなくて、上から何でも変えてしまう最近の教育行政に対して、怒りと不安を抱いていたのでした。
 毎回始める前は緊張しますが、街宣で考えを深めるきっかけをもらっています。いつも様々な意見に出会います。そのたびにかみ合った話ができなければと痛感しています。
 日米共同軍事演習の様子が大々的に報じられたり、マスコミが中国への敵慨心を煽っているような昨今です。「日の丸・君が代強制反対」は、自国政府の戦争政策に反対することと一体の問題になってきています。例会で学習を深めながら、街宣を続けていきたいと思います。
『米山さんの「君が代解雇」を許さない会 会報』(№17 2010/12/10)

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