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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

4・25再雇用拒否第2次訴訟第7回弁論を終えて

2011年04月28日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ★ 『再雇用拒否撤回を求める第2次訴訟』第7回弁論報告
 <本日の法廷>
 ①法廷司会進行・・・田中重仁弁護士
 ②弁護士陳述・・・・・石井庸久弁護士
  1、国旗・国歌の一律強制には法的根拠がない。
  2、10・23通達などの一連の仕組みは、学習指導要領に基づくものではない。
 ③原告陳述…愛甲哲郎・近藤徹・田中行義


 私たちは毎回原告が個人の準備書面を作って法廷で陳述しています。
 今回の3名の陳述では、戦争をくぐりぬけて来た父親に向かい合いつつそれぞれが自分自身の考え方や信念を育て、今回の10.23通達による「日の丸」「君が代」強制にどのように臨んだかを述べました。
 原告・田中行義は陳述の最後に
 「戒告処分、再発防止研修に加えて、嘱託採用拒否という三重のペナルティーを課され、都立高校で引き続き教えたいという希望が砕かれました。
 学校は、説明と納得・合意に基づく理性的対応が重んじられるべき場です。
 教員への問答無用の命令・脅し・処分の横行を許せば、生徒がのびのびと学び、考える教育が行えるはずもなく、多様な意見が許容され、自由に交流することによって進歩する民主的な社会を実現することはできません。
 教育の場で、自分の思想・良心に従って黙って座っているという最小限の行動が処罰され、それを唯一の理由として、年金支給までの生活保障としての再雇用まで拒否されるのであれば、憲法の規定はどういう意味を持つのでしょうか。
 裁判長、司法の良心にかけて、都教委による再雇用拒否が違憲・違法であることを認める判断を、是非お願い致します。」
 と力強く訴えました。

 100名に近い方に傍聴していただき感謝しています。
 法廷で共感していただいた2名の傍聴者の感想を紹介します。

 *「原告の先生方たちが語られる息苦しい卒業式を思うたびに、だれのための卒業式なのかと、憤りを感じざるを得ません。決して少なくない先生たちが感じているその思いは、そのまま生徒が感じていることだと思います。」(無名氏)
 *「渡邉裁判長は、終始キョロキョロ、原告らの心に迫る格調高い陳述のどれも集中して聞く態度ではなかった。・・・進行中の原発の深刻な暴走を許し、人々の命よりも権力の利益のために人々を洗脳、操作し続けてきた国策と同じ陰謀が「日の丸」「君が代」強制にある。・・・この怖い現実に真剣に対峙し、処分の脅しにひるまず、勇気をもってこの国の人々の尊厳を守るために凛と陳述し、闘う先生方こそ、この国の希望です。」(市民 Y・O)

 多くの支援、ありがとうございました。 (原告代表 泉 記)

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