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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

卒業式での「君が代」不起立に対する処分の抗議集会

2010年04月02日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ▼ 3/31 卒業式での「君が代」不起立に対する処分の抗議集会

 3月31日(水)、午後1時から、水道橋の全水道会館で、被処分者の報告、都教委への抗議、記者会見の集会が開催されました。議事運営は高校の卒・入学式対策委員会で行いました。

 ▼最初に卒・入対のOさんが挨拶
 年々被処分者の数は減っているが、現役がそれで納得しているわけではない。石原都知事は東京から日本を変えると言い、10・23通達出したが抵抗してきた。他県教育委員会も「東京ほどひどいことはやらないよ」と言わせてきた。しかし、大阪の東寝屋川高校の4人の教職員に「君が代起立斉唱の職務命令違反」で戒告処分でたという。
 処分撤回の裁判は最近あいついで不当判決続いている。最高裁にステージ移してたたかい続ける。こういうなかで、堀越裁判逆転勝訴明るいニュース。まだ最高裁あるが、民主主義は黙っていては勝ち取れない。今日は処分書が昨日のうちに4人に手渡されているので、研修センター前の抗議行動は取りやめて抗議集会にした。
 ▼卒・入対本部長Kさんの発言
 10・23通達の撤回と処分するなという要請文に対する都教委からの回答は例年と同じ、誠意見られない。4人が「不起立」「不伴奏」の勇気ある行動をとった。
 今回卒業式の特徴は、現場で例年行われていた立てない人への「配慮」をやらせない。時季変更権に係わる記述が入った。全ての教員に強要する、生徒に対しても圧力、進行表に「生徒にも促す」を書き込みそうさせている。黙っているとどんどんひどくなる。どんな状況でも声を上げ続けること。被処分者から発言してもらいます。(1名は欠席)
 ▼井黒さん
 昨日(この日は自宅研修)、自宅に校長と都教委の役人2人の3人で発令書届けに来た。最近は怒りとかガンバロウとかより「校長もかわいそうだなあ」「2名の役人もかわいそうだなあ」と思う。自分は当たり前に自分の思う行動しているだけ
 (井黒さんは過去の「不起立」等についてしゃべる=略)。今回は担任として会場内で生徒とともにあるように、校長ともていねいにコミュニケーションとってきた。当日は卒業式のビデオ撮り任務に入り、その後担任席で卒業式に臨むことになっていた。前日にもそのことを確認していた。ところが当日の朝、都教委から校長へ電話で「担任には担任の職務をきちんとさせるよう」と強い指導。校長の責任でそうさせたとする。
 卒業式はすばらしかった。現認行為は校長がした。都教委は確認もせずに帰った。校長「坐っていましたか」、井黒「坐っていましたよ。そう言ってきたじゃありませんか」。
 校長はかつて組合活動をしていた。精一杯良心的にふるまおうとしたが、たった1本の電話で校長を変える。
 直ちに人事委員会に処分の不服審査請求を行う。また他の裁判でも原告になっているので裁判で争う。「私は聖公会のクリスチャンですが、信教の自由ということをもっと争いたい」。
 不起立が減ったのは10・23通達の完成ではなく、不起立しそうな教職員を排除しているから。こうした力ずくで支配で、10年後20年後を考えると恐ろしい。批判精神をなくした生徒が大人になる。これがこわい。
 ▼近藤順一さん
 不起立は5回目。04、05年はできなかった。06年に不起立したが、その時、千葉大の*三宅晶子先生がナチスドイツのことを話し、「抵抗しないよりした方が傷は浅い」と言われた。
 義務制は不起立少ないと思われているが、校長の職務命令出ない状態での不起立は多い。処分を避ける方法論いろいろあるが(受付、放送室等)、生徒と向き合っていたら不起立の権利があると思う。<職務命令と処分>の下にあるからこそ生徒の前から去ることはできない。強制に対して自分の信条を曲げることはできない。数年前、校長は私を「受付」にさせようとしたが断った。全員生徒の前で参列すべきだ。
 わたしたちはプロの教員。「君が代」が流れていようとも、どんな瞬間も生徒を指導する。不起立は体でもって生徒を指導すること。「相手が処分をするから」と言って会場から出ていたのでは闘いにならない。教育にならない。
 昨日、荷物の片づけをしていたら都教委が来た。3/19卒業式、3/23八王子市教委事情聴取、3/24都教委事情聴取。一人で受けている。校長は「同席していいか」と聞くが、「いらない」と答えた。
 彼らは不起立を信用失墜行為と考えている。現認のとき、副校長「立ってください」、私「現在公務中です。」と答える。「たった40秒でなんで処分されなきゃならないのか」ではなく、積極的にとらえて行く。こういう考えで不起立不斉唱しているのだと公に明らかにして行く。現場でストップさせていこう。税金で給料もらっているのだから説明責任がある。
 いままでのところ、停職6ケ月まで懲戒解雇されない。分限指針が出されたがそれを許さずに来たのは重要。しかし、再発防止研修や事情聴取から、彼らはそれを狙っていることがわかる。闘っていかなければいけない。現場教員は受忍していない。受け入れていない。
 私は団塊世代ラストランナー。あの60ー70年代、私達が提起した問題は、解決されてない問題を提起してきたから闘いになったのだ。今度こそ、中途半端でなく、徹底的にたたかっていきたい。
 ▼岸田静枝さん
 音楽教員です。何が嫌ってこういうところでしゃべるのが嫌です。クリスチャンの仲間や多くの仲間に支えられてここにいます。感謝します。先程「勇気ある」と言われたことにとまどっています。再発防止研修の時、都教委の納得行かないやり方に対して何度も手紙を書いた。そして研修に出なかった(出られなかった)ら、そのことでも処分されたましたが、それは誇りに思っています。
 そのほか、自己申告書提出しなかったこととか週案出さなかったこと(週案立てるのは当然だがあなたに見せて許可受けるものじゃないと言ってきた)とか、そういうことは誇りだ。若い人が校長に怒鳴られていたら、その人をサポートしたり、その人ののいいところ校長に伝えるとか、障害児が追い出されそうになった時親と一緒に何かやるとか、そういうことには勇気がいる。
 「君が代」で処分されて、減給は6ケ月までやって、その間異動異動で3校変わった。しかし、その後は停職になるので、子どもたちと離されるのがつらくて、停職はどうしても耐えられなくて、ずっとそのときだけ会場の外に出てやり過ごしてきた。でも今度は最後だから、子どもたちにおめでとうを言いたいから、「会場にいます」と言いました。校長は「身体の具合が悪くならないのか」と言い、副校長は「最後だから何でもかんでもやるのか」と言いました。
 私は「職務命令出さないでください」と毎日毎日校長に言いに行った。職務命令出された後は「撤回してくださいと」毎日話しに行った
 私は音楽専科で24時間持っています。他の教員より多い。全校の音楽を任されている。しかし、勤務評定を開示したらC、Dだった。でも校長は実際には信頼してまかせてくれている。
 聖公会の人たちも校長に申し入れをしてくれたが、職務命令は撤回されませんでした。
 校長は前日「明日来ないでください」と言いましたが、「春休みの予定はキャンセルにしましたから」とも言いました。(処分が出て、校長もなにかと忙しくなるので)それで、私は背中押された思いで、安心しました。
 予行演習の時、バス・オネガンの位置を直そうとしてそっちに行ったら、副校長ついてきて「動かないでください」いいました。私の監視の予行演習もしていたということです。
 卒業式に区教委は3人来ました。卒業式はすごく良い式だった。区教委の指導課長も「混乱なくて良い式だった」と明言。都教委の事情聴取のとき、区教委がそう言っていたということを、紙に書いてもらいました。
 音楽教員は年がら年中「君が代」のことを考えさせられています。子どもたちは私が「君が代」演奏しないこと知っている。どうして立たないのか、立てないのか、「君が代」とは何か、どう思うか、たくさん話もしています。音楽の教員でよかったと思います。
キリスト者の怒りを共有。民主主義をまもる。輪が広がっている。

 ▼河原井さん
 10・23通達を出して、7年たっても貫徹させていない。最初の時、岸田、根津、渡辺、河原井でどうしたら10・23通達を白紙撤回させることができるか話し合ったことを思い出します。私は現場を去りますが、今年は不起立にはいたりませんでした。
 1年前、高2の担任でしたが、不起立するならば高3持ち上がりはさせないといわれた。不起立でしたので、小学部2年の担任になりました。(以下、都庁前アクションから引用)
 3月19日に行われた高等部の卒業式には、「小学部は参加しなくしてよい」とし、3月24日の小中の卒業式には、小学部の1年から3年までは授業をして、卒業式には出なくてよい、としました。河原井さんは小学部2年の担任なので、卒業式にでられませんでした。授業をしていました。
 校長は「河原井さんの最後の授業をみたかった」と言いました。八王子東特別支援学校では今年は「インフルエンザエンザ対策」が徹底的に行われて、生徒たちが一堂に会する場、集団で交わることが徹底的に制限され、始業式なども「教室でマイク」対応で行われました。(これらの本当の理由は、河原井さんを卒業式から排除するためだったのではないか)
 私は全国行脚で、いよいよ最後の卒業式を迎えます、と言って、決意表明してきたのですが…。最後の卒業式は平常授業でした。
■被処分者の発言の他、弁護士、会場からの発言がありましたが省略します。
その後、午後3時から記者会見が行われましたが、それも省略します。


 諦めないで、闘いを継続させましよう!!

『都教委包囲首都圏ネット』(2010年04月01日)
http://kenken.cscblog.jp/

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1 コメント

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Unknown (正義の使者)
2013-06-13 10:53:13
天皇を象徴にしないとまとまらないほど、日本民族は劣等・未開の民族ではない。
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