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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

菅新首相は、所信表明代わりに公然たる言論・学問の自由抑圧の蛮行

2020年10月07日 | 平和憲法
 ◆ 改むるに憚(はばか)る事勿(なか)れ (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 首相に就任するやいなや、いきなり日本学術会議を敵に回して人事に介入、会員候補六人の学者の任命を拒否した。
 菅新首相の蛮行、敵基地攻撃能力保持の欲望とセット、安倍前首相の申し送りの忠実な継承なのか。それとも、まず最初に懲罰的な人事を強行して異論を唱える者は排除するぞ、との見せしめ政治の初発の行使なのか。
 それにしてもやることが姑息(こそく)だ。
 これからの日本をどうするのか。コロナ禍を乗り切り、健康で文化的な最低限度の生活をどのように保障するのか。集会、出版、言論、学問の自由を保障する民主主義の国を皆さんと手を繋(つな)いで確立させましょう、と語りかけてほしかった。
 ところが、悪名高いアベ政治を継承するどころかさらにひどい、公然たる言論・学問の自由抑圧をして出発。それが所信表明代わりとは、蓋(けだ)し日本憲政史上初めてか。
 戦争のための学問を拒否する、日本学術会議への挑戦から菅内閣がはじまったのは悲しむべきことだ。
 もうひとつの悲しさは、首相補佐官に就くと報じられていた通信社の論説副委員長が、この憲法違反ともいえる暴政を押しとどめることができなかったことだ。
 この耳にするだけでも恥ずかしい学問の自由の抹殺は、世論によって修正されるだろう。その前に新首相補佐官は、職を賭してでも任命拒否を解除させてほしい。
『東京新聞』(2020年10月6日【本音のコラム】)


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