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新たな都立高校改革推進計画策定へ

2011年12月11日 | 暴走する都教委
 『都政新報』《教職員ノート》42
 ◆ 新たな都立高校改革推進計画策定へ


 朝晩、寒い日が続き、コートなしでは出勤がつらくなってきました。さて、都教育委員会は、11月24日の教育委員会で都立高校改革推進計画の骨子を発表しました。
 9月30日号で、現在の都立高校改革推進計画と都立高校白書の内容について紹介しました。
 簡単におさらいすると、1997年度にスタートした都立高校改革推進計画は、2011年4月に計画していた最後の高校が開校し、15年間にわたる計画は完了しました。
 これを機に、現在の改革推進計画の成果検証を行い、新たに取り組むべき課題をまとめたものが都立高校白書です。
 都立高校白書で明らかになった主な課題として、
  ①生徒の学力の定着と伸長
  ②社会貢献意欲を実際の行動に結び付けること
  ③体力低下
  ④進路未決定のまま卒業する生徒
  ⑤生徒の安定志向や「内向き志向」

 -などが挙げられています。

 これらの課題を踏まえて、これからの都立高校の果たすべき使命として「真に社会人として自立した人間を育成するために、生徒一人ひとりの潜在能力を顕在化し伸ばす教育を実践する」ことを掲げています。
 このことを実現するために、これまでの高校改革の成果を踏まえ、新たな都立高校改革推進計画を策定するとのことです。
 計画は、12年度から21年度までを3期に分けての10年間に及ぶ長期的なものです。
 また、計画は、
  「Ⅰ 社会的自立の基盤となる力の確立」
  「Ⅱ 変化する社会の中で次代を担う人間の育成」
  「Ⅲ 生徒の育成を担う教員の資質・能力と学校の経営力の向上」
  「Ⅳ 生徒一人ひとりの能力を最大限に伸ばす学校づくりの推進」
  「Ⅴ 質の高い教育を支える教育諸条件の整備」

 の五つの柱で構成されています。
 計画の内容については、12月22日までの間、広く都民の皆さんから意見を募集するそうです。
 都立高校が進む方向を、改革推進計画の骨子を通してご覧いただき、タックスペイヤーとして声を届けてみてはいかがでしょうか。

 『都政新報』(2011/12/6)


※新たな都立高校改革推進計画(案)の骨子について(都教委HP)
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr111124.htm
※本文(PDF形式:835KB)
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr111124/betten2.pdf
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      東京都教育庁都立学校教育部高等学校教育課 都立高校改革推進担当

 「10・23通達」以降、なぜ教員に病休者が激増しているのか、なぜ教員のモチベーションが下がっているのか、なぜ生徒の多様性に応じきれず、「切り捨て」「伸び悩み」が生じているのか、原点に還って考えれば、対策は自ずから明らかだと思われる。
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