<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。
▲ 大阪H中で卒業生へのメッセージを書いたビラをゴミ箱に棄てられたり卒業生から取り上げられたりしたSさんが校長に申し入れをしました。
Sさんからです。
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本日(3月26日)、3時よりH中学校長に申し入れ(添付:下に貼り付けます)をしました。
申入書は、お二方の弁護士さんの意見を取り入れて当初案から修正しています。
30分間、多少の議論はあったものの、こちらが呆気ないくらい申し入れ通りに調査をすることと、それをこちらに報告することを約束してくれました。
校長の話では、当日ゴミ箱を準備するとの報告は受けた(=許可した)。
では、誰の指示で、誰が「捨てさせたのか」について調べてほしいと要望し、具体には、異動の先生は仕方がないが、全職員がそろう4月1日にそこで聞き、結果を先生に電話することになりました。
調査の結果はわからなかったという結果になるやもしれません。
その時には、どうするか考えたいと思います。
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2019年3月14日、貴校で挙行されました第72回H中学校卒業証書授与式におきまして、子どもの公教育を司る中学校としてはあるまじき事態が起こりました。
校長先生におかれましては、事実関係を調査のゆえ、なぜこのようなことが起こったのか解明していただき、ご報告をいただきたいと存じます。その上で、今後このようなことが二度と起こらぬような学校運営を志向していただきたく存じます。
さて、貴校非常勤講師である私が、校門前にて卒業生へ配布したメッセージの問題です。
卒業式後、複数の卒業生から、「メッセージを捨てさせられた」「読んでいるところを取り上げられ捨てられた」と聞きました。
また、メールでこの件について尋ねたところ、「僕達もまさか捨てさせられると思いませんでした。ちゃんとメッセージ読みたかったんですけどね。」との返信が届きました。
メッセージは、私が「最後の授業」として卒業生に贈ったものです。
それを他の誰であれ阻害することは許されません。いまさら言うまでもなく、それは憲法・子どもの権利条約で保障されている権利です。
つまり、「捨てさせる」「取り上げて捨てる」という行為は、子どもの学習権を踏みにじる行為であり、精神的自由権を侵害します。
また、「国語」教員である私の教育権を侵害する行為でもあります。
別の観点からとらえれば、「生徒が受け取り読んでいるメッセージを教員が取り上げて捨てる」という行為は、生徒の財産権の侵害に当たるとも考えられます。
そして、それが同校の教員の手によってなされたことは、卒業生にとっても、また、私自身にとってもひじょうにショックです。
これは一過性の個別の問題にはとどまらない重大な人権上の問題であり看過できません。
そもそも、教科担当である私が卒業生へのメッセージを教室で配布することを禁止されたこと自体に問題があったと考えています。
教科担当者が生徒に卒業のメッセージを渡す行為をそのような形で侵害されることは、これまでもお話してきましたように、「非常勤講師」という弱い立場に対するパワーハラスメントであるとも考えます。
よって、私は校門前で労働組合名のビラとしてしか、卒業生にメッセージを手渡すことができませんでした。
そこで起こった問題は、追って労働組合の方から申し入れします。
何より、この件をこのまま放置しておくことは、卒業生がこれまでH中学で受けた教育そのものをも否定しかねないと存じます。
そして、これからの社会における卒業生一人ひとりの生き方にも影響を与える問題であるとも存じます。
どうかこの件につきまして、善処いただき誠意あるご回答をお願いいたします。
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以下は、ブログ「パワー・トゥー・ザ・ピープル!!パート2」に掲載された東京の女性教師の報告です。
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◆ 2019年卒業式をめぐる状況と今後の取り組み (被処分者の会通信)
10.23通達発出から16回目の卒業式が行われています。
最近の私にとって一番大事な取り組みは、卒業式の包括的職務命令が出される職員会議での発言です。できるだけわかりやすく、他の教員に共感してもらえるように、できれば短く…と一か月ぐらい前から考え初め、発言を練りに練ります。職員会議が始まるまでは憂欝になったり、ものすごく緊張したりします。どんな集会で発言するよりも緊張します。
10.23通達が発出する前までは、卒業式前の職員会議で「日の丸・君が代」のことについて、発言しない方が肩身が狭かった(私はいつも肩身の狭い思いをしていました)のに、今では、自分の中にある勇気を振り絞らなければ発言できないのです。
「みんなから白い目で見られるかも…でも言わなければ。これが私の闘いだ!」と、わけのわからない使命感にかられて、やっとの思いで発言しているのです。
けれど、発言した後はいつでも「言ってよかった」と思います。今年もそうでした。
私の後、卒業式で司会をする教務主任(分会長です)が手を上げ、「多数の生徒が起立しないようなことはまずないので、言うことはないのですが、もし多数の生徒が座っていても、その生徒たちに対して『ご起立ください』とは言えません。それは生徒に強制することになるからです。」と言ってくれたのです。私はうれしくてたまりませんでした。
一昨年度から卒業式入学式の進行表に「起立していない生徒多数の場合には、起立を促すようにする。司会『ご起立ください。』それでも、起立しない場合は、副校長が司会席へ移動し、副校長『ご起立ください。』」という文言を入れなければならなくなったのですが、これは生徒への強制に他なりません。そのことが教務主任の発言ではっきりとみんなに伝わったに違いありません。
職員会議の後、若い教員から「いつもありがとうございます。大切なことをしっかり発言してくれて。みんな言いたくてもなかなか言えないんです。」と言われたことも、うれしかったことの一つです。これからも勇気をもって言うべきことを言っていこうと思いました。
2月10日に行われた都高教女性部の「冬のつどい」では、四次訴訟の原告からのレポートもありました。討論の中で、若い教員が自分の思いを語り、「日の丸・君が代」強制問題をしっかりうけとめてくれている若い教員がいることを実感し、頼もしく感じました。この問題を風化させず次につなげていくことは今後ますます切実な課題になっていきます。
そのため昨年度から卒入学式対策本部では、全組合員配布のリーフレットを作成しています。昨年よりも、「もっと伝わる言葉、わかりやすい表現、手に取ってもらえるレイアウト」にこだわって練り上げました。
職場で配布した時、若い教員から「『君が代』を歌いたくない生徒もいるんですね」「昔は卒業式に『国歌斉唱』はなかったんですか」などという声があがりました。
今年は新たな弾圧がありました。私は今年の3月で定年を迎えるのですが、まだまだ元気ですし、どんなに変わり果てても都立高校が大好きなので、5年間は再任用として都立高校で働こうと思っていました。
ところが1月24日再任用の採用が決定した後、夜の10時に校長あてに人事部からとんでもないメールが送られてきたのです。25日の午後校長室で、私は人事部から送られてきた文書を校長が読み上げるのを聞きました。
「懲戒処分歴のある職員に対する事前通告」と題された文書の内容は、年金支給開始年齢に達する年度までは採用するけれど、その後は、平成28年3月に戒告処分されているから任期を更新しないし、非常勤教員にも採用しないというものです。目の前が真っ暗になりました。
文書の中の「再任用職員としての資質に欠けるものがある」という文言にも傷つきました。「こんなに一生懸命仕事しているのに、卒業式で起立しなかっただけで資質に欠けるとみなされるのか」と憤りを感じました。
そして、何よりもあと3年しか都立高校で仕事できないということが辛くてなりませんでした。
自分が、授業だけでなく、行事や生徒会活動、部活動、進路指導も含めた学校の仕事全体をどんなに好きなのかを改めて思い知らされました。
3月12日(火)の都教委要請では、この事前通告についての申し入れも行いました。
今のところまだ卒業式での不起立の情報は入ってきていませんが、不起立があった場合は3月28日(木)8時から都庁第1庁舎前で「処分をするな」という内容のチラシを配布する予定です。被処分者の会のHPをご確認の上、よろしくご協力お願いします。
3月30日(土)には18時から、としま産業振興プラザ6階第3会霞室で卒業式についての集会を行います。不起立があった場合は「卒業式処分抗議・該当者支援総決起集会」を、なかった場合は「卒業式総括集会」を行って、今年の卒業式の状況についての詳しい説明を行います。ぜひお集まりください。
『被処分者の会通信 122号』(2019年3月19日)
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【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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東京五輪に 【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
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対米従属で「世界征服」を夢想するデマゴギー政治家安倍首相を倒そう!
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「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
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▲ 大阪H中で卒業生へのメッセージを書いたビラをゴミ箱に棄てられたり卒業生から取り上げられたりしたSさんが校長に申し入れをしました。
Sさんからです。
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本日(3月26日)、3時よりH中学校長に申し入れ(添付:下に貼り付けます)をしました。
申入書は、お二方の弁護士さんの意見を取り入れて当初案から修正しています。
30分間、多少の議論はあったものの、こちらが呆気ないくらい申し入れ通りに調査をすることと、それをこちらに報告することを約束してくれました。
校長の話では、当日ゴミ箱を準備するとの報告は受けた(=許可した)。
では、誰の指示で、誰が「捨てさせたのか」について調べてほしいと要望し、具体には、異動の先生は仕方がないが、全職員がそろう4月1日にそこで聞き、結果を先生に電話することになりました。
調査の結果はわからなかったという結果になるやもしれません。
その時には、どうするか考えたいと思います。
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2019年3月26日
大阪市立H中学〇〇校長先生大阪市立H中学非常勤講師S
申 し 入 れ 書
2019年3月14日、貴校で挙行されました第72回H中学校卒業証書授与式におきまして、子どもの公教育を司る中学校としてはあるまじき事態が起こりました。
校長先生におかれましては、事実関係を調査のゆえ、なぜこのようなことが起こったのか解明していただき、ご報告をいただきたいと存じます。その上で、今後このようなことが二度と起こらぬような学校運営を志向していただきたく存じます。
さて、貴校非常勤講師である私が、校門前にて卒業生へ配布したメッセージの問題です。
卒業式後、複数の卒業生から、「メッセージを捨てさせられた」「読んでいるところを取り上げられ捨てられた」と聞きました。
また、メールでこの件について尋ねたところ、「僕達もまさか捨てさせられると思いませんでした。ちゃんとメッセージ読みたかったんですけどね。」との返信が届きました。
メッセージは、私が「最後の授業」として卒業生に贈ったものです。
それを他の誰であれ阻害することは許されません。いまさら言うまでもなく、それは憲法・子どもの権利条約で保障されている権利です。
つまり、「捨てさせる」「取り上げて捨てる」という行為は、子どもの学習権を踏みにじる行為であり、精神的自由権を侵害します。
また、「国語」教員である私の教育権を侵害する行為でもあります。
別の観点からとらえれば、「生徒が受け取り読んでいるメッセージを教員が取り上げて捨てる」という行為は、生徒の財産権の侵害に当たるとも考えられます。
そして、それが同校の教員の手によってなされたことは、卒業生にとっても、また、私自身にとってもひじょうにショックです。
これは一過性の個別の問題にはとどまらない重大な人権上の問題であり看過できません。
そもそも、教科担当である私が卒業生へのメッセージを教室で配布することを禁止されたこと自体に問題があったと考えています。
教科担当者が生徒に卒業のメッセージを渡す行為をそのような形で侵害されることは、これまでもお話してきましたように、「非常勤講師」という弱い立場に対するパワーハラスメントであるとも考えます。
よって、私は校門前で労働組合名のビラとしてしか、卒業生にメッセージを手渡すことができませんでした。
そこで起こった問題は、追って労働組合の方から申し入れします。
何より、この件をこのまま放置しておくことは、卒業生がこれまでH中学で受けた教育そのものをも否定しかねないと存じます。
そして、これからの社会における卒業生一人ひとりの生き方にも影響を与える問題であるとも存じます。
どうかこの件につきまして、善処いただき誠意あるご回答をお願いいたします。
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以下は、ブログ「パワー・トゥー・ザ・ピープル!!パート2」に掲載された東京の女性教師の報告です。
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◆ 2019年卒業式をめぐる状況と今後の取り組み (被処分者の会通信)
卒入学式対策本部・川村佐和
10.23通達発出から16回目の卒業式が行われています。
最近の私にとって一番大事な取り組みは、卒業式の包括的職務命令が出される職員会議での発言です。できるだけわかりやすく、他の教員に共感してもらえるように、できれば短く…と一か月ぐらい前から考え初め、発言を練りに練ります。職員会議が始まるまでは憂欝になったり、ものすごく緊張したりします。どんな集会で発言するよりも緊張します。
10.23通達が発出する前までは、卒業式前の職員会議で「日の丸・君が代」のことについて、発言しない方が肩身が狭かった(私はいつも肩身の狭い思いをしていました)のに、今では、自分の中にある勇気を振り絞らなければ発言できないのです。
「みんなから白い目で見られるかも…でも言わなければ。これが私の闘いだ!」と、わけのわからない使命感にかられて、やっとの思いで発言しているのです。
けれど、発言した後はいつでも「言ってよかった」と思います。今年もそうでした。
私の後、卒業式で司会をする教務主任(分会長です)が手を上げ、「多数の生徒が起立しないようなことはまずないので、言うことはないのですが、もし多数の生徒が座っていても、その生徒たちに対して『ご起立ください』とは言えません。それは生徒に強制することになるからです。」と言ってくれたのです。私はうれしくてたまりませんでした。
一昨年度から卒業式入学式の進行表に「起立していない生徒多数の場合には、起立を促すようにする。司会『ご起立ください。』それでも、起立しない場合は、副校長が司会席へ移動し、副校長『ご起立ください。』」という文言を入れなければならなくなったのですが、これは生徒への強制に他なりません。そのことが教務主任の発言ではっきりとみんなに伝わったに違いありません。
職員会議の後、若い教員から「いつもありがとうございます。大切なことをしっかり発言してくれて。みんな言いたくてもなかなか言えないんです。」と言われたことも、うれしかったことの一つです。これからも勇気をもって言うべきことを言っていこうと思いました。
2月10日に行われた都高教女性部の「冬のつどい」では、四次訴訟の原告からのレポートもありました。討論の中で、若い教員が自分の思いを語り、「日の丸・君が代」強制問題をしっかりうけとめてくれている若い教員がいることを実感し、頼もしく感じました。この問題を風化させず次につなげていくことは今後ますます切実な課題になっていきます。
そのため昨年度から卒入学式対策本部では、全組合員配布のリーフレットを作成しています。昨年よりも、「もっと伝わる言葉、わかりやすい表現、手に取ってもらえるレイアウト」にこだわって練り上げました。
職場で配布した時、若い教員から「『君が代』を歌いたくない生徒もいるんですね」「昔は卒業式に『国歌斉唱』はなかったんですか」などという声があがりました。
今年は新たな弾圧がありました。私は今年の3月で定年を迎えるのですが、まだまだ元気ですし、どんなに変わり果てても都立高校が大好きなので、5年間は再任用として都立高校で働こうと思っていました。
ところが1月24日再任用の採用が決定した後、夜の10時に校長あてに人事部からとんでもないメールが送られてきたのです。25日の午後校長室で、私は人事部から送られてきた文書を校長が読み上げるのを聞きました。
「懲戒処分歴のある職員に対する事前通告」と題された文書の内容は、年金支給開始年齢に達する年度までは採用するけれど、その後は、平成28年3月に戒告処分されているから任期を更新しないし、非常勤教員にも採用しないというものです。目の前が真っ暗になりました。
文書の中の「再任用職員としての資質に欠けるものがある」という文言にも傷つきました。「こんなに一生懸命仕事しているのに、卒業式で起立しなかっただけで資質に欠けるとみなされるのか」と憤りを感じました。
そして、何よりもあと3年しか都立高校で仕事できないということが辛くてなりませんでした。
自分が、授業だけでなく、行事や生徒会活動、部活動、進路指導も含めた学校の仕事全体をどんなに好きなのかを改めて思い知らされました。
3月12日(火)の都教委要請では、この事前通告についての申し入れも行いました。
今のところまだ卒業式での不起立の情報は入ってきていませんが、不起立があった場合は3月28日(木)8時から都庁第1庁舎前で「処分をするな」という内容のチラシを配布する予定です。被処分者の会のHPをご確認の上、よろしくご協力お願いします。
3月30日(土)には18時から、としま産業振興プラザ6階第3会霞室で卒業式についての集会を行います。不起立があった場合は「卒業式処分抗議・該当者支援総決起集会」を、なかった場合は「卒業式総括集会」を行って、今年の卒業式の状況についての詳しい説明を行います。ぜひお集まりください。
『被処分者の会通信 122号』(2019年3月19日)
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【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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東京五輪に 【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
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