《被処分者会通信から》
◆ 山藤たまきさん(大崎)
前回(君が代裁判4次)に引き続き、10.23通達が出された年までの定時制高校での生徒とのやりとり、そこから感じたこと学んだことを陳述させていただきました。
毎年問題を起こし、とんがらていた在日韓国人のUちゃん。戦中戦後の教育を受け、教育なんて糞くらえ、教師なんて信用できないと訴えた60代の0さん。10.23通達の出た年、卒業式で一緒に座ってと懇願したのに、裏切って立った私を見て、うらめしそうにしている中学時代不登校だった生徒たち。一人座ったけど、いたたまれなくて途中から腰をあげたS君。
読むたびに、その時の生徒の表情や教室や体育館の情景が走馬灯のように思い浮かび、当時の感情が蘇ってきます。
「自分が正しいと思ったことは、どんな時代がきても、信念をもって伝えられる教師になりたい、生徒に信用される教師になりたい、と思いました。」(陳述より)…30代で私が感じたことです。
こんな当たり前のことを実行するのに、10年間悩み、50代になって裁判所で陳述している。
つくづく10.23通達や職務命令は、教育から当たり前だった大事なものを奪った。その大きさと怖さを実感します。
当日は傍聴席の席数が緩和され久しぶりの満席でした。しかもふらっと高校生があらわれるなど、にぎやかな会場で少し緊張しました。
家でゆっくり読むと8分超えだったので、少し早口で読んだので、ちゃんと伝わったか不安です、4次の裁判で学んだこと。裁判は「情」で動く。少しでも気持ちが裁判官に届くといいな。応援ありがとうございました。
『被処分者の会通信 139号』(2022年7月26日)
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