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橋下市長、近現代史学ぶ施設検討、つくる会からも助言

2012年05月14日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ◇ 大阪には、遊就館(靖国神社)はいらん!
 橋下徹大阪市長と松井一郎大阪府知事は、子どもたちが近現代史を学ぶ施設を大阪府市で設置する検討に入った。橋下氏は10日、代表を務める大阪維新の会の大阪市議らに対し、「新しい歴史教科書をつくる会」や元会員らによる教科書づくりに携わった有識者らに意見を聴く考えも示した。
 橋下氏は9日、維新の会と公明の両市議団幹部と非公開で協議。出席者によると、橋下氏は「中国などに比べ、日本の子どもは近現代史がしっかり勉強できていない」と主張。その上で、歴史観や事実認定で意見が分かれる近現代史について「子どもらが両論を学べる施設」をつくる考えを明らかにしたという。
 10日には複数の維新市議団幹部と再度協議し、展示内容などについて、扶桑社版や育鵬社版の歴史教科書編集に関わった有識者から助言を受けることで一致。近く、同市議団幹部が有識者に協力を依頼するという。……
(以上、転載終わり)

 橋下らのこの企みは、大阪府民の貴重な財産であるリバティ大阪(大阪人権博物館)ピース大阪(大阪国際平和センター)の2博物館を解体し、歴史修正主義に基づく近現代史を扱う博物館を、新たに府民の血税を使って作ろうとするとんでもない醜悪な試みです。大阪には、靖国神社・遊就館は要りません。
 大阪市の橋下徹市長は7日、市と大阪府が出資する「大阪人権博物館(リバティおおさか)」(大阪市浪速区)への運営補助金を取りやめる考えを明らかにした。松井一郎知事も、今年度予算に計上した補助金を執行しない方針を示した。
 府市は同博物館を運営する財団法人に、運営補助金として昨年度計1億2300万円を支出。今年度、府は通年で7150万円、市は7月までの補助金として1840万円を計上している。4月20日、橋下市長は松井知事と同博物館を視察し、展示方法に疑問を示していた。
 橋下市長は報道陣に、「8月以降の本格予算には(補助金を)付けない」と述べた。松井知事も「今後、機能は他施設に統合して維持する」と語った。
 (2012年5月8日 読売新聞)

 歴史修正主義とは、「南京大虐殺まぼろし論」や「アウシュビッツのウソ」(ガス室による組織的虐殺などなかったとする論)のように歴史的に存在したことをあえて無かったと強弁したり、侵略戦争や植民地支配、軍隊などによる組織的虐殺行為など、今日批判的な評価が定着している事象について評価を逆転させて支持・擁護する主張をさす。「歴史修正主義の克服」(山田朗・高文研)P14より。
 (はてなキーワードより転載)

 この企みの延長には当然、この思想に基づく歴史教科書の採択が狙われています。これまで大阪では、東大阪での公民教科書を除いては、扶桑社版や育鵬社版の歴史教科書の採択を阻止してきましたが、橋下流の教育委員会への政治介入で、一気に突破してくる危険があります。
 これは第二次大戦への痛烈な反省と日本国憲法制定を真っ向から否定するものです。「両論併記」などというごまかしでは隠せません。
 橋下市長は「任期中にやりたい」とはりきっていますが、第二次大戦で日本軍の侵略による大きな犠牲を被った東アジアの人々だけでなく、戦後の世界秩序への挑戦としてアメリカやヨーロッパ諸国からも猛烈な反発を受けることは必至です。これではグローバルな人材どころか、偏狭なナショナリズムを煽るだけの悲惨な結果が待ち受けているのは間違いありません。
 府民だけでなく、全国、そして世界からの声をあつめて、橋下・松井による両博物館解体にSTOPをかけねばなりません。
『【堺からのアピール】教育基本条例案を撤回せよ』(2012/5/13)
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/6816919.html
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