パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

不起立の行為ではなく、不起立の思想を裁いた判決

2017年05月24日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ◆ 根津・河原井「君が代」処分で最悪判決!
   ~安倍政権におもねる裁判所
(レイバーネット日本)


 →※ 動画(5分)

https://youtu.be/zhzPiG5F0gA

 5月22日、河原井・根津「君が代」裁判(08年事件)の東京地裁判決(民事19部 清水響裁判長)が出た。
 元都立学校教員の二人はそれぞれ、「君が代」不起立に対する停職6か月処分の取り消しを求めていたが、判決は、河原井純子さんの処分を取り消す一方、根津公子さんの処分は適法と判断
 損害賠償請求は、両名とも棄却した。


停職6月!!の処分妥当の理由とされたトレーナー


 07年事件裁判では、最高裁で、二人の処分取り消し、損害賠償が確定していただけに、原告側にとって大幅な後退判決となった。
 記者会見で根津さんは、「判決には、憤りを感じる。不起立とともに、ロゴ(OBJECTION HINOMARU KIMIGAYO)入りのトレーナーを学校の作業衣にしていたことが、職務命令違反・職務専念義務違反として、処分妥当の理由とされた。“着てはいけない”という正式な職務命令は受け取っていない。しかも作業衣は処分前後、ずっと着ていたが、このときの校長以外、問題にされたことはなかった。文科省や都のいうままにしなければ処分になるなら、学校から自由がなくなる。そういう学校にしてはいけない」と力をこめた。
 河原井さんは、「こうした判決を受けて、三権分立を疑いたくなる。必ず控訴審で逆転させたい」と語った。
 判決後開かれた報告集会で、和久田修原告側弁護士は、「最悪の判決だ。日の丸・君が代反対は許さないという裁判官の気持ちがにじみ出ている。裁判所が安倍におもねる危険なにおいを感じる」。
 参加者からは「行動でなく内心を裁く判決」「共謀罪先取りの判決だ」という声が上がった。
(佐々木有美)

『レイバーネット日本』(2017年5月23日)
http://www.labornetjp.org/news/2017/0522nezu
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