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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

すね毛を隠し作り声でおばあちゃんに玄関を開けさせた狼

2016年07月13日 | 平和憲法
 ◆ 赤頭巾ちゃん気をつけて (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(ルポライター)

 たしかに、参院選の結果、改憲勢力が議席の三分の二を占め、衆参で改憲の発議が可能となった。
 しかし、改憲を争点にしないで議席を占めるのは、猫には失礼だが、猫なで声でドアを開けさせ、家に押し入るや、居直って乱暴狼籍をはたらく、暴漢のやり口だ。
 あるいは、すね毛を隠し、作り声でおばあちゃんに玄関を開けさせて食べてしまった、ペローの童話「赤頭巾ちゃん」の狼の例もある。
 やりたいことを隠して、隙をついて思いを遂げるのは腹黒いやり方で、民主主義的ではない。
 わたしは「改憲隠し選挙」(六月二十八日付本欄)と批判したが、麻生副総理がまねしたがっていたヒトラーの手法で、日本もそこまできたのか、との不安感を与えている。
 安倍首相は選挙後、さっそく、改憲を民進党内にも働きかけていくと示唆、国民投票にまで言及した。
 これから、九条改憲を止める準備が必要だ。日本人の平和意識が問われることになる。
 憲法九条は世界的遺産であり、未来からの贈りものである。失ったあと、イギリス人のように、失ったものの大きさに驚愕するのは愚かしい。誇るべき日本国憲法の世界的、先進的な意味を、若者たちに伝えるのが、重要な運動になる。
 沖縄と福島選挙区の野党統一候補や、鹿児島県知事選の勝利が、東京都知事選への希望と教訓だ。
『東京新聞』(2016.7.12【本音のコラム】)
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