東京・全国の仲間の皆さんへ。(転送・転載歓迎。重複はご容赦下さい。一部報道関係者にも送信しています。)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。
■ 再発防止研修抗議行動報告
*「処分撤回を求めて」を初めて配信した2006年7月24日から丁度2年が経ちました。今後ともご愛読・ご支援をよろしくお願いいたします。
■都教委、再発防止研修を強行実施!
●昨日7月22日、都教委は、私たちの中止要求を無視して、被処分者の「思想・良心の自由」を侵害する「再発防止研修」を強行しました。この「研修」は、3月卒業式・4月入学式で「君が代」斉唱時に不起立・不伴奏を理由に不当にも処分された教職員14名を対象として「再発防止」の名目で「反省・転向」を迫るものです。
「研修センター前 抗議のシュプレヒコール」 《撮影:平田 泉》
●昨日の「再発防止研修抗議・該当者支援行動」は、研修会場の都教職員研修センター前で早朝8時過ぎから夕方5時過ぎまでの終日の行動となりましたが、炎天下にもかかわらず、被処分者の会の呼びかけに応えて、午前100名、午後80名もの人が参加してくれました。研修受講者からも大きな感謝の声が寄せられています。支援の皆さんに心よりお礼申し上げます。
●再発防止研修の記事(インターネットより)
しんぶん赤旗社会面トップ(紙面は写真付)↓
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-07-23/2008072314_01_0.html
レーバーネット(写真速報付)↓
http://www.labornetjp.org/
レーバーネット動画(ユニオンチューブ)
抗議行動の様子を見ることができます。↓
http://video.labornetjp.org/Members/YUMOTO/videos/08-7-22hutoukensyu.wmv/view
■被処分者に「非違行為」(職務命令違反)は「分限処分」の恫喝
●昨日の「研修」の受講者は、午前7名(戒告処分者3名、減給処分者4名)、午後7名(戒告処分者3名、減給処分者4名)、計14名(戒告処分者6名、減給処分者8名)でした。
●研修時間は戒告処分者2時間、減給処分者3時間でした。最初は戒告・減給処分者を1室に集め、「教育公務員の服務義務と関係法令について」と題する講義を人事部副参事が約1時間行いました。例年通り「講師」は受講者の質問にはまともに答えることなく「講義」終了後そそくさと部屋を出て行きました。
●講義終了後、戒告処分者には「受講報告書」という「反省文」を作成させ、減給処分者は別室に連れていかれ、「個別研修」(缶詰研修)を強制されました。
●減給処分者に対する「研修」では、「日の丸・君が代」を強制する「職務命令」に従わなかったことを「非行」(非違行為)と決めつけ、「分限事由に該当する可能性がある教職員に関する対応指針」(7月15日付・都教委教育長名)及び「『服務』及び『分限と懲戒』に関する資料」を示して、「研修受講命令を受けたにもかかわらず研修を受講しない、又は研修を受講したものの成果が上がらない」「懲戒処分を受けたにもかかわらず、再び非違行為を行い、都及び教職員に対する信用を著しく失墜させている」など「分限事由に該当する」と受講者を恫喝しています。
■私たちは反省しない! 反省すべきは都教委だ!
これまで10・23通達により処分され、「再発防止研修」を強制的に受講させられた被処分者は三百数十名に上りますが、これまで「反省」した人は一人もいません。私たちは東京都の異常な教育行政に警鐘を乱打し続け、弾圧・暴圧に屈せず闘い抜きます。
■再発防止研修抗議声明(全文)を紹介します。
「服務事故再発防止研修」強行に対する抗議声明
本日(7月22日)都教委は、2008年の卒業式・入学式における「君が代」斉唱時の不起立を理由として懲戒処分を受けた教職員14名(退職者・停職者を除く該当者)に対する「服務事故再発防止研修」を強行した。この「研修」は、「思想良心の自由」と「教育の自由」によって立つ信念から不起立を貫いた教職員に対して、セクハラや体罰などと同様の「服務事故者」というレッテルを貼り、反省や転向を迫るもので、日本国憲法下では到底あり得ない暴挙である。
この「研修」については、2004年7月23日の同研修執行停止申請に対する東京地裁民事19部決定(須藤裁判長)で「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであれば、そのような研修や研修命令は合理的に許容される範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性があるといわなければならない」という警告が発せられていた。
しかし都教委はこれまで毎年「研修」強行をくり返してきたのみならず、今回の「研修」実施に先立っては、教職員らに事前提出を義務づけていた課題に新たに「受講前報告書」を追加した。この内容は、
①服務事故を起こすに至った状況を振り返り、その原因・理由について記述する。
②服務事故を起こしたときの気持ちはどのようであったか、その時の気持ちを記述する。
③起こした服務事故に対して、現在の気持ちや考えを記述する。
というもので、明らかに「公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度に至るもの」である。本件被処分者に対してこのような記述を強制することは思想・良心の自由を侵害することになり到底許されるものではない。また、そもそも今回の受講対象者14名のうち13名は本件処分を違憲・違法であるとして東京都人事委員会に不服審査請求を行っている。そのような係争中の事案について「服務事故」と決めつけ、命令で「研修」を課すことは、学校教育法・教育公務員特例法に示される「研修」の趣旨から著しく逸脱するだけでなく、人事委員会による不服審査制度そのものをじゅうりんするものである。
以上のことから、私たち被処分者の会と同弁護団は7月3日に、都教委に「課題提出と研修の中止」を求めたが、都教委は方針を改めることなく、「研修」を強行した。
すでに被処分者たちは、不当な職務命令と処分によって思想良心の自由が圧迫され、著しい精神的苦痛と経済的損失を与えられている。これに上塗りするかたちで強行される「再発防止研修」は、「研修」という名を借りただけの実質的な二重の処分行為にほかならない。
私たちは、このような違憲・違法な行政行為、公権力による人権侵害を断じて認めるわけにはいかない。私たちは、都教委が繰り出す「懲罰」「弾圧」に屈することなく、石原都政下の異常な教育行政を告発し続け、生徒・保護者・市民と手を携えて、自由で民主的な教育を守り抜く決意である。「日の丸・君が代」強制を断じて許さず、「再発防止研修」に抗議し、不当処分撤回実現まで闘い抜くことを表明する。
2008年7月22日
◆◇東京「君が代」裁判(第1次訴訟)第8回口頭弁論◇◆
(04年処分取消請求訴訟、原告173名)
○日時 9月4日(木)12時40分傍聴抽選
13時10分開廷~16時30分(予定)
○場所 東京地裁103号(大法廷100名)
(地下鉄霞ヶ関A1出口)
○内容 原告5名証人尋問
○終了後報告集会 TKP新橋会議室(内幸町)
(事務局が案内します。)
●次回以降の予定(証人尋問が続きます。)
10月23日(木)第9回口頭弁論 10・23通達5周年
12時40分傍聴抽選 13時10分開廷
東京地裁103号
原告5名証人尋問
●12月25日(木)第10回口頭弁論(最終弁論・結審)
時間・場所 15時 東京地裁103号
************
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「日の丸・君が代」処分取消訴訟原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
被処分者の会HP↓(7月18日更新。アクセスして下さい。)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/index.html.
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被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。
■ 再発防止研修抗議行動報告
*「処分撤回を求めて」を初めて配信した2006年7月24日から丁度2年が経ちました。今後ともご愛読・ご支援をよろしくお願いいたします。
■都教委、再発防止研修を強行実施!
●昨日7月22日、都教委は、私たちの中止要求を無視して、被処分者の「思想・良心の自由」を侵害する「再発防止研修」を強行しました。この「研修」は、3月卒業式・4月入学式で「君が代」斉唱時に不起立・不伴奏を理由に不当にも処分された教職員14名を対象として「再発防止」の名目で「反省・転向」を迫るものです。
「研修センター前 抗議のシュプレヒコール」 《撮影:平田 泉》
●昨日の「再発防止研修抗議・該当者支援行動」は、研修会場の都教職員研修センター前で早朝8時過ぎから夕方5時過ぎまでの終日の行動となりましたが、炎天下にもかかわらず、被処分者の会の呼びかけに応えて、午前100名、午後80名もの人が参加してくれました。研修受講者からも大きな感謝の声が寄せられています。支援の皆さんに心よりお礼申し上げます。
●再発防止研修の記事(インターネットより)
しんぶん赤旗社会面トップ(紙面は写真付)↓
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-07-23/2008072314_01_0.html
レーバーネット(写真速報付)↓
http://www.labornetjp.org/
レーバーネット動画(ユニオンチューブ)
抗議行動の様子を見ることができます。↓
http://video.labornetjp.org/Members/YUMOTO/videos/08-7-22hutoukensyu.wmv/view
■被処分者に「非違行為」(職務命令違反)は「分限処分」の恫喝
●昨日の「研修」の受講者は、午前7名(戒告処分者3名、減給処分者4名)、午後7名(戒告処分者3名、減給処分者4名)、計14名(戒告処分者6名、減給処分者8名)でした。
●研修時間は戒告処分者2時間、減給処分者3時間でした。最初は戒告・減給処分者を1室に集め、「教育公務員の服務義務と関係法令について」と題する講義を人事部副参事が約1時間行いました。例年通り「講師」は受講者の質問にはまともに答えることなく「講義」終了後そそくさと部屋を出て行きました。
●講義終了後、戒告処分者には「受講報告書」という「反省文」を作成させ、減給処分者は別室に連れていかれ、「個別研修」(缶詰研修)を強制されました。
●減給処分者に対する「研修」では、「日の丸・君が代」を強制する「職務命令」に従わなかったことを「非行」(非違行為)と決めつけ、「分限事由に該当する可能性がある教職員に関する対応指針」(7月15日付・都教委教育長名)及び「『服務』及び『分限と懲戒』に関する資料」を示して、「研修受講命令を受けたにもかかわらず研修を受講しない、又は研修を受講したものの成果が上がらない」「懲戒処分を受けたにもかかわらず、再び非違行為を行い、都及び教職員に対する信用を著しく失墜させている」など「分限事由に該当する」と受講者を恫喝しています。
■私たちは反省しない! 反省すべきは都教委だ!
これまで10・23通達により処分され、「再発防止研修」を強制的に受講させられた被処分者は三百数十名に上りますが、これまで「反省」した人は一人もいません。私たちは東京都の異常な教育行政に警鐘を乱打し続け、弾圧・暴圧に屈せず闘い抜きます。
■再発防止研修抗議声明(全文)を紹介します。
「服務事故再発防止研修」強行に対する抗議声明
本日(7月22日)都教委は、2008年の卒業式・入学式における「君が代」斉唱時の不起立を理由として懲戒処分を受けた教職員14名(退職者・停職者を除く該当者)に対する「服務事故再発防止研修」を強行した。この「研修」は、「思想良心の自由」と「教育の自由」によって立つ信念から不起立を貫いた教職員に対して、セクハラや体罰などと同様の「服務事故者」というレッテルを貼り、反省や転向を迫るもので、日本国憲法下では到底あり得ない暴挙である。
この「研修」については、2004年7月23日の同研修執行停止申請に対する東京地裁民事19部決定(須藤裁判長)で「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであれば、そのような研修や研修命令は合理的に許容される範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性があるといわなければならない」という警告が発せられていた。
しかし都教委はこれまで毎年「研修」強行をくり返してきたのみならず、今回の「研修」実施に先立っては、教職員らに事前提出を義務づけていた課題に新たに「受講前報告書」を追加した。この内容は、
①服務事故を起こすに至った状況を振り返り、その原因・理由について記述する。
②服務事故を起こしたときの気持ちはどのようであったか、その時の気持ちを記述する。
③起こした服務事故に対して、現在の気持ちや考えを記述する。
というもので、明らかに「公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度に至るもの」である。本件被処分者に対してこのような記述を強制することは思想・良心の自由を侵害することになり到底許されるものではない。また、そもそも今回の受講対象者14名のうち13名は本件処分を違憲・違法であるとして東京都人事委員会に不服審査請求を行っている。そのような係争中の事案について「服務事故」と決めつけ、命令で「研修」を課すことは、学校教育法・教育公務員特例法に示される「研修」の趣旨から著しく逸脱するだけでなく、人事委員会による不服審査制度そのものをじゅうりんするものである。
以上のことから、私たち被処分者の会と同弁護団は7月3日に、都教委に「課題提出と研修の中止」を求めたが、都教委は方針を改めることなく、「研修」を強行した。
すでに被処分者たちは、不当な職務命令と処分によって思想良心の自由が圧迫され、著しい精神的苦痛と経済的損失を与えられている。これに上塗りするかたちで強行される「再発防止研修」は、「研修」という名を借りただけの実質的な二重の処分行為にほかならない。
私たちは、このような違憲・違法な行政行為、公権力による人権侵害を断じて認めるわけにはいかない。私たちは、都教委が繰り出す「懲罰」「弾圧」に屈することなく、石原都政下の異常な教育行政を告発し続け、生徒・保護者・市民と手を携えて、自由で民主的な教育を守り抜く決意である。「日の丸・君が代」強制を断じて許さず、「再発防止研修」に抗議し、不当処分撤回実現まで闘い抜くことを表明する。
2008年7月22日
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
共同代表 清川久基(前足立西高校) 星野 直之(前保谷高校)
【連絡先】事務局長:近藤 徹(葛西南高校)
共同代表 清川久基(前足立西高校) 星野 直之(前保谷高校)
【連絡先】事務局長:近藤 徹(葛西南高校)
◆◇東京「君が代」裁判(第1次訴訟)第8回口頭弁論◇◆
(04年処分取消請求訴訟、原告173名)
○日時 9月4日(木)12時40分傍聴抽選
13時10分開廷~16時30分(予定)
○場所 東京地裁103号(大法廷100名)
(地下鉄霞ヶ関A1出口)
○内容 原告5名証人尋問
○終了後報告集会 TKP新橋会議室(内幸町)
(事務局が案内します。)
●次回以降の予定(証人尋問が続きます。)
10月23日(木)第9回口頭弁論 10・23通達5周年
12時40分傍聴抽選 13時10分開廷
東京地裁103号
原告5名証人尋問
●12月25日(木)第10回口頭弁論(最終弁論・結審)
時間・場所 15時 東京地裁103号
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「日の丸・君が代」処分取消訴訟原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
被処分者の会HP↓(7月18日更新。アクセスして下さい。)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/index.html.
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