パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

世界一高い供託金の廃止を!!立候補する権利をみんなの手に

2018年11月06日 | 平和憲法
 ◆ 瓢箪通信「『供託金違憲訴訟11/2裁判』雑感」
   T.T.0564(ひょうたん島研究会)


 11月2日(金)昼、「世界一高い供託金の廃止を!! 立候補する権利をみんなの手に」をスローガンとする「供託金違憲訴訟」の裁判を傍聴するため、東京地裁に行きました。
 予定より少し早く地裁に着いたので、裁判所内1階ロビーの椅子に座って、しばらく新聞を読んでいました。昼過ぎから支援団体「支える会」の宣伝行動が行なわれるということで、一度裁判所の外に出て、宣伝を観客の一人として聴きました。
 まず弁護団長の宇都宮健児さんが裁判の意味について発言し、宣伝の最後に、原告のKさんが挨拶しました。その後、傍聴券抽選の列に並びましたが、定員内ということで抽選なしで全員が傍聴できました。
 公判-は刑事事件だけらしいので(片山さつきさんが教えてくれました)口頭弁論か?-が始まり、原告Kさんへの本人尋問が行なわれました。
 主尋問では、主に宇都宮さんが質問しました。それから、わざわざ福井から来た笠原一浩弁護士(若いです)も質問しました。
 その後、国側の若い代理人弁護士が、「品位のない」質問をしました。
 この「品位のない」についてはぼくだけがそう思ったのではなく、裁判後の総括集会で(衆議院第二議員会館で行なわれました)、別の人も同じ感想を述べていました。
 その総括集会では言わなかったけど、相手側弁護士の反対尋問に対する「雑感」を、一つだけ書いておきます。
 反対尋問の中で国側は、選挙を「選挙結果だけでしか考えていない」という態度を、露骨に表していました。
 Kさんに、「衆院選に立候補したら、当選すると思っていたのか?」と、しつこく聞いていました。
 文脈としては、「当選する気なら、供託金は戻ってくると思ったはずだよね!」と言いたかったようです。
 「当選したら戻ってくるんだから、供託金が高いから立候補できなかった」という主張は間違いだ-と言いたいようです。
 でも、ぼく、選挙に出る人すべてが「当選を前提に立候補している」とは、到底思えません。
 こう主張するのが「裁判戦術的」に有利かどうかは裁判に素人のぼくには判断できませんが、立候補して選挙の中で自分たちの意見を公的に明らかにすること自体が、すべての主権者の権利なのだと思います。
 その権利を財産などそんなに持っていない普通の人々から供託金の高さが奪っている-というのが現在の状況です。
 だからKさんにも、そしてぼくたち支援する人間にも、堂々と裁判に訴える理由があると、ぼくは思います。
 今回の裁判で本人尋問が終わり、判決も近づいているようです。今後の動きについても、注視していくつもりです。

 以下、総括集会について、いくつか「雑感」を書きます。
 集会ではまず弁護士による解説があり、本人からも、証言についての感想が述べられました。その後、若干の質疑・意見交換がありました。
 その意見交換を聞きながら思ったのは、男性の発言内容は難しい言葉が多すぎる-ということでした。いろいろと研究してるからだろうな-と思いつつ、選挙制度等に素人のぼくには、少し「高度」過ぎたようです。
 それに対し女性の発言は-もちろんすべてではないけど、分かりやすい言葉が多かったように思います。
 広島から来た人も言っていましたが、仲間内だけで通じる言葉ではなく、それ以外の人々、特に若い人々に伝わる言い方を見つけていく必要があると、皆さんの発言を聞きながら、考えていました。
 それにしても、けっこう充実した半日で、心地よい疲労を感じることができました。(18/11/04未明)
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