◆ 子どもをテストで追いつめるな!12・22集会に180人(報告)
子どもをテストで追いつめるな!12・22大阪集会は180名以上の方が集まり、大変な熱気と参加者の強い関心の下で開かれました。
集会では初めにパネルディスカッションの問題提起を濱本伸彦さん(保護者・京都造形芸術大)が行いました。
問題提起は「Let's Speek Up!今、学力テストに追いつめられる学校と子どもたち」と題して、大阪市の吉村市長が全国学力テストの生徒の点数を学校予算や教職員の評価や給与に反映するという制度作りを進めているが、それはテスト対策の過熱、教職員の士気・意欲の低下、子どものテスト不安の強まりによる心身の失調や不登校の増加などをもたらす、と実例を挙げて指摘され、多くの保護者が望んでいることは子どもたちが安心して楽しく過ごせることだ、「学力テストの順位を上げてほしい」というのは市長らのニーズに過ぎない、こうした状況がおかしいというならおかしいという声を口に出してはっきり言うべきだと提起しました。(資料)
パネラーの住友剛さん(京都精華大学)は、生活のしんどい子どもと家庭、地域、そして教職員を10数年見てきた立場から、「学力どころではない、今、生活しているだけで精一杯」という子どもたちがたくさんいる、その子どもたちに吉村市長らの政策はどう映るのか?、「首長やそのブレーンの『実績アピール』のために教育改革があるのか」と提起し、今学校に必要なのは生活のしんどい子どもたちにとって、学校で過ごすこと・学ぶことの意味や将来への展望が見いだせるような学びの場としての学校だ、そのためにまだ関心を示していない住民にどうつながりを広げていくかが課題だと話しました。
「あすわか(明日の自由を守る若手弁護士の会)」の橋本智子弁護士は、自分自身が子どもの時に学校には窮屈や息苦しさを感じたこと、自分の子どもが「苦登校」になって秋からフリースクールに通っており子どもと一緒にいろいろなことを経験し学ぶことが楽しいことなどを紹介しながら、今のテスト重視の在り方に疑問を投げかけ、誰のための学校かと問いかけた。
現職の中学校の教員は府のチャレンジテストの結果で学校ごとの内申の分布が決まるのに、台風の被害の直後のとんでもない状況で今年のチャレンジテストが強行されたのと、生徒の中には停電、断水、コンビニもダメという最悪の状況にもとにあって、それでテストを受けさせる判断は不公平極まりないと話した。
また、教育行政でも上意下達のやり方が進む中で若手教員が熱く教育を語らなくなっていることを指摘し、めざす成果は数字に表れるものだけでなく、すべての子どもたちの幸福につながる総合力だと話した。
このパネルディスカッションの後、不登校の子どもに関わるフリースペースのスタッフが学校が不登校の生徒を問題視し、子どもを休ませない姿勢は変わっていない、学校を改善してほしいと発言した。
またダウン症の子どもとその家族が、子どもを自然に受け入れて一緒に学んでいるクラスの子どもと先生のようすを紹介し、インクルーシブ教育の大切さを話しました。
そのほかに国際理解教育教育に携わる方や若手の先生のサポートに関わっている人々から今の教育の現状と大阪市のやり方に対する疑問が出されました。
最後に、集会実行委員会から今後の方向を示すまとめが行われました。
『子どもをテストで追いつめるな!市民の会のブログ』(2018年12月28日)
http://no-testhyouka.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/1222180-6793.html
子どもをテストで追いつめるな!12・22大阪集会は180名以上の方が集まり、大変な熱気と参加者の強い関心の下で開かれました。
集会では初めにパネルディスカッションの問題提起を濱本伸彦さん(保護者・京都造形芸術大)が行いました。
問題提起は「Let's Speek Up!今、学力テストに追いつめられる学校と子どもたち」と題して、大阪市の吉村市長が全国学力テストの生徒の点数を学校予算や教職員の評価や給与に反映するという制度作りを進めているが、それはテスト対策の過熱、教職員の士気・意欲の低下、子どものテスト不安の強まりによる心身の失調や不登校の増加などをもたらす、と実例を挙げて指摘され、多くの保護者が望んでいることは子どもたちが安心して楽しく過ごせることだ、「学力テストの順位を上げてほしい」というのは市長らのニーズに過ぎない、こうした状況がおかしいというならおかしいという声を口に出してはっきり言うべきだと提起しました。(資料)
パネラーの住友剛さん(京都精華大学)は、生活のしんどい子どもと家庭、地域、そして教職員を10数年見てきた立場から、「学力どころではない、今、生活しているだけで精一杯」という子どもたちがたくさんいる、その子どもたちに吉村市長らの政策はどう映るのか?、「首長やそのブレーンの『実績アピール』のために教育改革があるのか」と提起し、今学校に必要なのは生活のしんどい子どもたちにとって、学校で過ごすこと・学ぶことの意味や将来への展望が見いだせるような学びの場としての学校だ、そのためにまだ関心を示していない住民にどうつながりを広げていくかが課題だと話しました。
「あすわか(明日の自由を守る若手弁護士の会)」の橋本智子弁護士は、自分自身が子どもの時に学校には窮屈や息苦しさを感じたこと、自分の子どもが「苦登校」になって秋からフリースクールに通っており子どもと一緒にいろいろなことを経験し学ぶことが楽しいことなどを紹介しながら、今のテスト重視の在り方に疑問を投げかけ、誰のための学校かと問いかけた。
現職の中学校の教員は府のチャレンジテストの結果で学校ごとの内申の分布が決まるのに、台風の被害の直後のとんでもない状況で今年のチャレンジテストが強行されたのと、生徒の中には停電、断水、コンビニもダメという最悪の状況にもとにあって、それでテストを受けさせる判断は不公平極まりないと話した。
また、教育行政でも上意下達のやり方が進む中で若手教員が熱く教育を語らなくなっていることを指摘し、めざす成果は数字に表れるものだけでなく、すべての子どもたちの幸福につながる総合力だと話した。
このパネルディスカッションの後、不登校の子どもに関わるフリースペースのスタッフが学校が不登校の生徒を問題視し、子どもを休ませない姿勢は変わっていない、学校を改善してほしいと発言した。
またダウン症の子どもとその家族が、子どもを自然に受け入れて一緒に学んでいるクラスの子どもと先生のようすを紹介し、インクルーシブ教育の大切さを話しました。
そのほかに国際理解教育教育に携わる方や若手の先生のサポートに関わっている人々から今の教育の現状と大阪市のやり方に対する疑問が出されました。
最後に、集会実行委員会から今後の方向を示すまとめが行われました。
①集会実行委員会を「子供をテストで追いつめるな!市民の会」として今後も活動する。
②当面、大阪市との交渉を追求し、市議会に対しても陳情書を提出する。
③チャレンジテストの問題性を明らかにしていく。ヒューマンチェーンなどの行動に取り組む。
④より広い人々に歌えるためにリーフレットなど作る等々の行動提起がされました。
『子どもをテストで追いつめるな!市民の会のブログ』(2018年12月28日)
http://no-testhyouka.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/1222180-6793.html
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