◆ 声を上げること
~福田和香子さんと根津公子さんの出会い
7月11日の「朝日新聞」朝刊社会面に、戦争法案に反対する「声を上げる若者たち」という特集があった。和光大学4年の福田和香子さんの記事を読みすすむと、次のような件があった。
<中学の頃、式典で君が代を歌わない教諭がいた。朝夕校門前に立って、歌わない理由を話す。「やばくない?」と薄く笑う友達。見ぬふりをする学校。彼氏の目を気にして、通り過ぎた自分。>
これは、根津公子さんのことに違いないと即座に確信した。
9年前、根津さんは、立川から町田の中学に異動。「君が代」不起立で、停職3ヶ月の処分を受けていた。転任早々の4月から3ヶ月、授業を許されない根津さんは、毎日校門前で、生徒や道行く人に「君が代」強制のおかしさを訴えた(写真)。
「不起立」の根津さんに、地域ぐるみの嫌がらせやバッシングが相次いだ。近所の通報で警察が来たこともある。子どもたちもその影響を受けて、「ルールを守らない教員は出て行け」などという言葉を投げつけた。
そんな根津さんに、福田さん(写真右)は、強烈な印象を持ったのだろう。
多分、話しかけたかったけれど、人の目を気にしてできなかった。その彼女がいま、次のように語っている。
<大学2年の時に、特定秘密保護法案に疑問を持ち、国会前に座り込んだ。活動を始めると、離れる友達もいた。でも、声を上げる。「何を言ってもいいはずの民主主義の国で、何も言おうとしないのは絶対いや」>
周囲からバッシングを浴びながらも、おかしいことはおかしいといい続けた根津さんの姿が、多分現在の福田さんを支えている。
*根津公子さんの停職出勤を描いた作品『君が代不起立』DVDもあります。こちらへ。
http://vpress.la.coocan.jp/kimi.html
『レイバーネット日本』(2015/7/13)
http://www.labornetjp.org/news/2015/0713sasaki
~福田和香子さんと根津公子さんの出会い
佐々木有美
7月11日の「朝日新聞」朝刊社会面に、戦争法案に反対する「声を上げる若者たち」という特集があった。和光大学4年の福田和香子さんの記事を読みすすむと、次のような件があった。
<中学の頃、式典で君が代を歌わない教諭がいた。朝夕校門前に立って、歌わない理由を話す。「やばくない?」と薄く笑う友達。見ぬふりをする学校。彼氏の目を気にして、通り過ぎた自分。>
これは、根津公子さんのことに違いないと即座に確信した。
9年前、根津さんは、立川から町田の中学に異動。「君が代」不起立で、停職3ヶ月の処分を受けていた。転任早々の4月から3ヶ月、授業を許されない根津さんは、毎日校門前で、生徒や道行く人に「君が代」強制のおかしさを訴えた(写真)。
「不起立」の根津さんに、地域ぐるみの嫌がらせやバッシングが相次いだ。近所の通報で警察が来たこともある。子どもたちもその影響を受けて、「ルールを守らない教員は出て行け」などという言葉を投げつけた。
そんな根津さんに、福田さん(写真右)は、強烈な印象を持ったのだろう。
多分、話しかけたかったけれど、人の目を気にしてできなかった。その彼女がいま、次のように語っている。
<大学2年の時に、特定秘密保護法案に疑問を持ち、国会前に座り込んだ。活動を始めると、離れる友達もいた。でも、声を上げる。「何を言ってもいいはずの民主主義の国で、何も言おうとしないのは絶対いや」>
周囲からバッシングを浴びながらも、おかしいことはおかしいといい続けた根津さんの姿が、多分現在の福田さんを支えている。
*根津公子さんの停職出勤を描いた作品『君が代不起立』DVDもあります。こちらへ。
http://vpress.la.coocan.jp/kimi.html
『レイバーネット日本』(2015/7/13)
http://www.labornetjp.org/news/2015/0713sasaki
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