パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

☆ ふさの会学習会資料&和田香穂理さん(種子島在住)のスピーチ

2023年12月05日 | 増田の部屋

 ☆ 「新しい戦争が廊下の奥に立ってゐる?」学習会資料として(房総ふさの会)

皆さま
 こんにちは。増田です。これはBCCで送信しています。重複、ご容赦を!
 添付<略>は、昨日、私の属する「千葉県退職女教師の会(房総ふさの会)東葛支部」の学習会で、上の表紙の立憲フォーラムパンフ(1冊100円)を中心に作成した資料です(出典を明記していないのは、ここからのもの)。

 資料を作成しながら、この日本国の現在地は、最高法規である日本国憲法を破壊して戦争することばかり考え、国内法さえ、米軍には「破っても良いよ」とお墨付きを与える為政者が跋扈している国であることに驚きます。「法の支配」「もっとも成熟した民主主義国の一つ」などと言えるものか?

 レポートの最後に、先日の「11.23(沖縄)県民平和大集会(主催:沖縄を再び戦場にさせない県民の会)」と連帯して、国会正門前で開かれた集会で読み上げられた和田香穂理さん(元西之表市市議)のメッセージも紹介しました。

 実は彼女はお連れ合いと埼玉県に住んでいらっしゃって私とも交流があったのですが、彼の実家のある種子島に移住されたのです。馬毛島基地反対運動の発言者として名前があったので超久しぶりに感動の再会(笑)ができるかと思っていたのに、急に来れなくなったということで残念でした。

 小さな島の現場で闘い続けている発言者の言葉は、どれも胸にしみるものでした。和田さんのメッセージもとても感動的だったので、彼女のFacebookからコピペしました。

 学習会で、これを読み上げたら、参加者から拍手が沸き起こりました。微力ではあるけれども無力ではない(はずだ)! ですから、これからもできる範囲で連帯していきたいと思います!

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11月23日、沖縄の県民大集会

<種子島で…移住前は埼玉県白岡在住で、増田と活動したことも…馬毛島基地反対運動をしている和田香穂里(前西之表市議会議員)さんからのメッセージ>

 今この国は戦争へと突き進んでいます。その先頭に押し出されているのが沖縄や九州の島々、琉球弧です。宮古、石垣、与那国、奄美などの島々ではミサイル配備や自衛隊基地機能の増強など、防衛力や抑止力を超えた対処能力の拡大と、文字通りの最前線が想定されています。シェルターなどと横文字で誤魔化しつつ防空壕を作るだの、実現不可能な住民の避難計画だのが、まじめな顔で語られているのです。
 また大掛かりな自衛隊演習や日米合同演習で、戦車が公道を走ったり、民間空港で戦闘機が訓練するなど、戦時と見まがう光景が日常の中に入り込んできています。私の住む種子島では自衛隊馬毛島基地の建設が異例の突貫工事で進められています。

 馬毛島はこれまで軍事施設が無かった無人島を丸ごと基地にして、日常は戦闘機のタッチアンドゴーなど戦争のための訓練が行われ、米軍の空母艦載機の離着陸訓練FCLPに使われます。そして戦争となれば、武器・弾薬・人員・物資などを集めて戦闘地域に展開する集積拠点として、戦争を続けるための継戦能力を担わされるのです。
 戦争は二度としないと明記した憲法を持ちながら、私たちの国は再びの道を進もうとしている、その大きな危機感をまず訴えます。そしてこれらの戦争準備は、地元の反対の声を聴かず、不安や疑問に答えることも無く、強引かつ性急に進められてきました。
 選挙や住民投票や署名活動で示された民意はことごとく無視・無力化され、「防衛」や「特殊な事情」を盾に説明も行われない、これは住民に対してだけではなく、自治体に対しても同じです。首長や議会が反対しようが賛成だろうが関係ありません。
 こうして自治そのものが踏みにじられ壊された先には、「お上のすることには逆らっても無駄、黙って従っていればいい」という、かつての戦争を支えた見えない土台ができあがってしまうのです。いずれ「戦争反対」という言葉すら口にできなくなるでしょう。

 ちなみに今種子島では、基地建設による様々な混乱が起きています。
 最大6000人と言われる作業関係者が馬毛島だけでなく種子島に住むことになる、ホテルは満杯、家賃は高騰、農林業から馬毛島関連に人が流れ、漁業者は漁に出ないで作業員の送迎、街にはコンテナハウスが立ち並び、ゴミは溢れ交通量は増え、帰省や観光客は宿が取れず、転入希望者は住まいが見つからず、店からは地場産の魚が姿を消し、基地完成後にはおそらく田畑や山林は荒れ放題になるでしょう。
 このような混乱はこれまでも宮古でも石垣でも繰り返されてきました。自治だけではなく地域の暮らしそのものが破壊されているのです。

 さらにこの戦争準備には巨額の税金が投じられているのに、国会で取り上げられることがほとんどありません。たとえば馬毛島基地に関しては、その工事は随意契約のオンパレードで、予算は天井知らずと言われても、国会の審議を経ていないので、予算根拠は闇の中です。
 防衛費が巨大化していく半面、福祉・教育・医療をはじめ、私たちの暮らしは目に見えて苦しく貧しくなっているのに、一方で例えば米軍再編交付金などの基地関連交付金が小中学校の給食費や、18歳までの医療費の無償化に使われている。こんな無茶苦茶な税金の使われ方は民主主義の崩壊でしかありません。
 戦争準備と、地域の暮らしや自治の破壊と、民主主義の崩壊、それら全てが怖ろしい勢いで進んでいる南の島々に暮らす私たちは、すでに戦前を迎えているという危機感に居ても立っても居られずにいます。

 この国会前で、声を張り上げ、拳を突き上げ、政治の中心だけでなく都市部の人々にも訴えるために、南の島々からの思いを届けます。この思いも行動も、決して「争い」や「負のエネルギー」なんかではありません。理不尽な政治への怒りと、人としての尊厳と、未来への責任と、大切なふるさとや大切な人たちへの愛を背負っての「熱い闘い」だということを、ここに集まった皆さんと共有できれば嬉しいです。共に闘いましょう!

 


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