練習嫌い

練習嫌いなＭちゃん。
それでも、一発合格を目指す気持ちは人一倍！！

ま～、なんて都合のいい！！

とは思うものの、そのひたむきな気持ちがカワイイ。

もちろん1回で合格にできないことが多いので、
あの手この手で、数度に渡り弾いてもらうことになる。。。

それは今日もでした。

どこのパーツもしっかり弾けているし、
どう注意したらいいか分かっているみたいだし、
合格にしてあげたいのだけれど…。

何故か弾き始め、
最初の音を何回か鳴らさないと弾き出せない。
弾き出してしまうと、ノリノリで弾ける。
それから、後半、ちょっとツカエテしまうところもあった。

1回通奏し終わったところで、
「最初の何回かボンボンってやってから弾くの、
あれ、ない方がいいと思わない？」と言うと、
「じゃ、1段目だけなら弾いてもいいよ」と、
トライの姿勢。

でも、やっぱりボンボンと、
数回助走をつけなければ弾き出せない。

…思わず何度も練習してしまうＭちゃん。

「あれ～？」
「まただ！ダメだ～！」
などと言いながら、何度も何度も練習している。

何回か助走なしで弾けてきたので、
「あとさ、ここのところ、なんだかあやしかったよね？」
と言うと、
「しょうがないな～」
と言いながら、再び練習。

部分練習が上手く行くようになってきた頃、
「ためしにさ、最初から弾いてみない？」

「え～！！また弾くの？」とＭちゃん。

「何度も何度も弾いて、なんとかできてるみたいなんだけど、
本当にできてるか、最初から弾いて確かめてみたくない？」
と、完璧主義Ｍちゃんの心をくすぐる。

「いいよ！やってみる！」

…。
かくして、上手く弾けるわけはなく、
今度は最初から最後まで通奏する練習が始まった。。。。

結局、今日、この曲は合格にはしてあげられなかった。
上手く行かなさを自分で知ってしまったＭちゃんは、
「○つけて…」とは言わなかった。

Ｍちゃん。
お家でただ弾くだけの練習ではなく、
今日は1週間分の濃い練習ができました

レッスンの中で、あと少しなのに～！
という思いをいっぱい味わっていたようなので、
お家に帰って、練習の続きをしてもらえると、
練習の意味が分かってもらえるんだけど…

練習！と銘打たず、
「ピアノを弾くことが楽しい」と思えるようになってもらえるとうれしい。
繰り返し弾いて、弾けるようになっていく実感を、
もっともっと体験してもらえるように、
レッスンをしていきたい！！！
と思いました。