真似上手

練習熱心なHくん。

ここってさ、こんな風に

…と弾いてみせる…

何て言うかな……

どう表現したらいいか

言い淀んでいるとHくんが弾き始める。

お！ソレ！

ソレだソレ！

いいね、どう変えたの？

と聞くと

「んーーー。軽く？」

と答えてくれる。

軽くだけではないけれど、

Hくんが分かってくれればそれでいいので、

楽譜に「軽く」と書き込む。

次の場面は

…弾いてみせる…

ってこんな風に…

と言い始めたところで

Hくんが弾き始める。

いいね！ソレ！

どう変えた？

「んーーー。軽く」

あら？ここも？

他の場面でも

私が弾いたのを真似して

どう変えたか聞くと

残さず「軽く」で片付けられてしまった😅

でも、Hくんの演奏は

「軽く」だけではない

もっと違う風に変わった。

…真似上手。

んー。でも、Hくんの味も残っているし、

次週、乞うご期待、だな。

ありゃりゃ

今週。

Rちゃんの演奏は入り乱れていた🤣

途中、何度も止まるし、

指も音も、リズムさえ不確かに。。。

どうした？Rちゃん。

先週は流れもよく、

リズムに乗って演奏していたのに。

声に出さずにRちゃんの演奏を聴き続け

ハタと気づいた。



強弱⁉︎

先週、流れだけではなく表現も…と

強弱を中心にレッスンした。

あぁ！と気づき、

再びRちゃんの演奏に耳を傾けて納得。

Rちゃん。

「P」と書かれた場面、

とにかく小さく小さく小さく弾こうと懸命。

音は途切れるし、ヨレるし、

リズムも怪しくなっている。

お陰で途中で何を弾いていたのか

分からなくなっている。

他の場面でも、

強さを気にしすぎて、

「指番号が…えーと、えーと…」と

完全に見失ったね。

楽譜に書いてあるよ

と声をかけても

中々楽譜を見ようとしない。

なぜってそれは、

強弱のことで頭がいっぱいだから。

木を見て森を見ず

ってヤツだね。

真面目なRちゃんらしい。

まずは、楽譜に戻ろう！

と声をかける。

音やリズム、指使いは

楽譜を見れば確認できるでしょ？

それから、いくら「P」って書いてあっても

鳴るか鳴らないか

そんな瀬戸際の音量を極めてほしいと

書いてあるわけじゃないんだよ

と話す。

曲の雰囲気を作り出すことの方が大事なこと、

諸々色々話して、

少し演奏も落ち着いて来た。

発表会直前じゃなくてよかった。

Rちゃんの真剣さに心打たれた。

ガンバレ！！Rちゃん！！