ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

ピッコロフェスティバルに参加して

2011年08月20日 | 主催事業
今年も多彩に繰り広げられている「ピッコロフェスティバル」では、地域の方たちが参加して、連日熱のこもった公演をされております。
 
その中から尼崎市立園田中学校の森先生にピッコロフェスティバルの感想を伺いました。
 
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早いもので、今年で6回目の参加になります。毎年、「観客の方に楽しんでもらえる舞台を!!」をモットーに暑い夏を部員たちと共に過ごしてきました。その中でいろいろ悩み、「あー、もうあかん!」と感じることも幾度とありましたが、部員一人ひとりが稽古や準備に一生懸命向き合う姿、終演後に充実感いっぱいの姿を見ると「またみんなで舞台を作りたいな」と思えてしまうのです。また、最近では卒業生もたくさん応援してくれるので、そのことも私にとって大きな力です。どうか、部員たちが「仲間と一緒に舞台を創ること」の素晴らしさを感じ、これからも頑張っていってくれることを願いたいと思います。
最後にいつもわがままを聞いて暖かく見守ってくださるピッコロシアターのスタッフの方々に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
 
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これからも地域の皆さんに親しまれるような取り組みを続けていきたいと考えております。
 
HP担当:安積

ピッコロ Side Story(1) ピッコロシアター開館33周年

2011年08月19日 | piccolo side story

8月19日はピッコロシアターの開館記念日。今日で33周年を迎えた。阪神工業地帯の中心・尼崎にピッコロシアターが誕生したのは1978年。

職場演劇が盛んだった当時、地元の若者たちの意見を劇場建設や運営に取り入れようと、設立構想委員会には青年の代表者が多く加わった。「多目的なものは何にも不十分になる」「ライブラリー的なものをつくり、活動の推進材料としておけないか」「客席は400~500程度で、ステージの3倍以上の舞台袖を作る」などなど、様々な意見が出され、こうした声を踏まえ、『観る』ことより『演じる』ことに主眼を置いた画期的な劇場機構が実現した。

今年6月、神戸でのある集まりで、「私、ピッコロシアターを作ったんですよ」と声をかけられた。京都橘大学都市環境デザイン学科教授の竹山清明さんだった。

今まで「ピッコロ演劇学校OBです」や「ピッコロフェスティバルに出たことあります」という人には時々出会うが、「作った人」に会ったのは初めて。当時のことを聞いてみたい!と興奮した。

竹山さんは1968年兵庫県庁に入り、営繕課でピッコロの設計に携わったという。ピッコロには大学の建築学科の学生たちがフィールドワークに訪れたり、前衛的でモダンな外観と自由度の高い空間に、視察した方から「どなたの設計ですか?」と質問されることがある。

県の営繕課の設計であると答えると一様に驚かれる。

そんなことを竹山さんに伝えると、「いやー、当時の営繕課には僕らのような若手も自由に意見が言える雰囲気があったんですよ。高名な専門家からの変更案に、それでは演劇専門劇場にはふさわしくないと現プランを提案したのです。

開館前日は山根さん(故山根淑子前館長)と劇場で徹夜しましたよ。」とにこやかに話してくださった。「よくぞ使いやすい人間サイズの空間を!」と思わず感謝を述べた。

そんなピッコロ誕生の秘話を、開館当初からの職員にも聞いてみた。

「劇場入りしたのは8月1日。何もない事務所の床に電話がポツンと置かれていて、机を運び入れるところから始めた。」と、驚きのエピソードが。開館まで19日という短期間でオープニングにこぎつけた当時のスタッフや陣頭指揮をとった山根前館長の奮闘ぶりにあらためて驚く。

★開館記念式典であいさつする坂井時忠知事(当時)=1978年8月19日


「青少年の自由な創造活動を推進する」という劇場のコンセプトは、多くの先人たちから受け継がれ、今も劇場の隅々に息づいている。開館記念日の今日も、劇場内は多くの若者たちで賑わっている。

★今年のピッコロフェスティバル≪中高校演劇の部≫より 

大ホールでは、ピッコロフェスティバル≪中高校演劇の部≫が始まり、地元の演劇部が次々と熱演を披露している。中ホールでは、≪大学一般の部≫として地元劇団がミュージカルを上演、劇場向かいの県立ピッコロ劇団の稽古場では、秋に小学校を巡演する「銀河鉄道の夜」の稽古中だ。そして、今日、劇団の別部隊は東北へと旅立って行った。16年前の阪神淡路大震災で、ピッコロ劇団は避難所の子どもたちに歌や芝居を届ける「被災地激励活動」として約2ケ月で52か所を訪問した。そのノウハウを今度は東北に届け、地元の演劇人たちと協働で被災地の子どもたちを“演劇の力”で元気づける方策を探る旅だ。

開館34年目、演劇を通した息の長い被災地支援と交流が始まった。

★被災地激励活動で「ももたろう」を上演するピッコロ劇団員=1995年3月1日神戸市立明親小学校

(業務部 古川知可子)


ピッコロフェスティバル《中学・高校演劇の部》始まる。

2011年08月17日 | 主催事業

今日から大ホールでは《中学・高校演劇の部》が始まり、本日は5校が上演、身近な話題からスケールの大きい作品まで様々なテーマを取り上げ、熱演が繰り広げられました。

そしてもう一つ、進行を円滑にする場内アナウンスを、ピッコロ演劇学校に現在通っている菅原勇気君がつとめました。

その感想です。
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とても勉強になりました。
僕なりに答えを出そうと挑ませていただきましたが、反省点がいっぱいです。

もしまた機会があれば今回の経験をふまえて挑戦したいです。
とても楽しかったです。

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ピッコロフェスティバルはステージだけでなく、様々なところで若い力が発揮されています。

《中学・高校演劇の部》は明日・明後日も午前10時開演、入場無料です。
是非ご覧ください。

HP担当:安積


ピッコロフェス≪一般演劇の部≫劇団ちょびっと上演レポート

2011年08月16日 | 主催事業
8月11日にピッコロフェス≪一般演劇の部≫として、劇団ちょびっとさんが「2011年のシンデレラ」を上演しました。
ピッコロのインターンシップ生が受付を手伝い、本番を観劇。
感想を書いてくれました。
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「2011年のシンデレラ」は、空間移動を可能にする機械を完成させた博士が、間違えて絵本の「シンデレラ」の世界に移動してしまい、魔女の代わりにシンデレラを幸せにするというお話でした。
誰もが知っている「シンデレラ」の物語を中心に話が進んでいくので、とてもわかりやすく、誰にでも楽しめるお話でした。
シンデレラを物語通りに幸せにするため、博士がドレスをインターネットでレンタルし、ガラスの靴を落とす有名な場面では、ガラスの靴の代わりに携帯電話を落とすなど、「魔女の魔法=2011年では当たり前になっている技術や電子機器」というところが特に面白かったです。
自分の当り前がいつでも誰にとっても当り前ではないこと、今の便利な当り前は、昔の人の努力の積み重ねの上に成り立っているものということを改めて感じました。
しかし、作品自体は楽しいコメディーだったので、最初から最後まで楽しく鑑賞させていただきました。
ありがとうございました。
                                                              大手前大学3回生  小林 千紘
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明日は、16:00と18:30からユニットCRGさんの公演があります。
当日券は1000円です。
ピッコロフェスの詳しい日程は、HPのピッコロフェスティバルをご覧ください。
業務部:中西

【当日券情報】桂枝雀一門会

2011年08月16日 | 主催事業

8月20日(土)14:00開演「桂枝雀一門会」は、開演1時間前の13:00から、ピッコロシアター大ホール受付にて当日券を販売いたします。

ご来場お待ちしております。
 
(当日券)一般2,500円、高校生以下2,000円
      未就学児童のご入場はご遠慮ください。
広報☆古川

 


ピッコロフェス≪一般演劇の部≫ISCplyer[s]上演レポート

2011年08月15日 | ピッコロ劇団
8月10日、ピッコロフェス≪一般演劇の部≫2日目は、ISCplyer[s]さんが、『メリー☆ゴー→ラウンド』を上演。
上演の様子をレポートしますと・・・
開場した時から足長のクラウンさんがお客様をお出迎えしていたり、青い山高帽を被った舞台監督さんがタイマーを持って、アリスのウサギのように走り回っていたりと、一般の演劇公演とはかけ離れた雰囲気で始まりました。
それもそのはず、ISCさんは何を隠そうパフォーマンス集団であらせられるのです。 
普通の芝居と同じはずがありません。
ひよこの着ぐるみを着て踊りもすれば、ヒーローショーで体当たりのアクションも行い、ブルージャスティスや暗黒集団ドゲザモグラ(←違うと思う)になったりもするのです。
そして、素晴らしい職人技のバルーンアート!
風船にもいろいろな大きさや形があり、それらを組み合わせて、魔法のようにさまざまなものを創り出していきます。
日本昔ばなしの語りをしながら、さるかに合戦のお猿さんとカニさん、桃太郎のモモ、犬、猿、キジ、鬼、さらに西遊記の三蔵法師、孫悟空、猪八戒、沙悟浄まで!
語りの面白さや、風船がどんどん形を変えていくさまに、思わず引き込まれてしまいました。
作った風船はその場でお客様に差し上げるのですが、職員でなければ、私も迷わず手を挙げていたと思います。残念です。
楽しく不思議なカーニバルのようなショーでした。ありがとうございました。
≪一般演劇の部≫は、23日(火)までピッコロシアター中ホールで上演されます。 
公演のない日もあります。
詳しくはHPのピッコロフェスティバルのコーナーをご覧ください。
業務部 上田

ピッコロ劇団はばタンと共演

2011年08月12日 | ピッコロ劇団

8月10日(水)『なかはりま・夏の消費生活創造まつり』が兵庫県立こどもの館で行われました。
ピッコロ劇団もこのイベントに参加、親子向けケータイ電話・インターネット啓発劇場「ちょっとまって!ケータイをもつ前に」と題したお芝居で、はばタンやしろまるひめ(姫路市のキャラクター)と共演、大いにお客さん(子どもたち)に楽しんでいただきました。
 


 
ちょっと残念だったのは、はばタンの人気には負けたような気がすることです。
 
【出演した劇団員】孫高宏、佐野剛、岡田力、道幸千紗
ピッコロ劇団では、出前公演や演技指導や演劇ワークショップなどに劇団員を派遣しています。
ご相談は、ピッコロ劇団まで(06‐6426-8088)。
 
 
劇団部 重金


【放送情報】FMあまがさきでピッコロシアター公演情報紹介

2011年08月11日 | テレビ・ラジオ情報

8月13日(土)昼3時20分から、FMあまがさきの「AMA 尼崎発信のMusic&Artist」に、広報担当古川が出演し、開催中のピッコロフェスティバルや9月10日の「ピッコロ狂言会」などについてご紹介します。

 

FMあまがさきのホームページはこちらから

広報☆古川

 


ピッコロフェス≪一般演劇の部≫始まる

2011年08月10日 | ピッコロ劇団

今日から、中ホールで2011ピッコロフェスティバルの≪一般演劇の部≫が始まりました。

10~12日、16~19日、23日の計9日間、10団体が公演します。
 
初日の上演団体は、劇団「はぷり」さん。
絵本を題材に、年代を問わず心に残るオリジナルミュージカルの上演をモットーにされています。
作品は「魔女と森のともだち」。
 
 
ピッコロのインターンシップ生が受付を手伝い、本番を観劇。
感想を書いてくれました。
 
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「はぷり」さんの公演は、“家族・友達の絆”や“笑顔”がテーマになっていて、笑いも感動もありのお話で純粋に楽しめました。
一般の方とは思えないくらい発声がきれいで声量も凄くて驚きました。
また、セットチェンジの時に客席に来てお客さんに話しかける所や、パントマイムを取り入れている所に工夫が感じられました。
子供さんのお客さんも多かったので、キャストさんと直接交流できるのは、嬉しいのではないかと思いました。
ネズミのお母さんが家族の大切さに気付くシーンや魔女が改心して最後に笑顔になるシーンがとても印象的でした。
大手前大学3回 藤原愛
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暑い夏は、涼しい劇場でお芝居はいかがですか?
明日からの公演の詳細は、ピッコロフェスティバルのページをご覧ください。
 
 
業務部:中西

海外からのお客様

2011年08月08日 | 劇場の話題

7日から大阪府豊中市の大阪大学で行われる国際演劇学会に参加される各国から集まった会員数名が、県立ピッコロ劇団ファミリー劇場「扉のむこうの物語」を観劇されました。

その後ピッコロシアターの運営や活動について藤池館長が説明、会員は熱心に聞き入っておりました。

 

HP担当:安積