ぴよしろうの半日登山

家からわりと近場での、軽登山を続ける私、「ぴよしろう」の記録です。麦汁登山は・・・危険ですのでお勧めしません(苦笑)

シュウさんとニセコ連峰全山縦走(麦汁純登山) 平成24年6月16日(土)

2012-06-19 23:54:43 | ニセコ・夏山
 純登山のパイオニアであるシュウさんから、「ニセコ全山縦走、行きませんか?」とお誘いを受けました。
 自分も全山縦走はできてなかったので、よろこんで行くことにしました!



 15日の夜、仕事と会合の終了後、自宅を21時半頃出発してニセコひらふの駐車場を目指します!
 シュウさんと落ち合うのは夜中の2時ですが、到着したのは12時過ぎ(苦笑)
 ここから仮眠をとることにしましたが・・・どうも寝つけません。
 ・・・結局20分くらいウトウトしただけで、1時45分から起きて準備に入ります(涙)

 で、シュウさんの方も出張があって帰宅が遅く、ニセコ到着は12時45分頃で、仮眠1時間。
 2人ともめちゃくちゃ寝不足ですね(苦笑)

 そして2時・・・いままでネット上だけでの交流だったシュウさんと初めてお会いました!
 そのあとは自分の車で一緒に新見峠とチセニトのコルに物資(麦汁です:笑)をデポして・・・
 岩内のコンビニに寄ってから雷電海岸へ行き、まずは準備しながら麦汁をいただきます!

 そして3時58分に海岸に向かって下り・・・
 シュウさんと海の水をなめましたが・・・まずかったです(苦笑) ←あたりまえ

↓4時過ぎに海に乾杯!これから長い1日が始まります! 

  
 まずは朝日温泉を目指しますが、最後にバテては困るということで、序盤はゆっくり歩きました。
 今回は到着が遅くなってもいいので、最後まで行くことを第一に考えることにしていました。
 そしてシュウさんは自分と同じく、ある程度飲んでも特に問題なく登山可能な体質だそうです。
 じゃあ飲んで楽しみながら行きましょう!、ということで、今日は麦汁はそれなりの量を仕込んであります(笑)

 で・・・朝日温泉には海岸から約1時間の5時に到着。

↓今はやっていない朝日温泉。残念ですね。


 で・・・とりあえず麦汁休憩です!

↓右奥は麦汁を飲むシュウさん。自分と同じでかなりの麦汁ファンのようです(笑)


 雷電に向かってのんびり進んでいくと、途中の天狗岩から海が見えました。

↓浮島のように見える立派な山があったのですが、シュウさんが「狩場山です」と教えてくれました。


 前雷電には7時半に到着。
 ちょっと休憩して食べ物などを補給。

↓山と高原地図を見るシュウさん。GPS2台に地図とコンパスも持参。完璧ですね!


 そして雷電に向かうと・・・おおっ!!
 これから向かうニセコ連山がきれいに見えます! 

↓先が見えるとやる気がでますね。しかし・・・羊蹄山は美しい山ですね!


↓雷電には8時に到着しました。


 雷電でも麦汁を飲んで・・・ちょっと休んだら岩内岳に向かいます!

 で、雷電山から岩内岳に向かう登山道は、この縦走コース中、もっとも走りやすい道のひとつです。
 序盤戦は相当のんびりしたので、このあたりで時間短縮のため少しジョグを入れました。

↓昨年と違い、かなり登山道に手入れがされていました。森林管理所の方、ありがとうございます!


↓五つ沼のあたり。結構道が乾いていて歩きやすかったですね。


↓登山道の脇には花もあって、いい感じです。




↓途中にはまだ広く雪が残っている区間もありました。


 岩内岳には9時18分に到着。
 手前と山頂で今回初めて別な登山者と会いました。

↓山頂に到着!岩内岳は景色がいいですが・・・風が強くてのんびりできませんでした。


 風のあたらないところに移動し、ここでもまた麦汁を飲んで休憩(笑)
 10分ほど休憩して目国内岳へ向かいます。

 目国内と岩内のコルは、初夏にはきれいな花が咲く湿原で、前回はたくさんの花に癒されました。
 ところが今回はまだ春になりきっていない感じで、残雪だらけです。
 登山道がまったくみえず、GPSで登山道の位置を確認しながら残雪の斜面をトラバースします。 

↓結構な斜度があって滑ります。自分の軽登山靴では何度何度も滑って転倒しました(涙)


 そして、参ったのがコルのパンケメクンナイ湿原です。
 まだ雪が残っているせいで雪解け水が多く、沼があふれて登山道が冠水しています。
 藪漕ぎするかどうか迷った末・・・あきらめて冷たい水の中を歩きました(涙)

↓中央が登山道ですが、水没してます。靴がぐちょぐちょになったので、靴下を絞りました(泣)

 
↓まだ雪が残る登山道。


↓コルから雷電方向の斜面。まだかなり雪が残っていますね。
  
  
 残雪と増水した沼をなんとかかわしながら、目国内山頂へ。
 頂上には11時に到着して、風の当たらないところで10分ほど休憩しました。

↓頂上から雷電方面


↓頂上から羊蹄・アンヌプリ方面


 前目国内には11時44分着。

↓前目国内に到着したシュウさん。


 残雪や登山道水没などもあり、またのんびりしたため、ここまでずいぶんと予定より時間がかかってしまいました。
 で、お昼には新見峠に着きたいってことで、こっからはちょっと駆け下りるように進み・・・
 15分ほどで峠に到着!
 デポしておいためちゃめちゃ冷えた麦汁を出して、やっぱりまた・・・ちょっとのんびりします(笑)

↓くつろぐシュウさん。自分はずぶぬれになった靴を脱ぎ、靴下もちょっとの間乾かしました。


 ここまで海から8時間です。
 去年の6時間22分に比べるとかなり時間がかかってます。
 まあ、今日はゆっくり麦汁登山ということで、遅く着いてもいいよね、とシュウさんと話します。

 休憩していると山菜取りの方がタケノコをたくさん持って下山してきます。
 「シャクナゲ岳に行こうと思ったけど、ガスってるからタケノコとってきたわ!」
 ・・・この時期は登山より山菜なんですね(笑) 

 でもまあ、あまりのんびりしすぎるのもよくないので、20分ほど休憩して白樺山へ向かいます。

↓そろそろちょっとペースアップということで、白樺山に向かってジョグするシュウさん


 前回はこの辺でガス欠でしたが、今回はのんびりしてたくさん食べてきたので大丈夫ですね(笑)

↓山頂直前で犬といっしょにきれいな女性がいましたね。ちょっとだけお話ししました。


↓白樺山山頂。12時56分到着。


↓白樺山から続く道。高原の尾根という感じで・・・いいですね!


↓まだ少し雪の残るシャクナゲ岳とシャクナゲ沼


 シャクナゲ沼のあたりで休憩しようと思ったのですが、ここでも増水のため登山道が完全に水没してました(涙)
 もう水中歩行はイヤなので(笑)、藪漕ぎして迂回しながら進み・・・シャクナゲ岳入り口で休憩しました。
 
 そしてシャクナゲ岳に登ると、登山道はまだ雪だらけ(苦笑)
 ズボズボと雪を踏み抜きながら苦労して登り・・・14時23分山頂到着。

↓シャクナゲ山頂からは次に行くチセが見えました。


 山頂でまた麦汁をいただきながら、ついつい自分の仕事などをシュウさんに告白してしまいました(^^;) 
 シュウさん内緒ですよー(笑)

 で・・・シャクナゲ岳を降りたら、水が流れる登山道を小走り気味に下って・・・チセへ。

↓チセには15時26分到着。ガスは出るし、誰もいなくてさみしいです・・・。

  
 チセから石だらけの歩きにくい登山道を下り、ニトヌプリとのコルへ。
 コルにはめちゃめちゃ冷えた麦汁を仕込んであったので、また休憩して最後の麦汁タイムです。
 飲み終わったら・・・ニトヌプリへ!

↓ニトには16時48分到着。ここでも無人(苦笑)


 昔ここでコーヒーを沸かしたことがありました。
 今日は寒いのでコンロとコーヒーを持ってくるのもよかったかもしれません。

 で、ここも数分休憩して、イワオヌプリへ向かいます。 

↓ガスの中、イワオヌプリへむかうシュウさん。 


 イワオヌプリではガスがひどく、山頂がどっちかわからずウロウロしてだいぶタイムロスしました。
 最後はシュウさんがGPSを駆使して山頂標識を発見し・・・17時48分、なんとか山頂にたどりつけました。

↓ガスでちっとも楽しくない山頂(涙)・・・でも、これであと1座です!
 

 ガレてめちゃめちゃ歩きにくいイワオヌプリの登山道を下り、早足で五色温泉へ向かい・・・
 18時30分頃五色温泉に到着。

 五色温泉では久しぶりに人に会いました。
 雷電海岸から歩いてきたことを話すと、その方は自衛隊の方だそうで、
 「自分も職業柄そういうのしなくちゃいけないなぁ・・・」と言ってましたね。
 ・・・職業意識が高いというか、えらいなあと思いました。

↓ニセコ山の家。このそばにキャンプ場や水飲み場があります。 


 で、ニセコミネラルウォーターを飲み、最後のアンヌプリに向かいます。
 
↓最後のニセコアンヌプリが見えます!


 ニセコアンヌプリは登山道の傾斜がきつくなくて登りやすいのですが、左足の太ももが怪しい感じです。
 つったら困るので、先頭をシュウさんに代わってもらい、ちょっとペースを落として進みます。

↓最後のアンヌプリへの登りです。だんだん暗くなってきました。

 
 で、ふとシュウさんを見ると、なんだかモグモグ(笑)
 今回はめちゃめちゃそういうシーンが多かったのですが、食べますね、シュウさんは!
 カロリーメイト4000kcal分もってきたそうで、実はちょっとオドロキました(笑)

↓登る途中で日が暮れて、ヘッドランプを使います。あと500m!


 19時54分、暗い中アンヌプリ山頂に到着!
 当初の計画より1時間半ほど遅れてしまいましたが・・・着きました!

↓アンヌプリ頂上。実は初めてなんですよね(笑)


 山頂の非難小屋で休憩して、山と高原地図を見ながら下山作戦会議を開催。
 自分の提案で、スキー場コースを下ることにしました。
 持っていたアンダーシャツを着て寒さに備え、クマよけにラジオを全開で鳴らします。

 で、2人とも初めて下山するコースなので、ひらふへの分岐点がわからず・・・悩みながら下ります。
 相当降りてから、やっと分岐点を発見。


 
 しかし、そこからがあまりにもワイルドな道なので、道を間違ったかと思い、降りてまた登って・・・(笑)
 とにかく暗い中、地図やGPSと道が一致せず・・・かなり迷いながら進むことになりました。

 そして・・・最終的には登山道を見失い、ゲレンデを下ることになったのですが・・・
 真っ暗なのでどこからが降りやすいかわからず、行ったり来たりを繰り返し、相当消耗しました。
 夜に登山道ではないところを藪漕ぎしたりして歩くのは思ったより大変で、いい経験になりました。
 もし、2人に余力がなかったら・・・ビバークでしたね(苦笑)

 おまけに自分は厚手の靴下がずっと乾かなかったせいで、足の裏とつま先がふやけて痛みが出て・・・
 スピードが上がらず、シュウさんより常に少し遅れる感じで下山することになりました。

 そんなことで苦労しながら10時30分、山頂から2時間20分もかかってヒラフスキー場の駐車場に到着。
 計画から2時間半遅れで今回の旅が終了しました。


 GPSトラックです。
 3枚に分けて地図を載せときます。

クリックで拡大します。


クリックで拡大します。


クリックで拡大します。


グーグルアースにトラックを落としましたが・・・意外に立体感ないですね(苦笑)




 今回は体もまだ夏山仕様になってないこともあって、ゆっくり山行でした。
 麦汁はいくら飲んだのかわからなくなりましたが(笑)、3.5Lくらいは飲んでると思います。
 いつもは誰かと行っても自分しか飲まないのですが・・・シュウさんは飲みましたね!
 (出発からの10時間くらいでゆっくり飲んで、飲んでから運転までは8時間程度空いてるのでご安心を。)
 
 で・・・今度行くとしたら、やっぱり雪がなくなり花が咲いてる時期にしたいと思いました(笑)

 シュウさん、ありがとうございました。
 またよろしくお願いします!




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14 コメント

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お疲れ様でした! (シュウ)
2012-06-20 06:53:10
今回はデポした麦汁が盗まれなくてよかったですね!
いずれは花鳥風月もののあはれを感じる、まったりとした山行も希望します。
またよろしくお願いいたします。
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凄いです! (motti)
2012-06-20 08:23:47
いやはや大変お疲れさまでした!
そして・・・おめでとうございますっ!!
これだけの壮大な計画の実行は、やはりお二人でなければ成し遂げられないものですね。
長距離を歩くのはモチベーションをいかに高い状態に保ち続けられるかが鍵ですよね。
私、距離や行動時間の長さは平気ですが、きっと「縦走」という高低差の変化に対応出来ない気がします。

いつかはやってみたいです・・・ニセコ全山縦走。。。
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ただただ凄い! (tarumae-yama)
2012-06-20 08:41:14
3年前の8月、雷電岳~ニトヌプリまでぴよしろうさんと一緒に歩いたことが思い出されます。
あのときは膝を痛めて後半が辛かったですが、
今回アンヌプリまでの完全縦走!
真っ暗な中のスキー場での下山は大変だったようですね。
お疲れ様でした。
次はmottiさんも加えて知床ですか?
天気に恵まれ無事達成出来ると良いですね。
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Unknown (NAK)
2012-06-20 11:14:48
凄いですね~
ヤマレコのシュウさんの記録を見てからこっちに見に来ました。
最強コンビに脱帽です(^^)
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Unknown (TAMA)
2012-06-20 21:35:01
いやはや凄いとしか言いようがありません。
ウルトラマラソンに出られても完走出来るのではないでしょうか。
今度は、ハセツネとか富士登山マラソンとかに
是非、挑戦して頂きたい。
それとアルコール分解能力の高さにも驚きました。
酒を飲まない当方には想像を絶するものがあります。

羅臼の純登山、成功させて下さい。
いやぁ~本当に凄いです。尊敬します。
ではでは。
返信する
シュウさん (ぴよしろう)
2012-06-21 02:32:53
麦汁盗難対策については前回の経験を生かし、駐車場から見えない位置に置いたのがよかったですね!
でも・・・途中もっと麦汁をデポしておけばよかったなーと、後悔してます(苦笑)
スポドリは余ってましたが、麦汁は不足で・・・
5L/人は必要だったなー、と(笑)
で、まったり山行・・・景色のよいところで大量麦汁&焼肉大会とかどうでしょうね?
またよろしくお願いします!
返信する
mottiさん (ぴよしろう)
2012-06-21 02:40:41
ニセコの縦走は、たくさんの山々を登るので、変化があって割と飽きない感じで・・・
食料と麦汁があれば問題ないのですが、チセとニトのコルを最後に麦汁を補給しなかったので、麦汁不足だったような気がします(笑)
ニセコ全山、mottiさんなら行けると思います。
まあ、今シーズン、機会はたくさんあるのでいろいろ行きましょう!
返信する
tarumae-yamaさん (ぴよしろう)
2012-06-21 02:46:41
この縦走、日帰りは車が2台必要なのがポイントでした。
シュウさんが誘ってくれたので、それが解決してよかったです。
知床・・・ちょっと舗装区間が長くて自分には厳しいような気もしてますが・・・(苦笑)
鍛えなくてはだめですね。
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NAKさん (ぴよしろう)
2012-06-21 03:02:14
今回は割りとのんびりした山行で、すごいとかいう感じではないかと。
で、シュウさんは実力があるので・・・
というか、体力が無尽蔵な感じですごいですねー。
自分ももうちょっと修行しようと思います(笑)
返信する
TAMAさん (ぴよしろう)
2012-06-21 03:02:40
トレイルランや山岳レースやってる方から見ると、たぶん全然たいしたことないと思いますよー。
自分は走るのは苦手なので・・・というか遅いので、マラソンなどのレースには出場しないと思います。
自分でコースを設定して、というか企画して、麦汁を飲みながらダラダラする・・・
そういうのが好きです(笑)
今後も、ただ自分の楽しみのために山に行こうと思います。
あ、麦汁ですが・・・普段は弱いのですが、こういう長距離長時間だとなんかめちゃめちゃ飲めるんですね、不思議と。
今回もあと1.5Lはほしかったですね(笑)
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