たぬきちが 葛 先生を通じて調べてくれた。( ありがとうございます。)
まさしくこの教材がワタシが 葛先生に紹介していただいたものである。長い時をへて たぬきちと葛先生のお陰さまで 再びわたしの元へ届けられた。
。。。ライターのお話はこの後またでてくる。。。
小林秀雄 「 美を求める心 」 教育出版6年 (昭和52年~58年)
がでてきました。恐らくこれでしょう。
昭和32年、小林秀雄54歳の春、小中学生に向けて美はどうすれば見えてくるか語ったものだそうです。
これもちょっと引用しますが
『 若い人達からよく絵や音楽について意見を聞かれるようになりました。近頃の絵や音楽は難しくてよく判らぬ、ああいうものが解るようになるにはどういう勉強をしたらいいのか、どういう本を読んだらいいか、という質問が、大変多いのです。私は何も考えずにたくさん見たり聴いたりする事が第一だ、と何時も答えています。
極端に言えば、絵や音楽を、解るとか解らないとかいうのが、もう間違っているのです。絵は、眼で見て楽しむものだ。音楽は、耳で聴いて感動するものだ。頭で解るとか解らないとか言うべき筋のものではありますまい。まず、何を措いても見ることです。聞くことです。
話は私事になるが、私は、ロンドンのダンヒルの店で、なんの特徴もないが、古風な、如何にも美しい形をしたライターを見つけて買ってきた。書斎の机の上に置いてあるから、今までに沢山の来客が、それで煙草の火をつけた訳だが、火をつける序でに、よく見て、これは美しいライターだと言ってくれた人は一人もいない。成る程、見る人はあるが、ちょっと見たかと思うと、直ぐ口をきく。これは何処のライターだ、ダンヒルか、いくらだ、それでおしまいです。黙って一分間も眺めた人はない。詰らぬ話をするなどと言わないでください。(中略)
見ることは喋ることではない。言葉は眼の邪魔になるものです。』
・・・・・これでしょうね
ネットで調べると、これは
・考えるヒント 3 (文春文庫 107-3)文庫– 1976/6/25小林 秀雄(著)
・小林秀雄全作品〈21〉
に収録されているようです。
まさしくこの教材がワタシが 葛先生に紹介していただいたものである。長い時をへて たぬきちと葛先生のお陰さまで 再びわたしの元へ届けられた。
。。。ライターのお話はこの後またでてくる。。。
小林秀雄 「 美を求める心 」 教育出版6年 (昭和52年~58年)
がでてきました。恐らくこれでしょう。
昭和32年、小林秀雄54歳の春、小中学生に向けて美はどうすれば見えてくるか語ったものだそうです。
これもちょっと引用しますが
『 若い人達からよく絵や音楽について意見を聞かれるようになりました。近頃の絵や音楽は難しくてよく判らぬ、ああいうものが解るようになるにはどういう勉強をしたらいいのか、どういう本を読んだらいいか、という質問が、大変多いのです。私は何も考えずにたくさん見たり聴いたりする事が第一だ、と何時も答えています。
極端に言えば、絵や音楽を、解るとか解らないとかいうのが、もう間違っているのです。絵は、眼で見て楽しむものだ。音楽は、耳で聴いて感動するものだ。頭で解るとか解らないとか言うべき筋のものではありますまい。まず、何を措いても見ることです。聞くことです。
話は私事になるが、私は、ロンドンのダンヒルの店で、なんの特徴もないが、古風な、如何にも美しい形をしたライターを見つけて買ってきた。書斎の机の上に置いてあるから、今までに沢山の来客が、それで煙草の火をつけた訳だが、火をつける序でに、よく見て、これは美しいライターだと言ってくれた人は一人もいない。成る程、見る人はあるが、ちょっと見たかと思うと、直ぐ口をきく。これは何処のライターだ、ダンヒルか、いくらだ、それでおしまいです。黙って一分間も眺めた人はない。詰らぬ話をするなどと言わないでください。(中略)
見ることは喋ることではない。言葉は眼の邪魔になるものです。』
・・・・・これでしょうね
ネットで調べると、これは
・考えるヒント 3 (文春文庫 107-3)文庫– 1976/6/25小林 秀雄(著)
・小林秀雄全作品〈21〉
に収録されているようです。