清水寺に出かけた。
裏通りを歩く。何て名前だっけ?焼き物通りみたいな名前の坂。
お兄さんが頑張って人力車ひいています。
拝観料がばかにならないので、清水の舞台はパスしようと思った。
で、驚きのスポット 発見!
名前は、清水寺 随求堂( ずいぐどう )胎内めぐり ご本尊の大随求菩薩のお腹の中(地下?)を歩きます。一めぐり 100円
係のおばさん「 こういうのやったことあります?」
あ「 四国の霊場で やったことがあります。」 『 穴禅行 』という場所があります。
と、ちょっと偉そうに答えた。が・・・。
「 中に梵字が書いてある石がありますから それをなでて、お願いごとを一つだけ言ってください。くれぐれも左手をはなさないように。」
「 はい。わかりました。」
お四国では ろうそくを持って入った。しかし、ここでは何も明かりを持たない。( 左手を放さないで。左手を放さないで・・・。)自分に言い聞かす。
あのですね、中は真っ暗闇なんですよ。何も見えない。よって おっかない。怖い。どこまで続くんだ? 大きな数珠をまさぐっていく。あまりにおっかないので、目を閉じて ナム ズイグボサツ。 ナムズイグボサツ・・・。って唱えながら歩いていたら・・・れれれっ のれんに当たって 外にでてしまった。
「 すみません、あの~ 梵字 見当たらなかったんですけど~。 ( あたりまえじゃ、あんさん 目閉じてましたやろ?)
で、係のヒトのおはからいによって、再び入場。今度は ちゃんと目をあけて歩いた。
真っ暗。
・・・と、前のヒトにぶつかった。
「 うあっ、っと、びっくり。す、すみません。」
当然の事ながら、真っ暗闇なので、誰なのか?全く見えない。でも、何となく おじいさんって思ったんですよ。
後から考えると おじいさんの声がしたわけでもないんですけどね。
梵字 (ハラ)の字は 大きな平らなおわんをかぶせたような石の上に書いてあった。字のところだけ、うっすらと光っていている。石臼のようにそのおわん形の石を、じさまが回し続ける。
( ん? このおじいさん、一体いつまで回し続けるんだ?)・・・ごろごろごろごろ・・・。
ワタシは、( じゃあ すみません お先に!)梵字をなでて、願い事を一つだけこころの中でとなえた。
考えてみると、おじいさんの手もみえていないわけで、おじいさんは一言の声もはっしていないわけで・・・。
だけど、願い事はしっかり伝えた。じいさんを残して先に出る。
「 ありました~。」「 ありがとうございました~。」 うきうきしながら よかった~と思う。
・・・夜になって考えた。 同時に二組も入れるわけがない。あのじさまと思ったヒトは一体誰だったんだろう?係のおじさんか?別の入り口から入って どんくさいワタシの為に先まわりして 石臼をずっとまわしてくれたのか? ん?なことない。ワタシが出てきた時、おじさん 外にいたもの。
いや~ それとも・・・すでに他界した 父なのか? まさかね?
なぞは深まるばかり。ちょっと後から考えると おっかな びっくりのスポットだった。
『 大悲母のお腹の中へ一度戻ってみませんか。目・耳・鼻・下・身体 と意(こころ)はどのように働くでしょうか。暗闇の中で、一点の光明を発見した時、心身の新生を覚えるに違いありません。・・・。
ん~~
1、暗闇は こわかった。
2、でも、目をつぶっていては何も見えない。
3、あの時、なぜ おじいさんだと思ったのか? 声をきいたわけではない。
4、いつもなら おじいさんに「 どうぞお先に!」って譲るはずなのに・・・この時は 先にさわって、願い事をして、さっさか出てきてしまった。
5、願い事をして、うきうき嬉しくなった。だって自分じゃあどうしようもない事は、偉いお方にお願いするしかないだろう。
でも、やっぱり 謎だな~ 石臼をまわしていたのは一体誰だったんだろう?