13年前の今日阪神淡路大震災があった。
母校の先生や学生さん達が大勢亡くなった。
時がずれていれば、恐らくワタシはこの世にはいない。
ワタシが住んでいたところは、みなではないが貧しい学生たちが多かった。
何年か前、ワタシがその地を訪れたとき、崩れ落ちたがけはまだそのままだった。
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実は 思うところあって、学生時代お世話になっていた恩師に年賀状をずっと出せずにいたのだけれど、やっと成人の日に届くようにだすことができた。
お手紙が返ってきた。
予期しないことだったのだけれど、恩師はワタシに米寿のお祝いに御自身がお造りになってご自分用にとっておかれた
最後の一枚の栞(しおり)と絵はがき「 マルタとマリアの家のキリスト 」を下さった。
栞の言葉「 しかし、必要なことはただ一つだけである 」
< お手紙の抜粋 >( 特別に 皆様に・・・)
マルタ(姉)マリア(妹)の家へイエス様が来て下さるというので二人は大喜びでイエス様を歓迎しました。
話を始めるとマリアはイエス様の脚元に笑ってその話をきいておりましたが、マルタはイエス様のために台所で御馳走を作りました。しかしマルタは気が気ではありません。
「私だってお話がききたいが、マリアはお台所を手伝ってもくれない。イエス様はどう思いますか?」
「 しかし必要なことはただ一つですよ。マリアはそのよい方を選んだ。」
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多くのことがらの中から、自分が選びとれることはただ一つ。
自分が選んだ限りにおいては、愚痴だの文句だのは極力さけて行きたい。
この日、この時は二度とないのだ。
「 いつお迎えがきてもいいように、こころを定めて生きなくてはいけないのだろう。」と思う。
それが、どこか生き残りしものの勤めのように思うんだ。
写真はグアム島 横井庄一さんの記念館前にあるマリア像。
題 『 祈り 』