旅に出ようよ! Family×Family

北海道から沖縄まで旅の記録です。
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旅立って逝きました。(ご報告)

2016-05-27 09:30:14 | 日記

ご報告させていただきます。

2016年5月19日午後9時12分

夫が旅立って逝きました。

 

1年ほど前から背中の痛みがあり、いくつかの病院で診てもらいました。

大学病院でも色々検査をしたりしましたが

どこの病院でも年齢的なものでしょうと診断でした。

 

最終的に整形外科で痛み止めの注射をしたり湿布を貼ったり

骨にも異常がないので、割と軽く考えていました。

 

2014年11月インフルエンザの予防接種を受けに近所の病院へ行き

背中の痛みの事も話しました。

若い先生がレントゲンとCTも撮ってみましょうかと検査して下さり

数日後、レントゲン検査結果が「なんか気になる気がする・・・」と

大学病院で詳しい検査をした方が良いと紹介状を書いて下さいました。

この病院は、老人病院のような・・・

あまり普段は行かないのですが、空いてるので

インフルエンザの接種を受けるのに都合の良い病院と思っていました。

いくつもの大病院に行っても分からなかった病気を

この若い先生がみつけてくれたのでした。

 

紹介状を持ち、大学病院へ。

2014年11月「リンパ腫」の疑いがあるとPET検査をうけ

12月24日 内視鏡手術で「肺がん」であることが判明。

縦隔にできた癌だそうです。

「肺がん LCNEC」珍しい癌

すでに末期のステージ4でした。

大学病院で入退院を繰り返し 抗がん剤治療をしましたが 

昨年6月で抗がん剤を4クールでやめました。

 

クオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)

余命が短いなら 好きなことをしながら過ごすことを選択しました。

好きな北海道をはじめ、たくさん旅行に行きました。

 

大学病院に受診してましたが 2015年12月 

抗がん剤の治療をしないのであればと

転院する病院を探すように薦められました。

 

2016、年が明けホスピスに面談に行きました。

先生がすごく長い時間をとって お話をしてくださいました。

2時間弱は診察室にいたと思います。

今までの病院で こんなにじっくり先生と話をした事はなく

心の奥底にある気持ちをじっくり聞いてもらった気がして

「僕の所にいつでもおいでよ」という言葉に

涙ががあふれてきました。

 

2月から痛みが強くなり病院(ホスピス)に入院。

ホスピスは先生や看護士さんがすごく親切にして下さり

夫は転院して本当に良かったと言っていました。

最初はホスピスという場所に恐怖と不安があり

複雑な気持ちだったと思います。

家に帰りたい・旅行に行きたいと思ったら好きにして良いからねと

言って下さっていたので、入院中も外出したりしました。

 GW明けも自宅に帰ってきており

亡くなる5日前には 万座温泉に旅行に行ってきました。

そして予定通り17日にホスピスに戻り

18日

亡くなる前日まで売店に歩いて行けるほど元気でした。

19日

朝から急に容態が急変したと連絡があり

みんなが病院集まり、お別れをすることができました。

 

昨年の秋頃でした大学病院の先生が

「年越しができればラッキーと思ってください」と

軽々しく簡単な思いやりのない言葉。

これが、教授のいう言葉かと私は怒りを感じました。

この先生の予想よりずっと長く生きられた夫

最期まで元気で自分の事ができていました。

北海道が好きだった夫。

お焼香台に斎場の方がラベンダーを飾ってくれました。

そして見送るように我が家のラベンダーも咲いてます。

 

まだ病院にいるような気がして 亡くなった実感が沸きません。

今日も病院に行けば会えるような。

今はとっても忙しく、そんな気がするのかもしれません。

 



18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
突然・・・ (b&m)
2016-05-27 10:07:01
突然のことで言葉が見つかりませんがお悔やみを申し上げます。
poohさんも突然で辛くて大変だったことでしょう。
寂しくなりますね
病院へ行けば・・・また逢えるような気が。わかります。まだ受け入れられませんよね。
短な人の旅立ちは心に穴が開いたような・・・

ゆっくりと。
少しずつ元気を出されてくださいね。

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お悔やみ申し上げます (ひより)
2016-05-27 11:31:22
突然すぎて、
びっくりしております。

先週、八ッ場ダムを通ったので、poohさんを思い出していたところでした。

ご冥府を心からお祈りしております。
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合掌 (koba3)
2016-05-27 16:32:14
昨年何度かパパさんの体調不良と入院の記事がありましたが
まさか闘病生活が続いていたとは・・・。
心の開けるホスピスのお医者さんに巡り会え
残された時間を旅に費やしたこと
せめてもの・・・。

2014年3月に初めてお伺いして
同じ旅を主体としたblog
注目して更新の度お邪魔していました。
コメントは残せずにいましたが・・・。


お悔やみを申し上げますと共に
poohさんの心の回復を祈ります
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驚きました (海岸)
2016-05-27 21:18:47
ブログを拝見して驚きました。
パパさんは肺ガンだったのですね。

ご夫婦で楽しそうな旅を続けておられたので、お二人とも健康そのものだと思っていました。

寂しい生活になると思いますが、気分転換に旅をするのも良いかもしれませんね。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

合掌
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b&mさんへ (pooh)
2016-05-28 05:41:38
おはようございます。

入退院はしていたものの突然のことでびっくりしました。
ただ、だんだん弱っていく姿を夫も私もみることが無く
良かったのかなぁと思います。
今は泣いてる暇がなくて
寂しく悲しくなるのは、少ししてからなんでしょうね。。。
来週から仕事もあるのですが、忙しくしていられるのが
救いかもしれません。

温かいお言葉ありがとうございます。
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ひよりさんへ (pooh)
2016-05-28 06:15:26
おはようございます。
八ツ場ダムに行って来られたんですね。
最期の旅行は二人で万座温泉でした。
この時は、私が運転して行きました。
12日に八ツ場の道の駅に寄りましたよ。
パン屋さんで塩パンを買ったりして。。。

ずっと色んな方の「闘病記」を読ませてもらっていました。
最初は、抗がん剤の何クールや薬の名前も最初は何だか解かりませんでした。

ひよりさんのお母さんの「闘病記」も全部読ませていただいてました。

昨年1月に余命10か月と言われましたが
それから1年半
最期まで食欲もあり、歩くこともでき、
抗がん剤を早く止めて良かったと思っています。

お悔みのお言葉ありがとうございました。
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koba3さんへ (pooh)
2016-05-28 06:43:13
はじめまして。
お悔みのお言葉ありがとうございます。

リンクを辿ってみたら私もお邪魔させていただいていました。
パパさんが体調不良だった時の事、覚えていてくださったんですね。

緩和ケアに転院をする事は、最初は本人は少し抵抗があったようです。
やはりホスピス・・・死を感じたようでした。
面談をし先生とお話をし、実際に入院してみると
先生や看護師さんが心に寄り添ってくれ
「この病院は、すっごくいい!」と言っていました。
病気は患者も家族も重たいものを抱えているので
お医者様の何気ない言葉に救われたり傷つけられることを
つくづく感じました。

最期まで旅に出られたこと幸せだったと思います。
コメントを残していただき嬉しかったです。
ありがとうございました。
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海岸さんへ (pooh)
2016-05-28 07:15:34
すっごくお久しぶりです。
いつだったか海岸さんの記事を読みたい時があって検索した時がありました。
北海道で盛り上がっていた当時のお仲間のblogやHPが無くなってしまって
寂しいです。
時々、夢〇〇さんのblogを拝見させてもらってます。
海岸さんに教えてもらいたい時はblogで呼び掛けるしかないのかな。。。
こうして来ていただいて、すっごく嬉しかったです!

昨年の冬の北海道で摩周の辺りから体調を崩し入院。
あの時は生死をさ迷いました。
年末に腹腔鏡の手術で検査をして、年明けに癌の告知。
抗がん剤を始める前に冬の北海道に行ったのですが
体力的に極寒の北海道は厳しかったんでしょう。
敗血症でした。

夏の北海道に行きたいと抗がん剤を6月の4クールで止め
昨年の夏が最後の北海道になりました。
全行程パパさんが運転しました。

ラベンダーがそろそろ咲く季節になったので
独りで逝ってしまいました。

我が家の墓石は「旅」という一文字です。
きっと好きなところを旅してると思います。

私も一人旅になっちゃいました。
落ち着いたらパパさんを連れて、どこかに行こうと思います。

良かったらこれからもコメント残して下さいね。
一人旅・・・聞きたいことがいっぱいあると思います。

ありがとうございました。
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なんと声をかけたらいいのか (けい)
2016-05-28 09:38:32
poohさん、少しお元気になられましたか。
闘病生活を支えていくのも大変なものがあったと思います。そばにいて見守ることの辛さも。
今は好きな旅に出ることもまだ出来ないかと思いますが、少しずつ外に出てくださいね。

本当に残念です。ご冥福を祈ります。
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けいさんへ (pooh)
2016-05-29 01:17:11
けいさんこんばんは。
そばで見守ることの辛さ・・・
そうですね~
はっきりと本当の自分の余命を知らなかった夫に
普通に接するのが一番大変だったと思います。
けいさんは、いつも優しくお母さんに接していて、いつも感心しています。

今は書類関係の手続き等に追われていて
写真の夫に「〇〇に行ってくるね~」
話しかけながら一日があっという間に過ぎてしまってます。

温かいお言葉ありがとうございました。
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