Botticelli con Vivaldi
「イタリア」の「ローマ」にはたくさんの観光スポットにはない「美術館」があります。しかし、そうした動画が見つかりませんので、次の「フィレンチェ」へ行くことにします。
「フィレンチェ」と言えば、「ウフィッツ美術館」ですが、その中でも「ボッティチェリ」の存在は大変なものがあります。
しかし、「ボッティチェリ」の存在は15世紀以降、400年も忘れられていました。ようやく19世紀末に世界で認められ、我々の目にとまるようになります。
中学や高校での美術の教科書に、必ずと言っていいほど出ていたこの「ボッテチェエリ」ですが、「春」や「ヴィーナスの誕生」は誰でも知っている作品ではないでしょうか。
どうしてこの「ボッティチェリ」の作品が人気があるのか、私なりに分析すると、まずその「優雅さ」にあると思います。
特に描かれている人物の「しなやかな曲線」や「首をかしげるしぐさ」、また自愛に満ちたその「表情」等が、上げられるのではないでしょうか。
作品の中から自然に出てくる「詩的な世界」も魅力の一つになっているように思えます。
私は中学生の頃、「ヴィーナスの誕生」を見て、強烈な印象を受けたことを今でもよく覚えています。
では、どうして「ボッティチェリ」はこのような絵を描くようになったのでしょうか。
その謎を解くような絵がここにあります。
この作品も「ウフィッツ美術館」にありますが、この作品は「ボッティチェリ」の師にあたる「フィピッポ・リッピ」が描いたものです。
この自愛に満ちた絵画から、「ボッティチェリ」は何らかの影響を受けたのではないかと思います。
人はまわりの環境により成長していくものです。こうした画家も特例ではありません。いつしか自分のものになり、それを自分なりに変化させて、違う作品を創りあげているのだということがわかります。
いい絵を見ることは、とても大事なことであることが、こうしたことからわかるような気がします。