ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

2021年7月~12月に読んだ本&今年のベスト

2021-12-27 15:10:46 | 読みモノ

読むたびに短く感想をメモしておけばいいのに、またまたアマゾンのレビューを虎の巻に半年分まとめて書くハメになってしまった。

 

 

「見習い警官殺し」(レイフ・GW・ペーション)  トンデモ警部、ベックストレームが捜査の指揮をとり、

終わり良ければ総て良しの解決をするという、ある意味爽快なおはなし。

 

「凍る夏」( T・ジェファーソン・パーカー)  あ、これ、レビュー読みかえしても全く記憶にないわ。ゴメン。

 

「靄の旋律」(アルネ・ダール)  捜査班の刑事たちがおのおの個性豊かでおもしろかった。

 

「父の詫び状」(向田邦子)  エッセイの名手なので文章は上手い。けど、この時代の家族とか社会が今とこんなにかけ離れていたのか、と

驚く。差別に近い書きぶりが気になって楽しく読めない。今の時代に生きてて良かったと思えた本。

 

「パリのアパルトマン」(ギヨーム・ミュッソ)  ダブルブッキングから共同でアパートの元住人のことを探り出すことになった元刑事(女)と作家(男)。

やがて児童誘拐事件へ。最後はハートフルな結末で、感動もの。

 

「平凡すぎる犠牲者」(レイフ・GW・ペーション) またベックストレームに笑かしてもらった。他の刑事も曲者ぞろいで楽しめます。

 

「デセプション・ポイント」(ダン・ブラウン) 大統領選挙と地球外生命体の発見(?)が同時進行します。最近こういう奇をてらった系はちょっと

なじまなくなってきたぽてち。アメリカ製だから?

 

「晴れた日の森に死す」(カーリン・フォッスム) ノルウェーの作家は初めてです。内容は正直…あまり覚えてない。

 

「チェスナットマン」(セーアン・スヴァイストロプ)  最近、脚本家から小説家に転身して成功している人が多い。こちらもいかにもドラマになりそうな

お話で(実際なったけど)、650ページを超える大作だけど、読んじゃうんだなぁ。ウマい。

 

「オリジン」(ダン・ブラウン)  こちらは宗教と人工知能だ。図らずもまた読んでしまった。

 

「グッド・ドーター」(カリン・スローター)  銃乱射事件。ほら、アメリカものだからねぇ。あんまり共感できないのよねぇ。

 

「狩られる者たち」(アルネ・ダール)  「時計仕掛けの歪んだ罠」の続編。刑事と公安の男女のコンビによる、どんでん返し満載のおはなし。

これもドラマ化を意識してますなぁ。

 

「クララとお月さま」(カズオ・イシグロ) イアン・マキューアンの、「恋するアダム」と読み比べるとおもしろいかも。こちらの方が心情に訴える内容かな。

マキューアンの方はドライです。

 

「苦悩する男」(ヘニング・マンケル)  刑事ヴァランダーシリーズ最終巻。作家もヴァランダーも亡くなり、ただただ寂しさを感じる。

 

「フェイバリット・ワン」(林真理子)  今どきの子の今どきのお話。

 

「パーキングエリア」(テイラー・アダムス) なんかどんどん人が殺されていく話だった気がする。それしか記憶にない。

 

「女のいない男たち」(村上春樹) 映画化された「ドライブ・マイ・カー」が収録されている。批判を承知で言うと、村上春樹ってそんなにスゴい作家?

 

「熊と踊れ」(アンデシュ・ルースルンド ステファン・トゥンベリ)

「兄弟の血」(    〃    )  父親に支配された一家の悲劇。家族の絆、ではなく、呪縛。

 

「見知らぬ人」(エリー・グリフィス)  久々に秀逸なイギリスミステリを読めた。皮肉たっぷりな文とヘンな人たち。こういうの大好き。

 

「その裁きは死」(アンソニー・ホロヴィッツ)  この人も脚本家。探偵役のアンソニー・ホロヴィッツとして登場。他にも実名でいろいろ登場するので、

どこまでがフィクションなのか分からなくなる。読ませる術に長けてますな。

 

「殺人者の手記」(ホーカン・ネッセル)  文芸色の強いミステリだった。中年の危機にある刑事。謎めいた手記。美しい情景の描写。おすすめ。

 

「北海に消えた少女」(ローネ・タイルス) デンマークの作家。出来はまずまずかな。

 

「闇という名の娘」(ラグナル・ヨナソン) 

「喪われた少女」 (  〃  )

「閉じ込められた女」  (  〃  )64歳の女性警部が主人公。とにかく暗い!そしてなによりラストがねぇ、救いがないのです。

三部作でどんどん時をさかのぼる。いやー、おもしろかった。カタルシスがなくても。

 

「夏への扉」(ロバート・A・ハインライン) 伝説的SFらしいです。表紙のかわいらしさから、ファンタジーかと思いきや、結構ドロドロしたリベンジものでしたわ。

 

「1984」(ジョージ・オーウェル)  こちらも伝説的小説ですが、こんなに政治色が強いストーリーとは知らなかった。

 

「木曜殺人クラブ」(リチャード・オスマン) やっぱりイギリスミステリ、好きです。一癖も二癖もある人物造形が楽しいのよ。最後の謎解きもよくできているし。

 

「弁護士アイゼンベルク」(アンドレアス・フェーア) ドイツミステリ。女性弁護士が主人公。傑作ミステリという触れ込みだが、うーん、でした。

 

「最初の刑事」(ケイト・サマースケイル) ヴィクトリア時代の事件を描いた、なんとノンフィクション。このロードヒルハウスの事件は、イギリスではジャックザリッパーと

同じくらい有名なんだそうだ。ノンフィクションとは思えない猟奇的な事件でした。

 

「ヨルガオ殺人事件」(アンソニー・ホロヴィッツ)  あぁ、またホロヴィッツを読んでしまった。ぽてち的には「カササギ」の方が良かった。

 

「特捜部Q アサドの祈り」(ユッシ・エーズラ・オールスン)  あのラクダジョークのアサドがねぇ。壮絶な過去があったのね。今回はひたすらアサドが中心でした。

 

「地の告発」(アン・クリーヴス)  今読んでます。GYAOのドラマも観ているので、ごっちゃになります。それほどドラマの出来がいいということですな。

 

で、今回は、初!今年ぽてちが読んだ本のベスト7を発表しますぞ。(読んだ順)

1.ボンベイ、マラバー・ヒルの未亡人たち   インドの女性たちの事情がよくわかった。ためになった。

2.パリのアパルトマン  ギヨーム・ミュッソ、上手い。

3.チェスナットマン  皆さんの評判通り、おもしろいです。

4.見知らぬ人  ぽてち好みのイギリスミステリ

5.殺人者の手記  読みどころの多いミステリだった

6.闇という名の娘 他2部  近頃ないダークさ。異色のミステリ

7.木曜殺人クラブ  ぽてち好みのイギリスミステリ

  以上。

  来年こそ読んだ本の内容をメモします。

 

 

 


2021年1月~6月に読んだ本

2021-08-12 18:31:04 | 読みモノ

今放送されている地上波のドラマの原作者(マンガ家)が知り合いの娘さんだと知り、またまた仰天したぽてちです。

さてもう8月ですが、読んだ本を書き留めておかないと同じ本をまた読んだりする近頃のぽてちですので、

6月分まででもメモっておきます。

 

「ストップ・プレス」(マイクル・イネス)

「霧と雪」(   〃   )

「アララテのアプルビィ(   〃   )

「証拠は語る」(   〃   )

「アプルビィズ・エンド」(   〃   )

「アリントン邸の怪事件」(   〃   )

            この方は学者さんというか研究者で、趣味で小説書いてたのかな、とも思う。

            その割にアプルビィは世界的に有名だ。…多才。

 

「黄色の間」(メアリ・ロバーツ・ラインハート)

「聖なる泥棒」(エリス・ピーターズ)

「ヴィンテージ・マーダー」(ナイオ・マーシュ)

「裁かれる花園」(ジョセフィン・ティ)

「新幹線大爆破」(ジョセフ・ランス 加藤阿礼)

「恐怖の島」(サッパー)

「終わりのない事件」(L・A・G ストロング)

            またまた古い作品を選んで読んでみました。安心して読めるところがいい。

 

「背教者カドフェル」(エリス・ピーターズ)

            これにてカドフェルシリーズ読破しました(短編は除く)。TVドラマもできれば観たいものです。

 

「狂った殺人」(フィリップ・マクドナルド)

「命取りの追伸」(ドロシー・ボワーズ)

「黒い蘭」(レックス・スタウト)

「月光殺人事件」(ヴァレンタイン・ウィリアムズ)

            そしてまた古典に戻ったぽてち。

 

「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」(ダヴィド・ラーゲルクランツ)

「ミレニアム5 復讐の炎を吐く女」(   〃   )

「ミレニアム6 死すべき女」(   〃   )

            ミレニアムシリーズ、作者が変わって続いていたのですね、知らなかった。

            まずまずの出来ではないでしょうか。6がちょっとやりすぎかも。

 

「ストーンサークルの殺人」(M・W クレイヴン)

            このあたりから現代ものに舞い戻ってきたぽてち。

            ゴールドダガー賞受賞作だけあっておもしろかった。湖水地方って、ストーンサークル、いっぱいあるらしいです。

            またイギリスに行きたい。なんでワクチンパスポートの対象国にイギリスが入ってないの?

 

「MISSING 失われているもの」(村上龍)

            最近日本の小説を全く読まなくなりました。これは良かった。村上龍の内的世界がひろがります。 

 

「ライフ・アフター・ライフ」(ケイト・アトキンソン)

            何度も死んで、何度も生まれ変わるフシギなお話。

 

「時計仕掛けの歪んだ罠」(アルネ・ダール)

            そしてまた北欧のミステリーに戻ってしまった。この作家は初めて。

            ラストの思わせぶりがズルい。次が読みたくなってまうやろ!

 

「恋するアダム」(イアン・マキューアン)

            好きな作家です。アンドロイドが出てくるのに時代は1980年代、つまりパラレルワールド。

            カズオ・イシグロの「クララとお日さま」も読み比べたいところだが、図書館で借りようと予約して

            もう何か月も待ってるんですけど…。

 

「石を放つとき」(ローレンス・ブロック)

            アメリカのハードボイルド小説。ぽてちには向かないな。カッコつけたセリフと

            やや女性蔑視的なところが、古っ。

 

「ボンベイ、マラバー・ヒルの未亡人たち」(スジャータ・マッシー)

            アガサ賞、メアリー・H・クラーク賞受賞。1920年代当時のインドの事情がよくわかる。

            パールシーという人たちのことを初めて知った。とてもためになる作品でした。

 

「不協和音」(クリスティーン・ベル)

            国際スリラー作家協会賞。なんだかおぞましいお話でした。

            久々のアメリカものだからそう思うのかなぁ。

            北欧ミステリーも最近ぽてちが読んだものはそれほどグロくもなくなってきた。

            やっぱミステリーは北欧かな。

 

  なんだか急速に秋になってきた。秋の夜長はやはり読書。今から楽しみです。

 


2020年5月~2020年12月に読んだ本

2021-01-12 12:43:56 | 読みモノ

ここらで読んだ本もまとめておかないと、間違って同じ本を借りたり買ったりすることになる。

「猟犬クラブ」(ピーター・ラヴゼイ)

「漂う殺人鬼」(  〃  )

       ダイヤモンド警視シリーズ。この後のシリーズ最終巻、「処刑人の秘めごと」が図書館になくて、Amazon で買おうにも

       1,500円くらいで、高いなぁと諦めていたところ、昨日もういちど確かめたら350円に下がっていた。即買い!

 

「悪の猿」(J・D・バーカー)

       例によってあまり覚えてなくて、サイコスリラーだったんだな。

「贖いのリミット」(カリン・スローター)

       悪妻アンジーがいい!

「彼女のかけら」(  〃  )

 

「灰色の女」(A・M・ウィリアムスン)

       このあたりから殺伐としたアメリカミステリーに倦みはじめ、古き良きイギリスミステリを読んでみることに。

       「論創海外ミステリ」には古い未訳のミステリ多し。

 

「紐と十字架」(イアン・ランキン)

「影と陰」(  〃  )

       エディンバラ警察の刑事リーバスシリーズ。

 

「聖女の遺骨求む」

    ~    (エリス・ピーターズ)

「デーン人の夏」

       ここからは修道士カドフェルシリーズを読破することに決めて、現在まで20巻中18巻まで読んだ。

       TVドラマも観てみたいなぁ。

 

「黒と青」(イアン・ランキン)

       リーバスシリーズ。北海の油田とスコットランドの雰囲気が、いい。

 

「ブルックリンの少女」(ギヨーム・ミュッソ)

       フランス人作家の小説。タイトル通り、アメリカにも話は飛びます。おもしろかった。

 

「憑りつかれた老婦人」(M・R・ラインハート)

「三つの栓」(ロナルド・A・ノックス)

「停まった足音」(A・フィールディング)

「悲しい毒」(ベルトン・コッブ)

「踊る白馬の秘密」(メアリー・スチュアート)

「レティシア・カーベリーの事件簿」(M・R・ラインハート)

「亀は死を招く」(エリザベス・フェラーズ)

「陰謀の島」(マイクル・イネス)

「ロードシップ・レーンの館」(A・E・W・メイスン)

      以上、すべて古ーいミステリ。現代のミステリのように突拍子もないことが起きることもなく、

      ジェットコースターのような展開でもないが、落ち着いて読めます。

      このうち、マイクル・イネスが良かったので、ちょっと読んでみることにした。

 

「砂」(ヴォルフガング・ヘルンドルフ)

      ドイツ人作家ですが、若くして亡くなっています。2012年の作品。伏線が張りめぐされていて、

      あとから読み直して時間かかることこの上ない。でもおもしろかったなぁ。残念です。

 

「ハムレット復讐せよ」(マイクル・イネス)

「ある詩人への挽歌」(  〃  )

      上の画像、「Hamlet,Rebenge!」になってますが、リベンジのスペルは、Revenge だと思うのよね。

      表紙でスペル間違いというのは見たことないなぁ。ぽてちの勘違い?別に作中、スペル間違いをしたメモが見つかった、

      という話でもないしねぇ。

      それはともかく、アプルビィ警部シリーズ、おもしろい。こちらも読破しよう。

 

      で、一月現在、「ストップ・プレス」(イネス)を読んでます。

 

 

 


2019年11月~2020年5月に読んだ本

2020-05-23 09:45:29 | 読みモノ

勝手に忘備録で本の名前を載せます。ちなみに上の画像は昨日ストウブで作った「長ねぎのブレゼ」です。

太いネギを見つけたので、さっそく作ってみた。甘くて焦げ目が香ばしくて、ウマい!

ブレゼって何?という方はこちらをどうぞ。

これも昨日届いた本。

なんだ結局本の話だった。

 

さて、ここからが日記を調べるのが面倒くさい、読んだ本のお話。

「野兎を悼む春」(アン・クリーヴス)

「青雷の光る秋」(  〃     )  シェトランド諸島、行ってみたい。

 

「オスロ警察殺人捜査課特別班 アイム・トラベリング・アローン」(サムエル・ビョルク)  やっぱり北欧物は殺伐としてて、しばらくはいいかな、です。

 

「メインテーマは殺人」(アンソニー・ホロヴィッツ)  「カササギ殺人事件」ほどではないがまずまずおもしろい。

 

「水の葬送」(アン・クリーヴス)

「空の幻像」(  〃     )  これもシェトランドもの。永久に続いてほしい。ところでシェトランドに住むには審査を通らないとダメなんだって。

                  興味本位では住めないのね。

 

「死者の国」(ジャン・クリストフ・グランジェ)  「クリムゾン・リバー」の著者の作品。この前「クリムゾン~」の映画を放送してたので、

                  「やったー」と予約録画したら、なんらかの都合で録画されてなかった。同じく予約した「クリムゾン・リバー2」

                  はちゃんと録画されていた。1も観ないで2はフツー観られない。

「水時計」(ジム・ケリー)  訳者がシェトランドものと同じ人なので読んでみた。やっぱりイギリスミステリーです。

 

「わが母なるロージー」(ピエール・ルメートル)  カミーユ警部もの。あいかわらずトリッキーです。

 

「欺きの家」(ロバート・ゴダード)  ちょっと「千尋の闇」を思い出した。ゴダードはこの辺でいいかなー。

 

「悪意」(ホーカン・ネッセル)  なんかこれ、全く覚えてない。短編集だからか。

 

「雲」(エリック・マコーマック)  「黒曜石雲」という奇天烈なイメージがずーっとつきまとう、長い長いお話。でも飽きない。

 

「毒の目覚め」(S・J・ボルトン)

「レイチェル」(ダフネ・デュ・モーリア)

「緋の収穫祭」(S・J・ボルトン)  ボルトンの2作は視覚的に面白いが、登場人物の造形が、ぽてちごのみではない感じ。

 

「荊の城」(サラ・ウォーターズ)

「殺す風」(マーガレット・ミラー)  この辺まで書いてくるとどれも思い出せない本ばかりでいつも疲れてしまう。ミラーは1915年生まれ。古さはあるがオチはなかなかでした。

 

「ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器」(ポール・アダム)  シリーズ3作目。待ってました!これは日本向けに書かれたらしい。このシリーズ、好きです。

                   主人公のジャンニはイタリア人の設定だが、性格が日本人っぽい。そのへんが日本で受けるんじゃないかね。

 

「彼女のいない飛行機」(ミシェル・ビュッシ)  飛行機墜落事故で唯一生き残ったのはどっちの赤ちゃん?という謎解きです。

 

「サイコセラピスト」(アレックス・マイクリーディーズ)  結末がアメリカっぽかったなぁ、と調べると、舞台はロンドン郊外でした。

 

「望楼館追想」(エドワード・ケアリー)  著者は作家というより芸術家ですね。挿絵もうまい。

 

「マダムタッソーがお待ちかね」(ピーター・ラヴゼイ)  この本、もしかしてもしかすると大昔から探し続けてきた本かも。「こんな結末であの頃読んだ本、

                 なんだっけ」と20年くらい探していましたが、どうもこれっぽい。今読んでもおもしろかったです。スッキリしたー。

 

「最後の刑事」(ピーター・ラヴゼイ)  ここからピーター・ラヴゼイものが続く。ダイヤモンド警視はダルジールに似てますな。

 

「おちび」(エドワード・ケアリー)  マダムタッソーの生涯。めげない人だったんだ。

「雪の少女」(レネ・デンフェルド)

「バースへの帰還」(ピーター・ラヴゼイ)

「偽のデュー警部」(  〃     )

「苦い林檎酒」(  〃     )

「暗い迷宮」(  〃     )  シリーズの中で一番おもしろかった。訳もうまい。

「最期の声」(  〃     )  

そして今読んでいるのが「漂う殺人鬼」奥さんを亡くして(しかも銃で殺されて!)意気消沈しているダイヤモンド。いつもの調子に戻れるか。

計30冊。図書館がお休みでAmazonで買ったなぁ。月曜に開館したけど、予算の関係か、ぽてちが読みたい本がなくなってきている。

もっと買わなくては。最近みんなおうちで本をよむせいか、Amazonの本のお値段上がってません?

 


2019年7月~11月に読んだ本

2019-11-23 10:10:02 | 読みモノ

家の近くの外周道路に並木として植わっているカツラ(桂)の葉です。

今ではすっかり葉を落としていますが、言いたかったのはこの木の “香り” について。

何年間も、並木を通るたび、「この辺りの家でイチゴジャム煮てる」と思っていたが、そんなことあるわけもなく、

ある日調べるとこの甘ーい香りの主は桂の木だとわかり、いい木を植えてくれたもんだと感謝しました。

ジャムのような、メープルシロップのようなカラメルのような、なんともいえないいい香り。でも来春までおあずけだな。

 

それはともかく。毎日精力的に(一週間で1000ページ読んでる)本を読むぽてち。そのおかげか漢字も以前よりは書けるようになってきた気がする。

以下、忘備録として。

 

「コウノトリの道」(ジャン・クリストフ・グランジェ)

「クリムゾン・リバー」を読んでいないことに気付いたので、まずは著者のデビュー長編から読む。著者はジャーナリストでもあり、世界中を回っていたらしく、

東欧、中東、アフリカと舞台が広く、詳しい。コウノトリ(日本でいうところのコウノトリとはちょっと違うらしい)はヨーロッパではメジャーな鳥で、2万キロも

旅をする渡り鳥らしい。知らなかったー。

 

「北京から来た男」(ヘニング・マンケル)

スウェーデンの小さな村の惨劇、というといかにも北欧ミステリだけど、舞台が中国、開拓当時のアメリカまで広がって、ミステリっぽくはなく、著者の大作です。

昔と今の中国とアメリカの関係を比べて読むと興味深い。

 

「千尋の闇」(ロバート・ゴダード)

ここからロバート・ゴダードものが続きます。日本にもファンが多いそうですが、これまたぽてちは見逃がしてました。多作な作家らしく、初期のものだけでも相当数あり、

読みごたえもある。以下、アマゾンより。

 “元歴史教師のマーチンはポルトガル領マデイラへ気晴らしの旅に出た。ところが到着の翌日、友人の後援者である実業家に招かれた彼は、

謎めいた失脚を遂げた半世紀以上前のある青年政治家にまつわる、奇妙な逸話を聞かされることに……。 ” 

失脚の謎を解くことを依頼されるんだけど、実はマーチン自身とも深いかかわりがあることがわかってくる。

 

「リオノーラの肖像」( 〃 )

「闇に浮かぶ絵」( 〃 )

「蒼穹のかなたへ」( 〃 )

「惜別の賦」( 〃 )

四作とも長編で、ミステリーロマンというのでしょうか、恨みつらみだったり、一家の歴史だったり、作品を読んでいるときにその世界にどっぷり浸かれるのが魅力かと思う。

 

「クリムゾン・リバー」(ジャン・クリストフ・グランジェ)

映画も観てないかも。クリムゾンリバーとは赤い血の流れ(遺伝)のことだったのか。

 

「許されざる者」(レイフ・GW・ペーション)

脳梗塞で倒れた元捜査局長官。リハビリしながらの犯人捜し。もう時効を迎えた許されない殺人事件。犯人を見つけたらどうする?

 

「アルファベット・ハウス」(ユッシ・エーズラ・オールスン)

 “特捜部Q” の作家が1997年に書いた大作。前半は英国軍パイロット二人の乗った機が撃墜されたところから、ドイツ兵にまぎれて西晋障害者病棟(通称アルファベットハウス)

に紛れ込んで逃亡を図るところまで。後半は戦後、脱出に成功し、お金持ちになったブライアンが相手を探し、孤軍奮闘するお話。

 

「償いの雪が降る」(アレン・エスケンス)

大学生のジョーは、授業で身の回りの誰かの伝記を書くことになった。適当な身内がいないため訪れた介護施設で、末期がん患者のカールを紹介される。

カールは30年前に少女暴行殺人で有罪となった男で、仮出所し施設で最後の時を過ごしていた。カールは「臨終の供述」をしたいとジョーのインタビューに応じる。

話を聞くうちにジョーは事件に疑問を抱き、真相を探り始めるが……。(以上、アマゾンより)

北欧の陰鬱なミステリに比べるとアメリカ物は明るい、というか能天気だ。ハッピーエンドが好きな人向け。

 

「狼の帝国」(ジャン・クリストフ・グランジェ)

医学や国際問題を題材にするなど、その視野の広さに驚く。「死者の国」という最新作が出たみたいなので、早速図書館で予約した。

 

「ラスト・チャイルド」(ジョン・ハート)

少年ジョニーの人生はある事件を境に一変した。優しい両親と瓜二つのふたごの妹アリッサと平穏に暮らす幸福の日々が、妹の誘拐によって突如失われたのだ。

その後まもなく父が謎の失踪を遂げ、母は薬物に溺れるように……。少年の家族は完全に崩壊した。だが彼はくじけない。ただひたすら家族の再生を信じ、

親友と共に妹の行方を探し続ける。(以上、アマゾンより)

こちらもアメリカもので、同様に家庭崩壊してます。そして主人公の少年がすごく頑張って事件を解決します。アメリカ人って、こういうの好きなんだなー。


「カササギ殺人事件」(アンソニー・ホロヴィッツ)

話題の小説です。「名探偵ポワロ」の脚本書いてましたよね。いかにもクリスティ風の本格ものをはさみつつ、実際の殺人事件の犯人探しも行うという、

一粒で二度おいしい作品です。読んで損なし。

 

「キングの死」(ジョン・ハート)

「川は静かに流れ」( 〃 )

「ラスト・チャイルド」同様、やっぱり家族に問題のある主人公のミステリ。どうしてもそうなるんだ。

 

「深い疵」(ネレ・ノイハウス)

「白雪姫には死んでもらう」( 〃 )

「悪女は自殺しない」( 〃 )

「穢れた風」( 〃 )

上の4冊はドイツの女性作家の作品です。ソーセージ工場の奥さんだったのに、今やドイツミステリの女王らしい。ソーセージの配達ドライバーに頼んで書店に本を

置いてもらったりしてたんだとか。苦労が報われましたね。よほど自信と信念がないとできないことだと思う。

ドイツミステリはどちらかというと北欧に近いかな。どうもねー。人間関係というか、気質というか、日本人には感情移入しにくいところがあるんだよね。

英国のミステリはすっと理解できる人たちなんだけど…。島国同士だから?

でも犯人捜しは最後までわからなくて、その点は楽しめます。ドイツ人の名前が覚えにくくて登場人物リストと首っ引き。

 

「大鴉の啼く冬」(アン・クリーヴス)

「白夜に惑う夏」( 〃 )

シェトランド四重奏のうちの2冊(もちろんあと2冊も読むつもり)

そうそう、こういう人たちですよ。共感できる。イギリス人も気を遣う人たちなのね。そして英国ミステリ特有の、内省的(というより偏屈?気難しい?)

な人ばかりが登場し、ストーリーよりそっちを追って読んだ方が楽しい(ぽてちは)のです。

好きな作家になりそうだ。

 

これから夜がますます長くなり、本を読むのにいい季節。