旅も終盤。最終目的地のミラノへ。
ヴェネツィアから2時間半。午後に到着。ホテルはマニン。
さすがミラノになるとモダンな内装になるのですな。今までで一番広々しています。
夫の職場へのお土産を買っていなかったので、スーパーマーケットを探しに行きました。
ここでまたiPadの使えない地図を頼りにしたため、さんざんさまよった上に見つけることができず、帰還。
フロントに聞いてなんとかたどりつき、「バッチチョコ」なるイタリアバラマキおみやチョコ400g入り×3と
もろもろをゲット。イタリアって、スーパーとかコンビニがほとんどなく、苦労します。
結局歩いて15分くらいかかるこのスーパーに3回通いました。
バッチチョコ。キスチョコと同義、だと思います。
夜、ドゥオーモから16番のトラムでサン・シーロスタジアムへ向かいます。
そう、ミラノが最後の訪問地になったのにはワケがあり、セリエAのACミラン×ヴェローナの日程に
合わせるためだったのです(3/7)!本田出るかな。
この日に備えて持ってきていたホッカイロやマフラーで重装備し(ミラノは寒い)、トラムに乗り込みます。
16番でサンシーロ前まで行けるとの情報を得ていたのですが、実際は途中までで(今回、この手のあてにならない
情報に振り回された。ガイドブックの見学料他の料金は軒並み値上げされてるし)、
バスに乗り換え、やっとスタジアムにたどりついたと思いきや、座席がよくわからずウロウロし、
座った時には試合はすでに始まっていました。大音響と熱気。これがセリエAなんだ。
チケットは日本で代行会社から入手しました。2階席中央(プレス席の隣)で、選手の顔は見えないけど
ゲーム状況はよくわかる席。手数料込で2枚で16,000円くらいでした。ちなみに1階席になると5万以上でした。
ぽてちのカメラではこれが限界。本田は後半出場しました。3試合ぶりとかで、ラッキー。
フリーキックを蹴ろうとしているところです。(どの選手かわかります?)
試合はほとんどミランが勝ったとおもわれましたが、最後の最後に同点に追いつかれ、
2-2でした。周りのファンたちの怒ること怒ること。皆さん、アツかった。男も女も。サッカー好きなのね。
実はぽてちは日本代表の選手を見るのも、プロのサッカーリーグを見るのも初めて。
それが異国の地で経験できたので、ここまで苦労して旅を続けてきて、報われた気がした。
試合開始が夜8時45分だったので、就寝は12時すぎになりました。
充実感とともに初めて朝までぐっすり寝ました。
翌日、まずはドゥオーモへ。
堂々たる、これぞゴシック建築って感じの教会。フィレンツェの教会とは違い、色大理石は使わずほぼ一色。
その代り、レースのように繊細なふちどりが素晴らしい。
頑張って屋上テラスに階段で上りました。
超モダンなビル群と、教会との対比がミラノらしい。
お昼の後はこの旅最後の観光、「最後の晩餐」を観に、サンタマリアデッレグラツィエ教会へ。
昨日と同じ16番のトラムに乗ります。
この教会の食堂の壁に描かれているのです。
見学は予約のみで、すぐに埋まってしまい、個人で取るのはなかなか難しいです。またまたアーモさんのお世話になりました。
撮影は禁止です。照明が暗くてぼんやりしか見えませんが、かなり近くまで行けます。
静寂のなかで、オーラを放つようで、、神々しく見えました。
さて、いい気分で見学を終えて出てきたところで、この旅最後の、しかも最悪の事件が。
上の広場に20代の女数名がおり、日本語で「ショメイ(署名)おねがいします」と寄ってくるのです。
麻薬撲滅だとか。これが実に巧妙で悪質です。胸にはID、ファイルを手に持ち、机を出して名前を書かせるのです。
よくよく見ると、最後に寄付(?)なのか、金額を書き込む欄が。「やられた」と思いましたが、
ホイホイついて行った人が(夫)いましたので、後の祭り。
署名欄にはお人よしの日本人名がずらり。
なんと大枚20ユーロも取られました。
ずっと日本語で、日本にいたことがある、誰それという友達がいる、とまくし立ててました。
しかも、夫は騙されたことに気付いていない!領収書なんかもらっちゃって。
多分、名前を書いた人の半分はただの署名と寄付だと思っているでしょうね。
あぁ、思い出すたび腹が立つ。新手の詐欺なのか、出国前の情報にはなかった。
あんなこと、警察が野放しにしておいていいのか?
ここでぽてちが注意喚起しておきます。
「ショメイ、マヤクはすべて詐欺!」
名前を書いた方々、帰国後は振り込め詐欺にお気を付けあそばせ!
ウチの子供たちがあんなろくでなしにならなくて良かった、と、それだけが救い。
この日は日曜で、ホテル近くのレストランも閉まっているところが多く、遠くまで
出掛けるのもおっくうなので、夜はホテルのレストランへ。
ミラノ風カツレツをいただきました。ウィーン風カツレツに似てます。
明日はとうとう帰国の途に就きます。
ミラノのリナーテ空港から乗継地のパリへ。
実にいろいろなことがあったイタリアともお別れ。
アルプスがきれいに見えました。
ぽてちのイタリアの旅、いかがでしたか。
今回は日本の若い人を多く見かけました。卒業旅行かな。
中高年は団体以外ほとんどみかけませんでした。
英語がもっとできると楽だったのでしょうが、まずまず安全に旅程をこなすことができました。
最後にまとめとしてイタリア旅行の教訓
1.スリなど、ヤバそうになったら、日本語でもいいので大声を出しましょう。
2.警察、駅員はあてにできないです。注意おこたりなく。
残念なことですが、親切にしてくれる人はお金目当てだと思いましょう。
3.それをふまえれば、イタリアはやっぱり素晴らしい。古いものが数多く残っています。
イタリアにはまだまだ見どころがあります。ナポリ、シチリア、アマルフィ、ピサ、アルベルベッロetc.
また絶対行きたいです。その時は1ユーロもだまし取られず、リベンジすることを宣言します。