読むたびに短く感想をメモしておけばいいのに、またまたアマゾンのレビューを虎の巻に半年分まとめて書くハメになってしまった。
「見習い警官殺し」(レイフ・GW・ペーション) トンデモ警部、ベックストレームが捜査の指揮をとり、
終わり良ければ総て良しの解決をするという、ある意味爽快なおはなし。
「凍る夏」( T・ジェファーソン・パーカー) あ、これ、レビュー読みかえしても全く記憶にないわ。ゴメン。
「靄の旋律」(アルネ・ダール) 捜査班の刑事たちがおのおの個性豊かでおもしろかった。
「父の詫び状」(向田邦子) エッセイの名手なので文章は上手い。けど、この時代の家族とか社会が今とこんなにかけ離れていたのか、と
驚く。差別に近い書きぶりが気になって楽しく読めない。今の時代に生きてて良かったと思えた本。
「パリのアパルトマン」(ギヨーム・ミュッソ) ダブルブッキングから共同でアパートの元住人のことを探り出すことになった元刑事(女)と作家(男)。
やがて児童誘拐事件へ。最後はハートフルな結末で、感動もの。
「平凡すぎる犠牲者」(レイフ・GW・ペーション) またベックストレームに笑かしてもらった。他の刑事も曲者ぞろいで楽しめます。
「デセプション・ポイント」(ダン・ブラウン) 大統領選挙と地球外生命体の発見(?)が同時進行します。最近こういう奇をてらった系はちょっと
なじまなくなってきたぽてち。アメリカ製だから?
「晴れた日の森に死す」(カーリン・フォッスム) ノルウェーの作家は初めてです。内容は正直…あまり覚えてない。
「チェスナットマン」(セーアン・スヴァイストロプ) 最近、脚本家から小説家に転身して成功している人が多い。こちらもいかにもドラマになりそうな
お話で(実際なったけど)、650ページを超える大作だけど、読んじゃうんだなぁ。ウマい。
「オリジン」(ダン・ブラウン) こちらは宗教と人工知能だ。図らずもまた読んでしまった。
「グッド・ドーター」(カリン・スローター) 銃乱射事件。ほら、アメリカものだからねぇ。あんまり共感できないのよねぇ。
「狩られる者たち」(アルネ・ダール) 「時計仕掛けの歪んだ罠」の続編。刑事と公安の男女のコンビによる、どんでん返し満載のおはなし。
これもドラマ化を意識してますなぁ。
「クララとお月さま」(カズオ・イシグロ) イアン・マキューアンの、「恋するアダム」と読み比べるとおもしろいかも。こちらの方が心情に訴える内容かな。
マキューアンの方はドライです。
「苦悩する男」(ヘニング・マンケル) 刑事ヴァランダーシリーズ最終巻。作家もヴァランダーも亡くなり、ただただ寂しさを感じる。
「フェイバリット・ワン」(林真理子) 今どきの子の今どきのお話。
「パーキングエリア」(テイラー・アダムス) なんかどんどん人が殺されていく話だった気がする。それしか記憶にない。
「女のいない男たち」(村上春樹) 映画化された「ドライブ・マイ・カー」が収録されている。批判を承知で言うと、村上春樹ってそんなにスゴい作家?
「熊と踊れ」(アンデシュ・ルースルンド ステファン・トゥンベリ)
「兄弟の血」( 〃 ) 父親に支配された一家の悲劇。家族の絆、ではなく、呪縛。
「見知らぬ人」(エリー・グリフィス) 久々に秀逸なイギリスミステリを読めた。皮肉たっぷりな文とヘンな人たち。こういうの大好き。
「その裁きは死」(アンソニー・ホロヴィッツ) この人も脚本家。探偵役のアンソニー・ホロヴィッツとして登場。他にも実名でいろいろ登場するので、
どこまでがフィクションなのか分からなくなる。読ませる術に長けてますな。
「殺人者の手記」(ホーカン・ネッセル) 文芸色の強いミステリだった。中年の危機にある刑事。謎めいた手記。美しい情景の描写。おすすめ。
「北海に消えた少女」(ローネ・タイルス) デンマークの作家。出来はまずまずかな。
「闇という名の娘」(ラグナル・ヨナソン)
「喪われた少女」 ( 〃 )
「閉じ込められた女」 ( 〃 )64歳の女性警部が主人公。とにかく暗い!そしてなによりラストがねぇ、救いがないのです。
三部作でどんどん時をさかのぼる。いやー、おもしろかった。カタルシスがなくても。
「夏への扉」(ロバート・A・ハインライン) 伝説的SFらしいです。表紙のかわいらしさから、ファンタジーかと思いきや、結構ドロドロしたリベンジものでしたわ。
「1984」(ジョージ・オーウェル) こちらも伝説的小説ですが、こんなに政治色が強いストーリーとは知らなかった。
「木曜殺人クラブ」(リチャード・オスマン) やっぱりイギリスミステリ、好きです。一癖も二癖もある人物造形が楽しいのよ。最後の謎解きもよくできているし。
「弁護士アイゼンベルク」(アンドレアス・フェーア) ドイツミステリ。女性弁護士が主人公。傑作ミステリという触れ込みだが、うーん、でした。
「最初の刑事」(ケイト・サマースケイル) ヴィクトリア時代の事件を描いた、なんとノンフィクション。このロードヒルハウスの事件は、イギリスではジャックザリッパーと
同じくらい有名なんだそうだ。ノンフィクションとは思えない猟奇的な事件でした。
「ヨルガオ殺人事件」(アンソニー・ホロヴィッツ) あぁ、またホロヴィッツを読んでしまった。ぽてち的には「カササギ」の方が良かった。
「特捜部Q アサドの祈り」(ユッシ・エーズラ・オールスン) あのラクダジョークのアサドがねぇ。壮絶な過去があったのね。今回はひたすらアサドが中心でした。
「地の告発」(アン・クリーヴス) 今読んでます。GYAOのドラマも観ているので、ごっちゃになります。それほどドラマの出来がいいということですな。
で、今回は、初!今年ぽてちが読んだ本のベスト7を発表しますぞ。(読んだ順)
1.ボンベイ、マラバー・ヒルの未亡人たち インドの女性たちの事情がよくわかった。ためになった。
2.パリのアパルトマン ギヨーム・ミュッソ、上手い。
3.チェスナットマン 皆さんの評判通り、おもしろいです。
4.見知らぬ人 ぽてち好みのイギリスミステリ
5.殺人者の手記 読みどころの多いミステリだった
6.闇という名の娘 他2部 近頃ないダークさ。異色のミステリ
7.木曜殺人クラブ ぽてち好みのイギリスミステリ
以上。
来年こそ読んだ本の内容をメモします。