ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

南仏の旅 8.エズと旅の終わり

2018-07-22 10:59:39 | 

旅も終盤。コート・ダジュールで一番人気の鷲の巣村、エズへお出かけです。

すっごく混むと聞いていたので、朝早く出かけます。

 

まずは近くのマセナ停留所からトラムでバスのターミナルへ向かいます。ニースは大きなバスターミナルがあったそうですが、

公園に作り替えられてからは、何か所かに分散しています。サン・ポール・ド・ヴァンスへ行くときはホテル近くの停留所、エズやモナコなど、

東へ向かうのは、こちらの Vauban ターミナルです。トラムで6つ目です。

 

トラムを降りると案内板がありました。良かった。ちょっと心配だったのです。

 

TER の高架下をくぐると、

 

おおきなバスターミナルに出ました。9時発のバスに乗ります。

 

エズはニース近郊の街です。だんだん高度が上がってきました。ちなみに鉄道のエズ駅は下の方にあるので、降りてから山登りになるようです。

ニース市内の朝の渋滞で少し遅れて村入り口に到着。

すでに多くのクルマが来てました。下からだとエズの村はほとんど見えません。

 

インフォメーションセンター近くの案内板。ほぼ一本道を上っていきます。

ちなみに冒頭の面白い顔の泉はこの辺にありました。

 

やはりここも細い曲がりくねった道です。

 

たしかに街並みはおしゃれでいいのですが…どこへ行ってもお店が多い。この点は昨日行ったマイナーな村とは大違い。

ぽてちは圧倒的に人のいない村派です。

 

途中、熱帯庭園の入り口があり、一人6ユーロを払います。ここを抜けないと、後に現れる絶景が撮れないので、必要経費です。

 

サボテンの向こうに海が広がっているのです。

 

やっぱりこの景色は一生に一度は見ておきたいかも。

 

下を見下ろしても、やはり街並みが見えない。不思議な村でした。

 

ちなみにここには二つのシャトーホテルがあり、すごーくお高いですが、雰囲気は最高だそうです。夕方とか、朝とか、いいでしょうねぇ。

どちらもぽてちには縁がないので、早々にエズから引き揚げます。

バスでお昼前にニースに戻りました。

 

旧市街のアッキャルドというレストランに入ってみました。この旅最後の外食。

 

雰囲気いいです。

 

ビールはどこで頼んでもおいしかったなぁ。冷え冷えで。

 

本日のおすすめ、プレートランチ。16ユーロ。このお値段はかなり安い方です。お客さんはほとんどこれを頼んでました。

スズキ(魚と言えばこれ以外、見たことない)のハーブ焼き、チーズリゾット(すごく量が多かった)そしてトマトのソース。

魚が生っぽくて気持ちが悪かった。もっと焼いてほしい。あとはおいしかった。

 

最後にビーチの見納め。

おみやげを買って、ホテルに戻ります。

最後にテラスで夕食を、と外を見ると、あれ?

なんだこれ。

実は今夜はワールドカップの準決勝、フランス-ベルギー戦があるのです。ステージの上に準備していたのは、

パブリックビューイング用のスクリーンでした。

 

夜8時の試合開始からずーっと大騒ぎでした。そして、勝利の瞬間、

 

うねりのような歓声。おめでとう、と言いたい。優勝までして、ぽてちにとってもいい記念になりました。

でも、明日は飛行機に乗らないと。夜中まで大騒ぎでしたよ。

 

実は油断してカメラのバッテリーがピンチで、以降、写真はほぼ無し。

帰りのパリでの乗り継ぎもうまくいき、ほっとしました。機内食はまずかった。朝8時過ぎに成田に到着。

 

さてここからはおみやげ編。ぽてちはおみやげはあまり得意ではないので、ベタなものばかりです。

まずはマルセイユ石鹸。

「地球の歩き方」に載ってた店(たぶん)で買ったものです。まだ使ってません。

 

セナンク修道院で買ったラベンダー

ポプリ。大きく、分厚い麻の袋に入ってます。

 

訳したら、ピローミストと出てきました。精油を薄めたもののようです。枕にシュッとすると、ほのかないい香り。

安眠できそうな気分になります。2つで1500円くらいだった。

 

シャトーヌフ・デュ・パプのワイナリーで買った赤、白ワイン

おみやの中では一番高価。赤は6~7000円しました。寝かせて飲むとおいしい、と聞きました。でも多分、すぐに飲むでしょう。

シャトーヌフ・デュ・パプのブドウは糖度が高いので、アルコール度が高くなるそうです。

 

ニースで買ったもの。

アルジアリと間違って別の店で買ったオリーブオイル。バルサミコ、バジル、プレーンの3種類入りミニセットで、1300円くらいだったか。

バジル風味をトマトにかけると、あっという間にニース風。おいしいです。おすすめ。

 

こちらがアルジアリの店のもの。ピーター・メイルの本にも登場してました。

プレーン(缶入り)のオイルと、ビンの方は…まだいただいてないので、多分、絵からナスの何かかと。(いいかげんなぽてちです)

 

 

プロヴァンスプリントの袋(図書館の本を入れる)がほしくて探したのですが、気に入ったのがなかったので、

マットとなべつかみ。ラ・クーケットというお店です。3000円くらいだった。ニースではすべてオペラ座近くの店で買いました。

 

そして以前パリで買い損ねた、モノプリのエコバッグ。

1個1.5ユーロ。おみやに最適。ヤフオクだと600円くらいで売られてます。商売にも最適(?)。レジ付近に置いてあります。

 

以上。お菓子も買えばよかったかな。なにしろ、滞在中、甘いものが欲しくなることがないので、思いつかない。

 

以下、覚え書きです。個人的に、次回の参考になれば、と。

1.夏の旅行は行く前の生ゴミの処理が大変。今回は、野菜などの皮は、切ったそばから冷凍しました。

 冷凍庫内にポリ袋を置いておき、生ゴミになる前に入れていくと、それほどイヤではなかった。

2.洗濯も大変。数は足りていても、汚れ物をそのまま持ち帰る気にならなくて、洗ってしまう。ほぼ毎日洗濯してました。

3.箸も割りばしではなく、ちゃんとしたもののほうが良い。割りばしを何回も洗って使うのもねぇ。

 帰ってから、早速キャンプ用のカトラリー(チタン)をAmazonで注文しました。ナイフ、フォーク、スプーン、箸のセット1式と、

 単品の箸一膳(チタンは高価だし、箸で大体は事足りるので)。スーパーで買った食品をいただくのに使います。向こうはカトラリーはほぼ付いていないので必要。

4.カップめんは必需品だということを忘れていた。ぽてちの場合、うどん、そば、ラーメンなど、汁物(味噌汁は除く)が無性に食べたくなります。

 湯沸かしポットのあるホテルじゃないとダメですけどね。「旅の持ち物リスト」に加えました。

 

初めての夏の旅行。身軽だけど洗濯が大変だとわかりました。次回は…また冬かなぁ。どこへ行こうか。じっくり考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


南仏の旅 7.コート・ダジュールの四つの鷲の巣村

2018-07-21 09:59:53 | 

今日はぽてちがとても楽しみにしていた、今回の旅のハイライト、四つの鷲の巣村を巡る旅(エクスカーション・ツアー)です。

中世の村がほぼそのまま残っているそうで、古いの大好きなぽてちにはたまらないです。

プロヴァンスも良かったけど、今回は観光客がほとんどいない村なんです。秘境と呼ばれる村もあります。わくわく。

(ちなみにぽてちの趣味で画像の数がやたら多いです。あしからず)

 

まずは腹ごしらえ。

お、このホテルのいいところを挙げるとしたら、テラスと朝食だな。種類が豊富で、フランスのホテルじゃないみたい。アメリカ人が多いからかな。

 

さて、ロビーまでクルマで迎えに来てもらって(参加者はぽてちたち二人のみ)、まずはイタリア国境近くの町、マントンを目指します。レモンで有名です。

マントンで高速を降りて、上ったり、下ったり、くねくねと山道を行くと最初の村、サンタニェスに到着。「フランスの最も美しい村」の一つ。

聖人である姫、アニェスが嵐にあい、この村の洞窟で一夜をすごしたらしい。

 

さっき通った高速道路が下の方に見えます。奥には海も。市街地はマントンかな。

 

来たー!サンタニェスの遠景です。なんであんなところに村があるのでしょうね。不思議。

 

ついに来た、と夢心地のぽてちです。村は思ったより小さく、幅150mくらいじゃないかな。

クルマを下りて散策。

墓地がありました。田舎ですが、よく手入れされて、大切にされているのがわかりました。

 

山の上には城跡。

降りていく途中、珍しい花々を見かけました。思わず足を止めます。

もっと下ると、村の全景が見えてきます。

 

上から見ると、衛星のアンテナがたくさんなので、住人は結構いそうだが、ほとんどすれ違いません。観光客もいなかった。もちろん、おみやげ物屋もなし。

 

メインストリート。

 

石段を上るか下るかで、平らな場所は教会付近のみ。

 

このへんに冒頭のネコちゃんがいました。

 

これ、いろんな村で見かけました。上の金色のつまみをぐるぐる回すと、水が出てきます。こういう村々は飲み水をどうしているのか

ツアーの人に聞くと、どこも水道は完備されているらしいのです。すごいな、フランス。

 

どこをとっても絵になります。観光客、0。

 

どの村も、大体真ん中のてっぺんには教会があります。

 

いやー、一ヵ所目からもう、最高です。こんなところに来たかった。

 

次はペイヨンを目指し、山道をひたすらクネクネ。今日はすべてこういうパターン。しかもすごく狭くて、絶対自分では運転できない。

 

車窓からの眺め。野生のラベンダーがあちこちで咲き誇っておりました。こんなにたくさん。やっぱり乾燥した岩場に咲くラベンダーはしっくりきます。

 

そうこうしているうちに、見えてきました。

秘境、ペイヨン。ところで、なぜこんなところでこんな作りの村かというと、ひとえに外敵の侵入を防ぐ目的だそうですが、イマイチ意味がよくわからないぽてちです。

 

山の上、というより岩に貼りついている村。ほんとに人が住んでるの?

 

一番下にある、泉。あれ、今気づいたけど、左のボックスって、郵便受け?すごい坂だからここに集約してるのかも。

 

 

似てるけど違う石段。

 

アーチがいいですな。

 

そしてほら、ぐるぐる水栓。

 

てっぺんには、やっぱり教会。

 

お花がきれいな家。

 

さて、後半戦に備えて腹ごしらえです。

オーベルジュ・ド・ラ・マドンヌ。こんな辺鄙なところにありながらミシュランの星を獲得していたレストラン。(今は「おすすめ」になっているそうです)

 

ペイヨンの村と眼下に広がるコート・ダジュールの景色を見ながら、いただきます。

冷えた白ワインとともにサラダを。どこかで食べたのに似ているが、ソースが甘めでおいしかった。

 

チキンだと思います。ポテトのクリームニョッキと。やはりソースがウマい。

 

アートなデザート。カップの中の、プリンみたいなババロアみたいなヤツ(スイーツに疎くてすみません)が、ちょうどよい甘さで良かった。

シューは焼き立て(揚げたてかも)であたたかでした。でもやっぱり、量はこの3分の1でいいな、と思うぽてち。

遠くからやってきたと思しきフランスの方々(こんなところまで来るとは、やはりフランス人の食に対する執念はすごい)も大満足のようで、

「トレビアン!」が聞かれましたよ。

 

お腹も満たされ、次はリュセラムを目指します。

キリスト生誕の模型を各家々に飾ることで有名なリュセラムは塩の道の通過点としても栄えたそうです。

 

こちらは平地の部分もあり、家の作りもちょっと他と違っていたりして、いわゆる鷲の巣村ではないかもしれません。比較的大きな街です。

 

下の方にある、泉です。ほんと、どこへ行っても水が豊か。

 

モッサという画家がこの辺りを描いたらしいです。

 

このあたりかな。

 

残念ながら、教会は扉が閉まって開かなかった。

 

下りの途中、こんな建物が…。こ、怖っ。中は真っ暗でした。何らかの場面だとは思うのですが。

 

リュセラムの、ニャン。

 

結構大きな街。

 

 

こういうのが窓辺に飾られるんですね。

うん、クリスマスに訪れると最高でしょう。

 

さて最後に訪れるのは、「フランスの最も美しい村」に選ばれている、コアラーズです。

別名、「太陽の村」とも呼ばれ、一年中、陽がさんさんと降り注ぐのだとか。たしかに暑い。

鷲の巣です。

 

各所に日時計が掛けられているのです。これは有名な、ジャン・コクトーの日時計。

 

ここは村の入り口の郵便局です。

 

壁には4つもの日時計があります。

 

それではまた街歩き、というか石段登り。

 

 

 

ほんとにどこを撮っても絵になるなぁ。

 

てっぺんの教会近くの広場にも日時計がたくさんありました。

 

 アートな村なんですね。

 

ヨーロッパの教会って、場所にかかわらず、とても立派ですね。ここも美しい。

 

墓地も美しく手入れされていました。

 

これで4つの鷲の巣村巡りは終了。

数年前より村の人口が減っている、と聞きました。限界集落のようになってきているのかな。

こんな素敵な村々が無くなるなんて、考えたくもないですが、将来的にはどうなんでしょうね。

昔はオリーブを育てて生計を立て、ほとんど自給自足の生活だったそうですが、最近はニースまで働きに行っているそうです。

すごく山奥に見えるけど、どこもニースまでクルマで30~40分くらいじゃないかな。通勤圏内です。

機会があれば、泊ってみたい村ばかりでした。ぽてち的には、サンタニェスとペイヨンが良かった。

 

明日はエズにお出かけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


南仏の旅 6.ニース

2018-07-20 08:12:00 | 

(昨日の記事にサン・ポールでの食事にフォアグラが抜けていたので追加しました)

旅の最終目的地、ニースに向かいます。路線バスで。

 

バス停近くに素敵な建物が。帰ってから調べたら、評判のいい、レストランでした。

 

乗車後30分くらいたつと、海岸線(プロムナード・デザングレ)に出ます。ここは有名なネグレスコ・ホテルです。

 

ぽてちが泊まるのは、ホテル・プラザ。星★★★★です。いつもながらロケーション最優先です。

 

あまりぽてちの好みではない、味気ない、巨大ホテルです。アメリカ人の団体が多い。これでサン・ポールと同じくらいの宿泊費。

ちょっとがっかりでした。

 

まだチェックインできないので、荷物だけ預けてニース観光です。

 

プロムナード・デュ・バイヨンの、「水の鏡」というところ。噴水が噴き出て、朝から晩まで(ホテルから見える)、すっかり子供の遊び場です。

 

そして、ビーチ!にぎわっていました。パラセールが人気。水がきれいだなぁ。

 

海岸線の先にある、展望台を目指します。エレベーター(無料)があって楽ちん。

ビーチとは反対側の港です。斜面にも家がびっしり。

 

ニースといえばこの景色。ほんとに海がキレイ。これぞ、コート・ダジュールですね。

 

下に降りて、暑い中、旧市街を散策。

オペラ座。この近所でおみやげを買いました。

 

さて、昼食です。日曜なので、行きたいところが閉まっていたりして、結局オペラ座斜め向かいのレストランへ。

こちらは本日のおススメの、肉と大量の野菜。おいしそう。

 

トマトソースのニョッキです。イタリアに近いので、ニョッキもニース料理だそう。

 

ちなみにビールといえばクローネンブルグなのかな、ドイツっぽい名前ですが、フランスのビール。1664年設立。

ワインだけでなく、ビールにも歴史があった。実にポピュラー。そして、ウマい。

 

やっとチェックインできました(3時半くらい。遅っ)

海側の、テラス付きということで、高かったのかな。

 

洗面台は広めで良かった。

 

やっぱり海の見えるテラスはいいです。

 

目の前のアルベール1世公園では何やらステージの準備中。これは後日、「そういうことだったのか」と判明します。

 

左側を見ると、さっき行った展望台も見えます。左下には水遊び場も。

 

部屋の中から電動で日よけが操作できます。何しろ、夜9時くらいまで日差しがありますからね。

冒頭のハトはテラスで食事をしてると、とまりに来て、「何かくれないの?」とじっと見つめてきたコです。

スナック菓子をあげましたよ。妙に慣れていて、いつもおねだりしてもらってるんだろうな、と思います。

 

明日はぽてち垂涎の(?)鷲の巣村めぐり。期待してしまう。

 

 

 

 


南仏の旅 5.コート・ダジュール サン・ポール・ド・ヴァンス

2018-07-19 10:50:01 | 

旅も後半戦。暑さにめげず、張り切って街歩きに行こう!

この旅2度目のタクシー(最初が高額だったので、これっきりにしたい)でアヴィニョンTGV駅へ。サントル駅とは数キロ離れています。

一見してどこかの会社社屋のようです。

 

 

近未来的なカッコいい駅です。

 

10時2分発、ニース・ヴィル駅行きTGVに乗ります。

 

駅で買っておいたパンと車内の売店で買ったビール、コーヒーで昼食です。

 

この列車の最初の停車駅はトゥーロンです。サッカーの国際試合が行われる街ですね。

ずっと内陸を走っていて、このへんからやっと海が見えてきます。

 

おぉ、バカンス。

 

さてぽてち達は今日は移動日。午後1時過ぎにニースに到着。→駅からちょっと離れたトラムの停留所でまた10枚つづりの共通チケット購入。

→トラム二つ目のマセナで降りてアルベール1世公園のバス停を目指す→嫌がられつつスーツケースを持ちこみ、バスに乗る→サン・ポール・ド・ヴァンスを目指す。

3時過ぎにホテルに到着というスケジュールです。

サン・ポール・ド・ヴァンスはコート・ダジュールの中でも特に美しい中世の町、人のいない朝、夕がおすすめと聞いていたので、一泊することにしました。

 

入り口手前には、ペタンク場のある、「カフェ・ド・ラ・プラス」があります。オランジーナのCMや、映画にもたびたび登場する有名なカフェです。

 

インフォメーションセンター近く。道は狭く、坂がすごい。スーツケースを引くのが大変です。

サン・ポールは芸術村でもあります。数々のアトリエの画像をどうぞ。

まだまだたくさんありました。

さてホテルです。

おぉ、ツアー以外では初めて泊まる、星★★★★★。シャトー・ホテルの「ル・サン・ポール」です。

 

 

村の外周道路から中へ入っていく小路。素敵。

 

続きまして、内部。

レセプションの奥。家庭的な雰囲気。

 

レセプションの窓からの眺め。赤いパラソルの下で、夕食と朝食をいただきます。

 

客室。スイートではありませんでしたが、十分でした。ベッドの上にマカロンのプレゼント。

夕食を終えて帰ってくると、ベッドの上や洗面所にバラの花びらが散らされ、ろうそくも灯されておりました。

ほかにもサービスが行き届いており、心地よく過ごせます。

 

このマシーンのコーヒー、おいしかったです。(これまでがスティックタイプだっただけに)

 

久々のバスタブ。ゆっくりできそう。

 

うれしかったのは、ウォッシュタオルとせっけん置き。そうそう、このタオルがないと、体を洗うのが不便なんだよね。

せっけんも、ただ置いておくとつるつるすべるし。この辺が5つ星なんだなぁ。と実感したぽてちです。

 

 まだ夕方なので、街を抜けて村から少し離れたマーグ財団美術館へ向かいます。

 

 

ホテルのすぐ向かいにある水飲み場。

 

墓地も近い。

 

シャガールのお墓です。サン・ポールゆかりの画家です。

 

 

人通りもまばらになり、雰囲気が良くなってきました。

 

教会では結婚式の最中でした。

 

村を出て、坂道をてくてく、暑さと戦いつつ上る、上る…。いつになったら着くの?と思い始めてややしばらくたったころ…

 

やっと入り口に着きました。入場料たしか16ユーロだったと思う。高っ。

 

ミロです。これ見たことある。

 

なんとかいう、脳みそばかりがテーマのフランス人芸術家。

冒頭のネコちゃんはこの辺りで寝てました。

 

ジャコメッティ。

 

そしてシャガール。

しかし、正直、あれ、これだけ?でした。あんな坂道を上って高いお金出して?みたいな。

ま、気を取り直し、帰路につきます。

 

上りと別の道を下っていくと、朽ちかけた教会のそばに、

 

こんなものがありました。いろんな画家が作品を描いた場所を示す看板です。南仏(フランス全土か?)各地にあります。

ここではシャガールがサン・ポールを描いたらしい。

 

なんと、確かに絶景ではないですか。ベスト・ポジションかも。夕方6時くらいなので、ぽてち達以外だれーも歩いていないし。

独り占めの気分。これはもうけものでしたな。

 さて、もう一つ楽しみなことが。

夕食です。ミシュランの星付きだったこともある、このホテルで予約したのです。(予約は宿泊者のみらしい)

ワンピースに着替えて、靴をはき替えて降りていきます。

 

 

 

こちらの人達は外で食事をするのが好きですね。夏でも冬でも。たしかに気持ちいいです。

 

 

メニューがよくわからないので(ホント、毎回苦労しました)、ちょっとお高いけどコースにしました(チーズはパスで)。

前菜はカニのサラダです。美味。

 

フォアグラです。ぽてちはあんまり好きではない食材。でもこれはナッツの香りが良くて、おいしくいただけました。

 

 

魚料理。とにかく、すべての料理が、「絶対食べたことはあるが、あまりに意外な使われ方でなんだか思い出せない食材」でできているんです。

これもねぇ。イカだと思う。でもペロッとした食感で、ギョーザみたいなんだよね。とても美味。一番印象に残りました。

 

肉料理。何かの鳥です。下に敷いてあるのはかぼちゃ。カリカリはよくわからず。おいしい。

 

デザート一つ目。ラズベリーのシャーベットといちごなど。オレンジ色のはアプリコットか桃だと思った。

 

デザート二つ目。ぽてちはちょっと限界です。チョコ主体で、上に乗っているのはなんだっけ。レモンだった記憶が…。

 

濃いコーヒー。別料金です。7時半から初めて、終わったのは11時近かったような。他に3,4組のお客さんがいましたが、

皆さん同じくらい時間をかけて召し上がっていました。

お値段は、二人分で朝食と合わせると宿代より高くなったくらい。ぽてちにしてはかなり奮発しました。

 

まぁ、一度くらいこんな食事をとらないと、いつもスーパーの総菜やサンドイッチじゃねぇ。

満足して眠れました。

 

朝食もなかなか豪華でしたよ。

 

この奥の、夕べと同じ場所でいただきました。

 

一つ一つが丁寧に作られているのを感じます。

 

名残惜しいですが、連泊は厳しいので(金額的に、もちろん)、ニースに向かいます。

 

 

 

 

 

 

 


南仏の旅 4.アルル

2018-07-18 10:27:00 | 

毎度のことながら、よく歩く旅です。炎天下、一日平均1万7,000歩、距離にして10km歩いてます。ペットボトルの水携帯は必須です。

 

フランスは国鉄のストライキ中らしく、ネット予約したニースまでのTGVが運休にならないか、気が気ではありません。

今日もアルルへ行ってこようとしたところ、便数がやたら少なく、帰りの列車は午後1時半の次が4時半までないのです。しかもバスで50分もかかる

(列車だと20分)。不安をかかえたままアルルへ。

 

駅前から市街まで無料の巡回バスが出ていて、便利です。インフォメーションセンターのそばで降りて、観光開始。

 

ここは古代劇場です。チケット売り場で、好きな名所4か所と博物館1か所を選べるパスを購入。あと3か所回れます(暑いので、遠い博物館はパス)。

ちなみに回った場所はすべて世界遺産です。

 

下からみると雑然としていた劇場も、上から見るとこのとおり。現役で使っているのがわかります。なんと紀元前1世紀に造られたのにね。

 

隣接するのは円形競技場。2か所目です。

 

ローマのコロッセオ同様、こういう目的のために造られたのですね。こちらでは今でも毎年闘牛が行われているそうです。

 

暑い中、イベント用なのか、絵を描く人たちがいました。アルルでは街なかで写真祭が行われていました。夏の南仏は各地で催し物がいっぱいあるんですね。

 

競技場の上は景色がいい。ローヌ川とアルル市街です。

 

さて、お腹も空いてきたので、レストラン探し。

こんな素敵な中庭で食事できる、ラ・ボエームというお店に行きました。日本と違い、日陰は十分涼しい。屋内も冷房していない店が多いです。

 

一番上の「ムニュ」はメニューのことではありません。前菜+主菜+デザートを下のカテゴリから一品ずつ選んで25ユーロ。

二番目の、「フォルミュル」は前菜+主菜で21ユーロ。デザートはいらないので、こちらにしました。

いまだかつて、海外を旅行中、甘いものが食べたくなったことがないぽてち。多分、日本のより甘さが強いスイーツが多いからではないかと思います。

 

ぽてちの前菜です。上にのっているのは温玉ではなく、モッツァレラチーズです。トマトがおいしー。

 

こちらは主人の前菜。セルクル型の中のには、ちいさなエビが入ってました。

 

ぽてちの主菜。牛肉のハーブ焼きと野菜各種。肉は硬かったが味は良かった。そしてじゃがいも。どこの国もおいしい。なぜだろう。

 

もう一つは魚です。スズキだと思います。味が薄かったそうです。以上、ぽてちは満足でした。

 

昼食後、近くの市庁舎の中から地下へ降りて、古代フォーロム地下回廊へ。3か所目。

 

この画像より肉眼ではもっと暗く、足元も良く見えません。そしてすごく広くてすごく寒い。

食糧庫だったのか、避難所だったのか、なんだったんだろう。想像をかきたてる広大な空間でした。

ひと気もなく、肝試しチックだなぁ、と入り口に帰ってくると、物陰から、おじさんに「バァー!」と驚かされました。

そういえば、入るときにもこの辺にいたっけ。お客を一人一人驚かせていたのか、なんてヒマで陽気なおじさん!

 

最後にサン・トロフィーム教会と回廊を見学。これで4か所です。アルルは見どころが集中していて回りやすい。

ロマネスク様式の教会です。

 

「最後の審判」の様子。「キリストの左下には天国へ登っていく人々。右側には地獄に堕ちる人々が描かれている」らしいが、よくわからず。

 

左の怪物に食べられているところはよくわかりました。

 

 

回廊です。柱の一本一本に細かな彫刻がされていました。

 

さて、アルルといえば、ゴッホ、でしょう。有名なはね橋も見たいところですが、かなり離れた所にあり、しかも復元されたものなので、やめました。

かわりに「夜のカフェテラス」のカフェへ。

 

 

 帰りのバスからはひまわり畑も見えました。

 

アヴィニョンに戻って、駅で明日の列車についてちゃんと運行しているのを確かめてからホテルに戻ります。

演劇祭が始まり、大通りはホコ天になっており、ますますにぎやかなことになってました。

 

日が暮れ始めても(大体9時過ぎ)、ずっとにぎやか。

 

 

ちなみにこれがいつもお世話になっている、モノプリです。食料品から衣料品まで扱っています。人気のエコバッグも今回は忘れずに購入。

 

明日はニースを経由してサン・ポール・ド・ヴァンスへ行きます。