今回の旅の最終目的地、プラハへ向かうことになりました。
朝9時半頃にウィーン・マイドリング駅を出発…したのですが、ここで危うく財布を盗まれそうになりました。
列車に乗り込んだところ、なんとなくぴったり体を寄せてくる人がいて、ずっと、なんだろうな、とは
思っていたのですが、コンパートメントの中にも入ってきて、「ここの席は違うんじゃない?」とか
「隣の車両じゃない?」などと注意をよそへ向けようとするのです。こちらも自信がないので、
そうかも、と隣の車両へ移動しようとすると、またもやバッグのあたりにぴったり体を寄せてくる。
ぽてちはショルダーバッグをたすきがけにして、なるべく体の前に持ってくるようにしていましたので、
そろそろとバッグのファスナーに手が伸びてくる気配を感じました。「そうか、そういうことか!」と
気づいて指摘しようとしたときにはもうその人物は列車から降りていました。
若い女です。身なりなどは普通で、やたらおせっかいを焼くところが怪しいくらいです。皆さん気を付けましょう!
庶民的なぽてちは2等のコンパートメントです。2等はスリが少ないと聞いていたのですが…。
チェコとの国境あたりから雪景色になりました。結構吹雪いてきて、不通にならなくて良かった、と幸運に感謝。
5時間ほどかかりましたが、異国の景色を眺めているとあっという間でした。
プラハでも例によってCirrusのATMを探すことから始まります(街中にあります)。娘の帰りの列車(ブダペストまでなんと8時間)
の座席を予約してから地下鉄でホテルへ向かいます。
ホテル・リバティです。左隣の雑貨屋さんが繁盛してました。娘もお土産をいっぱい買ってました。
デラックス・タイプの部屋にしてもらったので豪華でした。このほかにもテラスとソファ2つのスペースもあり、
これで一泊1万円(1部屋の値段ですよー)は日本人からすると破格です。
晩ご飯を食べる場所を探しておこうと出かけて、すっかり迷子になりました。でもなにげない路地裏に
素敵なアンティークのちいさなお店があったりして、思う存分さまよってみたい気もしました。
で、入ったのはウ・ドゥヴォ・コチェク(2匹の猫という意)という店。ガイドブックに載っているけど日本人はいませんでした。
ピルスナーがウマい。あとラム料理は今まで食べた中でも一番の味。アコーディオンの生演奏つき。
次の日は朝散歩しました。
こんな古い建物がずらっと並んでいて見飽きません。
トラムでプラハ城へ向かいました。
あまりに大きくて画面に入らない。聖ヴィート大聖堂です。
どれがミュシャのステンドグラスかわかりませんでしたー。入口付近はなぜか中国人で混雑していましたが、
中はすいていて、じっくり見られました。教会の装飾の大体が金色なのに対し、銀色の礼拝堂があり、調べるとなんと
2トンもの銀が使われているとか。とにかく規模が大きい。
プラハ城内の黄金の小路です。金細工職人たちが暮らしていたという、おもちゃのようにかわいらしい小屋が
並んでいます。奥の薄水色の小屋にはカフカが住んでいたそうです。このうちの一軒で陶器のカップを
おみやげに買いました。ちなみに消費税は21%!
トラムで移動し、聖ミクラーシュ教会にやってきました。豪華絢爛な教会。
こちらのオルガンはモーツァルトが弾いたものです。3月末のコンサートのポスターも貼ってあり、
市民に親しまれているんでしょうね。
徒歩でカレル橋にやってきました。橋の両側に30人の聖人の像が立っています。この午後は旅行中、唯一暖かく、
気持ちが良かった。
遠くにプラハ城を望む。
橋を渡って天文時計へ向かいます。正時には間があったのでエレベーターで塔の上に登ってみた。
オレンジ色の屋根が連なります。
人だかりがすごいです。
見えにくいですがふたつの窓に聖人たちが次々と現れます。文字盤の両脇の死神と骸骨もなにやら踊っています。
最後に上の金の鳥が時を告げます。ほんの40秒ほど。でもプラハに来たらこれを見ないと。
最後の夕食はカフェ・ルーブルでいただきましたが、いろんな料理があり、どれもおいしく(今回の旅行では機内食も含めて
料理はすべて当たりでした)、しかも安い!昨日のピヴニツェの半額でした。そしてやっぱりビールがウマい。
次の日、娘は中央駅へ、ぽてちはルズィニエ空港へと向かい、それぞれ帰途についたのでした。
今回の旅でのぽてちの感想その他
1.スリッパ、部屋着、ハミガキ、ハブラシは必需品。あと、ウォッシュタオルがないので、それも必要だったなぁ。
2.乾燥していると聞いていた割にそれほど感じなかった。逆に成田に着いたとたん、ムッと暑く、アジアに
帰ってきた、という気がした。思わずコートをスーツケースにしまいました。
3.ヨーロッパの若い女性の冬のファッションは細身のジーンズをロングブーツにイン、ばかり。なんでだろう。
4.日本のニュースはTVでほとんどやっていない。ちょっと不安。
5.「マダム」と呼ばれるのはなんだか気分がいい。
以上で旅行記は終わりです。