「ソーラー」(イアン・マキューアン)を読んだ。
前半はコメディ風に書かれているが、最後は意味深な破局で終わる
お話。以下、Amazonより。
マイケル・ビアードは、狡猾で好色なノーベル賞受賞科学者。
受賞後は新しい研究に取り組むでもなく、研究所の名誉職を務めたり、
金の集まりそうな催しで講演をしたりの日々。五番目の妻に別れを
告げられた後は、同僚の発明した新しい太陽光発電のアイディアを
横取りしてひと儲を狙っている。そんな彼を取り巻く、優しくも
打算的な女たち。残酷で移り気なマスメディア。欺瞞に満ちた科学界と
エネルギー業界―。一人の男の人生の悲哀とともに、現代社会の矛盾と
滑稽さを容赦なく描き切る、イギリスの名匠による痛快で
やがて悲しい最新長篇。
北極圏への旅の描写はケッサクで、笑える。Mr.ビーンみたい。
しかし、テーマは環境やエネルギー問題に対する現代人の姿勢である。
解説に書かれている通り、この、うんざりな主人公は現代人そのもの、
(解説では過剰な消費文明そのもの、)ということなのだろう。
新エネルギーに対しても、国家や投資家たちがそこに巨額の利益を
見出して初めて真剣に取り組むべき問題になるという事実。
あんな事故が起きてもなおかつ「安全な原発」の技術を他国へ
売ろうとしている国もある。
この節操の無さ。情けなくなる。
100年後の人類は(その頃まで生き残ったとして)どうなっているんだろう、
と思わずにいられない小説だった。
イアン・マキューアンは以前「土曜日」を読んで、気に入ったので
珍しく購入しました。もちろん、アマゾンの中古ですよー。
ストーリーもさることながら、主人公の住んでいる家が興味深い。
もう一度読み直さないと思い出せないけど、すっごく住み心地
良さそうな家だった気がする。
ヘンなところにひかれるぽてちです。明日、予約した本が
図書館に届いていなかったら読み始めるつもり。
前半はコメディ風に書かれているが、最後は意味深な破局で終わる
お話。以下、Amazonより。
マイケル・ビアードは、狡猾で好色なノーベル賞受賞科学者。
受賞後は新しい研究に取り組むでもなく、研究所の名誉職を務めたり、
金の集まりそうな催しで講演をしたりの日々。五番目の妻に別れを
告げられた後は、同僚の発明した新しい太陽光発電のアイディアを
横取りしてひと儲を狙っている。そんな彼を取り巻く、優しくも
打算的な女たち。残酷で移り気なマスメディア。欺瞞に満ちた科学界と
エネルギー業界―。一人の男の人生の悲哀とともに、現代社会の矛盾と
滑稽さを容赦なく描き切る、イギリスの名匠による痛快で
やがて悲しい最新長篇。
北極圏への旅の描写はケッサクで、笑える。Mr.ビーンみたい。
しかし、テーマは環境やエネルギー問題に対する現代人の姿勢である。
解説に書かれている通り、この、うんざりな主人公は現代人そのもの、
(解説では過剰な消費文明そのもの、)ということなのだろう。
新エネルギーに対しても、国家や投資家たちがそこに巨額の利益を
見出して初めて真剣に取り組むべき問題になるという事実。
あんな事故が起きてもなおかつ「安全な原発」の技術を他国へ
売ろうとしている国もある。
この節操の無さ。情けなくなる。
100年後の人類は(その頃まで生き残ったとして)どうなっているんだろう、
と思わずにいられない小説だった。
イアン・マキューアンは以前「土曜日」を読んで、気に入ったので
珍しく購入しました。もちろん、アマゾンの中古ですよー。
ストーリーもさることながら、主人公の住んでいる家が興味深い。
もう一度読み直さないと思い出せないけど、すっごく住み心地
良さそうな家だった気がする。
ヘンなところにひかれるぽてちです。明日、予約した本が
図書館に届いていなかったら読み始めるつもり。