ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

「日と月と刀」

2009-01-30 10:48:13 | 読みモノ

「日と月と刀」(丸山健二)を読んだ。この作家は三冊目。
うーん、スケールが違う。やっぱり並みの作家ではない。
この人の本を読むと、最近の直木賞だの、芥川賞だのの受賞作家が
とてもお手軽で、小さくみえてしまう。
まず、小説の形が斬新。太字で二行ほどの小見出しを置き、
そのあとに、長い長い一文(10から20行ほどの)を書くというかたちで
全編を通している。
「貝の帆」は見開き2ページで一日分のはなしを、280日書いていて
おもしろいと思ったが、さらに独創的。
リズム感がいいし、波乱万丈の一生なので、大作だけど飽きずに読める。
主人公無名丸のいう「無碍(むげ)]とは著者の心そのものなのだな、と思った。


かわいい藍柿

2009-01-28 14:07:48 | 古いモノ

とってもかわいい藍柿(右衛門)が届きました。初めて見ます。
上品でなおかつ愛らしい。表もいいけど裏がまたいいのです。


もっと大きい画像だとわかりやすいんだけど、
この、ほわっとしたやわらかな感じ。わかりますかね。
今年は六寸皿を中心に買いたい。ケーキ皿にするので。
いまのところまだ一枚しかない(蛸唐草)。楽しみです。
今回のはちいさくて、なんかイチゴでものせたいようなかんじ。

「犯罪小説家」

2009-01-26 11:44:16 | 読みモノ
「犯罪小説家」(雫井脩介)を読んだ。
小説家と脚本家、犯人はどっちだ、ということで、
最後までわからないようにうまく引っぱっています。
でもなぁ、映画化のモデルとなってる小説「凍て鶴」っていうのが陳腐な
ストーリーで、それが受賞したっていうのが説得力ないのよね。
あと、フリーライターの女性がお調子者すぎだし。誰だってワナだと気づく場所に
ノコノコでかけちゃう。
次回作に期待。
今週は本がいっぱいきちゃって、読むの大変そうです。

テラゾーブロック

2009-01-23 12:27:50 | 建モノ(家具含む)
テラゾーブロックです。あまりなじみがない名前でしょうか。
大理石の砕石をセメントで固めたものです。オーダー品です。
水に強いらしく、ウチでは玄関の敷居、風呂場の敷居、画像は風呂の窓の敷居、
に使ってます。
下に走っているのは半透明のプラスチックボード用の溝です。(目隠し用)
こんな変わった材料でできた家です。次回、また変わった建材を載せてみます。

ヒノキ縁甲板

2009-01-20 13:08:20 | 建モノ(家具含む)

昨日インテリアのジャンルに投稿したら、たくさんの人に見てもらえたので、今日も。
ウチの床、風呂場(バスタブ除く)、トイレの腰板はヒノキの縁甲板です。
1.5センチ厚さです。普通、9割はフローリングでしょう。フローリングは
合板にごく薄い木材を貼ったものですが、こちらは無垢ですので、汚れたら
削れます(まだやったことはない)。しかも安価。台所など、水がかかるところは
コルクタイルを貼りましたが、そっちの方が高い。ま、節だらけですけど。
節は抜けるので、たしか1年目くらいに埋めに来ました。それでもまだ抜けます。
あと、板と板のすきまは多少幅の差があります。
そしてワックスがいらない。聞くところによると、大変らしいですね、ワックスがけ。
こちらは足の脂(!)か、木からにじみ出る油かわからないけど、なにもしなくても
「ツヤがありますねぇ」とお客さんに言われます。
でも水には弱く、すぐにふき取らないとシミになります。
ウチはラビのおしっこのシミだらけ。いい思い出ですけどね。
そうそう、固定資産税の計算をするのだと言って、税務署の人が、
「なんかヒノキを多く使ってるけど、風呂桶もヒノキなんですか?」と見にきたのだった。冗談じゃない。普通の樹脂製ですよ。なんでもこの家は材料が変わってるので
評価額を決めにくいらしい。いかに安い材料かを力説したおかげか、
そんなに高くはされなかった。よかった。