ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

今年のベスト3

2008-12-31 11:08:47 | 読みモノ

今年も本をいっぱい読んだ。「読みモノ」のカテゴリだけで77。それ以外にも読んでる。
そこで、今年読んだ本(発行は別として)のベスト3を発表!あくまで「私の」です。
まずはエンターテインメント部門。
1位  「夏光」 (乾ルカ) 次作が待たれる。一発屋で終わらないで。
2位  「隠蔽捜査」(今野敏) こんなベテラン作家がいたとは。
3位  「東京島」 (桐野夏生) まさにエンターテインメント。

次、文芸部門。
1位  「めぐらし屋」 (堀江敏幸) ずっと読んでいたい気分になる。
2位  「ぶっぽうそうの夜」 (丸山健二) 孤高の作家。読者に媚びないところがいい。
3位  「決壊」 (平野啓一郎) 現代を深くとらえた作品。

さいごは、海外部門。
1位  「チャイルド44」 (トム・ロブ・スミス) まだまだ知らないことが多いと
      気付かせてくれた。
2位  「20世紀の幽霊たち」 (ジョー・ヒル) 次作も読みたい。
3位  「土曜日」 (イアン・マキューアン) よく覚えてないが、おもしろかった覚えが

来年もいっぱい読みたい。
今年一年、お付き合いくださり、ありがとうございました。
よいお年を!

 


古織部と遅いクリスマス

2008-12-29 13:49:38 | 古いモノ

今年最後のオークションで手に入れた古織部の鉢。
合い箱には菓子鉢となっていますが、煮物なんかにいいみたい。
で、昨日、遅いクリスマスをしました。

あわてて撮ったので、露出がヘン。夜の撮影は苦手です。
織部にはイタリアンサラダを盛ってみました。
サニーレタス、じゃがいも、ゆで卵、きゅうり、サラミ、アンチョビ、トマトを、
バルサミコ酢とオリーブオイルのドレッシングであえ、パルミジャーノをピーラーで
削って散らしたもの。あとはコックオーバン(鶏の赤ワイン煮)とかオードブルでした。
家族4人で満腹。満足。

ところで、ヤフオク始めて数か月、私なりに心得を考えてみました。
1.安いものには基本手を出さない。
  「安物買いの~」にならないことと、やっぱり安いものはそれなりのものだと思う
  ので(でもたまーに掘り出し物があるので気を抜けない)
2.自分が欲しいと思ったら、値段にかかわらず、絶対に手に入れる。
  たまに、「これはウチに来るためにオークションに出された」と思えるものが出て
  きます。よその人に取られたくないときは、強気で。逃すと後悔する。
3.相場では欲しいものは手に入らない。死ぬほど欲しくはなくても、「欲しい」と思っ 
  たときは、相場より高く入札しないと買えない。みんなも相場で手に入れたいと
  思っているから。 

要するに、どれだけ欲しいと思ってるかを、値段で表せればいいわけです。
「儲けよう」と思うとプロでも失敗するらしいので、自分の判断がすべてです。
上の写真の織部も、幕末から明治ということなので、価値としてはそんなにないのでしょうが、私は織部焼の鉢が欲しかったので、しかもデザインが気に入ったので、
これで満足です。

来年は経済的に厳しそうなので、あんまり買えないかも。でも精選してがんばるつもり。    





 


「ぶっぽうそうの夜」

2008-12-23 11:24:56 | 読みモノ
「ぶっぽうそうの夜」(丸山健二)を読んだ。
年末のこの忙しい時期に、換気扇回りの掃除を終え、一休みしつつ書いてます。
午後からはレンジ回りに突入します。
さて、「ぶっぽうそうの夜」、おもしろかったぁ。純文学なんだけどエンターテインメント。
重厚でありながら、プッと吹き出してしまうおかしさ。
並みの作家ではない。やっぱり「貝の帆」も予約して正解だった。
会社を退職し、退職金をリュックに詰め込み、帰郷した55歳の男。
糖尿病を病み、身も心もボロボロになり、帰ったのはしかし、妹は殺され、弟は殺人犯、母は自殺という、これ以上はないほど最悪な家族が住んでいた村だった。
家族を捨てたつもりが今なおその影につきまとわれ、行く末に悩む主人公。
と、ここまではありがちな話。しかし、後半、妹をなぶり殺した真犯人が現われるに
至り、話は一変。最後はどうなるのか、やきもきします。
ちょっと前の発行だけど、文庫にもなってるので、読むことをおすすめします、是非!

クリスマスキャンドル

2008-12-22 10:29:21 | 小モノ
ウチの今年のクリスマスは28日になりそう。家族が夕食になかなか
そろわなくて。こんな年もめずらしい。
で、せめてクリスマス気分になれるように、キャンドルスタンドを撮ってみました。
これは去年のクリスマス前に買った(ネットで)スウェーデン製。
クリスマス用に、ずっと探してたんだけど、なかなかなくて。
鉄製です。ろうそくは、これもシンプルな赤いのをずっと探してて、
やっと見つけた(ネットで)カメヤマ製。ちょっと短くなってます。
28日に、赤いテーブルクロスの上で、料理と一緒に撮れたらまた載せます。

ああ、スッキリした

2008-12-19 11:50:53 | 日記

数日前の夜中、ふと目が覚めて(朝まで熟睡の私には珍しい)、前に
読んだ小説の、内容は結構覚えてるけど、タイトルと作者が思い出せず、
変なことにこだわる私は悶々としたのであった。
で、新聞の書評で読んでから借りたのを思い出し、ネットで探すもらちがあかず、
ついに昨日、大きい図書館で新聞の縮刷版を2007年からさかのぼり、2005年の
12月まで調べても見つからず、しかも朝日新聞のしかなかったので、
(うちでは日経もとってる)困ってしまって、もう一度紀伊国屋のサイトを
確認したら、バックナンバーが載ってるのに気づき、今朝、日経の2006年1月の
書評でやっと見つけたのが上の画像の「貝の帆」(丸山健二)であった。ふぅ。
スッキリした。
しかし書評で取り上げられてる、というか、話題になるのは「なぜ○○は○○なのか」
っていうのが多いな、最近。もっと文芸書をとりあげてほしい。
「貝の帆」再読してみよう。おもしろかった覚えはあるので。