マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

ドビュッシーゆかりの地

2012-08-11 23:59:43 | 日記
今年は、ドビュッシー生誕150年の年。
その記念の年ということで、東京のブリジストン美術館では、「ドビュッシー 音楽と美術」という企画展が開催されていて、先月行ってみました。
それについてはまだアップしてなかったのですが、またあとで…。
元々、好きな作曲家ですから、折に触れてコンサートでも取り上げています。
ドビュッシーの曲は全曲制覇を目指していますが、いつになるやら…。
9月のプロムナードでも、小品を1曲演奏します。
初期の作品である「夢」です。
原題は、夢という「rêve」ではなく、夢想という「rêverie」ですので、ちょっとニュアンスが違うかもしれません。
1890年の作曲ですが、この年はドビュッシー初期の一連の曲が作られています。
ドビュッシー自身は、この曲を気に入らなかったらしいのですが、独特の美しいハーモニーとメロディに包まれ、印象的な曲となっています。
その美しさから、様々な編曲がされ、親しまれています。
ピアノ曲としては比較的易しい曲なので、学習者の人たちにも良く演奏されています。
ただ、技術的には優しいといっても、微妙なニュアンスを表現するのは意外に難しいですね。

お勧めCDは、モニク・アースの ドビュッシー:ピアノ作品集 です。
お手頃価格でたくさんの曲が入っていますし、くせの少ないいい演奏です。

さて、ドビュッシーは、パリの郊外、サン・ジェルマン・アン・レーの生まれです。
凱旋門からRERに乗って20分ほどで行ける高級住宅地で、「テラス」と呼ばれる、幅30m、全長2400mの大テラスの庭園からは、セーヌ川とパリが一望できるとのこと。
実はまだ行っていないのです。
10月にフランスに行く予定にしていますから、行ってみようかと、今コースを検討中です。
今回は、セーヌ川をテーマにしようと思っているのですけどね。

ドビュッシーのことでした。
高級住宅地と言われる町に生まれたのですが、ドビュッシー自身はあまり裕福ではなかったようです。
5歳でこの町を離れてパリにでます。
今でも生家が残っていて、記念館と観光案内所になっています。