プロムナード・コンサートでは、できるだけよく知られた曲や耳になじみのある曲を取り入れるようにしていますが、今回は、そのうちの一つが、ウェーバーの「舞踏への勧誘」です。
ウェーバーと言えば、オペラの作曲家として比較的知られていると思いますが、「魔弾の射手」の中の曲は、小学校だったか中学校だったかの鑑賞曲として出てきた…と思います。
1786年生まれで、1826年に亡くなっていますから、40年…短命ですね。
ピアノの曲はそう多くはありませんが、その中でも「舞踏への勧誘」は、ベルリオーズが管弦楽用に編曲したものでもよく知られています。
1819年7月28日に作曲され、愛妻のカロリーネにささげられています。
ゆっくりした序奏と結尾部を持つワルツで、いくつかのワルツがロンドのように出てきて、いかにも舞踏会!という感じです。
序奏の部分にはウェーバー自身がカロリーネに初めて聴かせたときに付けたと言われる物語があります。
それは、
ある舞踏会場で一人の紳士が若い女性に舞踏の相手を申し込む。
女性は物柔らかにこれを断る。
紳士は再び熱心に誘う。
女性もついに同意し、そこで二人は静かな会話を始める。
紳士は語り始め、女性は応答し、紳士は次第に興奮して話し続ける。
女性がそれにやさしく同感の意を示し、二人は手を取って舞踏の場へ行く。
曲の開始を静かに待つ。ここまでは序奏の部分。
この後、ワルツが華やかに始まり、二人は踊る。
ワルツが終わると、結尾部になり、
紳士が感謝の言葉を述べ、それに対する女性の答えがあり、舞踏場を退場、静寂が訪れる。
曲はよく知られていて、一見簡単そうですが、指の練習曲か…という部分もあり、ウィンナーワルツの感じを出す部分もあり、変化に富んでいて、演奏するのに退屈することはありませんし、うまく乗れたら楽しいですね。
ウェーバーのピアノ曲は少ないので、あまり弾く機会はありませんが、その中でも苦労した思い出があります。
大学1年の時の夏休みに、ウェーバーのピアノ・ソナタ第1番の4楽章が課題となりました。
この楽章は曲全体を通して旋律が休みなく急速に進むので、「無窮動」とも言われていて、当時こういうタイプの曲は苦手だったので、せっかくの夏休みなのにけっこう苦労しました。
なので、ウェーバーにあまりいい印象を持っていなくて、今まで弾くことはなかったのですよね。
今回弾いて、だんだん楽しく弾けるようになり、ちょっと偏見も減ったかも…。
CDは、私が苦労した1番のソナタの入っている、ウェーバー:ピアノソナタ第1番/舞踏への勧誘/他
などいいかも。
ピースものを集めた、特撰!ピアノ名曲150<3> 舞踏への勧誘/ルーマニア民俗舞曲
も。
ウェーバーと言えば、オペラの作曲家として比較的知られていると思いますが、「魔弾の射手」の中の曲は、小学校だったか中学校だったかの鑑賞曲として出てきた…と思います。
1786年生まれで、1826年に亡くなっていますから、40年…短命ですね。
ピアノの曲はそう多くはありませんが、その中でも「舞踏への勧誘」は、ベルリオーズが管弦楽用に編曲したものでもよく知られています。
1819年7月28日に作曲され、愛妻のカロリーネにささげられています。
ゆっくりした序奏と結尾部を持つワルツで、いくつかのワルツがロンドのように出てきて、いかにも舞踏会!という感じです。
序奏の部分にはウェーバー自身がカロリーネに初めて聴かせたときに付けたと言われる物語があります。
それは、
ある舞踏会場で一人の紳士が若い女性に舞踏の相手を申し込む。
女性は物柔らかにこれを断る。
紳士は再び熱心に誘う。
女性もついに同意し、そこで二人は静かな会話を始める。
紳士は語り始め、女性は応答し、紳士は次第に興奮して話し続ける。
女性がそれにやさしく同感の意を示し、二人は手を取って舞踏の場へ行く。
曲の開始を静かに待つ。ここまでは序奏の部分。
この後、ワルツが華やかに始まり、二人は踊る。
ワルツが終わると、結尾部になり、
紳士が感謝の言葉を述べ、それに対する女性の答えがあり、舞踏場を退場、静寂が訪れる。
曲はよく知られていて、一見簡単そうですが、指の練習曲か…という部分もあり、ウィンナーワルツの感じを出す部分もあり、変化に富んでいて、演奏するのに退屈することはありませんし、うまく乗れたら楽しいですね。
ウェーバーのピアノ曲は少ないので、あまり弾く機会はありませんが、その中でも苦労した思い出があります。
大学1年の時の夏休みに、ウェーバーのピアノ・ソナタ第1番の4楽章が課題となりました。
この楽章は曲全体を通して旋律が休みなく急速に進むので、「無窮動」とも言われていて、当時こういうタイプの曲は苦手だったので、せっかくの夏休みなのにけっこう苦労しました。
なので、ウェーバーにあまりいい印象を持っていなくて、今まで弾くことはなかったのですよね。
今回弾いて、だんだん楽しく弾けるようになり、ちょっと偏見も減ったかも…。
CDは、私が苦労した1番のソナタの入っている、ウェーバー:ピアノソナタ第1番/舞踏への勧誘/他
ピースものを集めた、特撰!ピアノ名曲150<3> 舞踏への勧誘/ルーマニア民俗舞曲