マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

モーツァルトのピアノ・ソナタK.545

2012-09-01 23:37:30 | ラ・プロムナード・ミュジカル
久しぶりにモーツァルトのソナタを弾きます。
全部で18曲あるモーツァルトのソナタの中では、一番易しいと言われているハ長調、K545です。
1788年作曲ですから、1791年に亡くなったモーツァルトの曲の中では晩年(?)の作…でしょう。
ソナチネアルバムの中にも収められていますから、弾いたことのある人も多く、よく知られている曲です。
モーツァルト自身も作品目録の中に「初心者のための小ピアノ・ソナタ」と記していますから、曲調や構成も単純で簡素です。
とは言っても、そこはやはりモーツァルトの作品ですから、ソナチネアルバムにあるソナチネとはひと味もふた味も違いますね。
曲は3楽章から成り、1楽章は主和音の分散によるシンプルな主題で始まる、ソナタ形式による速い楽章、2楽章は緩徐楽章で、一貫してアルベルティ・バスによる伴奏の上に、美しいメロディが奏されます。
3楽章はロンド形式による速い楽章で、短い軽快な曲です。
全体でも、10分に満たない曲ですが、コンサートの導入にふさわしい曲かな…。
シンプルに美しく弾きたいと思います。

コンサートで取り上げる曲は、どうしても自分の好きなロマン派以降の曲になってしまいますが、モーツァルトやベートーヴェンも、やはり弾いて行きたい作曲家ではありますね。
ただ時間には限りがあるし…難しいところです。