マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

「動物の謝肉祭」について

2014-01-20 23:32:20 | コンサート
このところ風邪薬を飲んでいるからか、時々急激な睡魔に襲われます。
今日も朝、お医者さんに行って点滴をしてもらいました。
薬だけより早く良くなりそう…な気がします。
声はまだ完全には戻っていませんが、のどの腫れは少しマシになっているようでした。
何とかリサイタルまでに治って欲しいものです。
ただ、ひどかった疲労感が少し楽になった気がしますね。

サン=サーンスの「動物の謝肉祭」について。
昨年9月のプロムナードで、抜粋で演奏しましたから、その時にも書きましたが…。
原曲は2台のピアノと小編成の管弦楽で演奏されるもので、今回は、Durand社版のLucien Garban編曲による連弾です。
例えば、かっこうの鳴き声は原曲ではクラリネットが演奏しますのでそれらしい音になりますが、ピアノでは雰囲気をうまく出すことしかできませなので、表現の幅で言えば原曲にはかないませんが、ま、何とかそれらしくうまく表現しようと思います。
原曲が作曲されたのは、サン=サーンス51歳の1886年、友人のチェリスト、シャルル・ルブークが主催するマルディ・グラ(謝肉祭の最終日)の音楽会のためでした。
さまざまな動物の生態をユーモラスに、また時には皮肉に表現したもので、曲の内容を標題で示したいわゆる「標題音楽」と言われるものです。
耳馴染みのある、第13曲「白鳥」はもちろんのこと、「かめ」も「象」も、皮肉な「ピアニスト」という動物も、サン=サーンスの鋭い観察力から生まれたもので、一度聴けば思わず笑ってしまいそうになる楽しい曲がたくさんあります。
今回は、曲の合間に曲の説明にもなるナレーションを入れますので、それも一緒に楽しんでいただきたいと思います。