マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

偽りの人生は…

2014-02-06 22:23:46 | ニュース
「私は共犯者」と実作者謝罪=18年間、代作担う―佐村河内さん別人作曲問題(時事通信) - goo ニュース

昨日から急浮上したこのニュース、何かとても日本的と言うか何と言うか…。
話題に上る人のちょっと苦労した話とかちょっと気の毒なバックボーンとか、そういうものが付いていると話題になる、物が売れる…その典型のような気がします。
裏を返せば、何もない状況だと、どんなにいい作品でも売れない、いい才能も評価されない、ということ…でしょうか。
もっと厳しく言えば、正しく評価できる目を持っていない…ということかな。
拍手しすぎる日本人 行列してまで食べないフランス人 (講談社プラスアルファ新書) という本に、わからないけどいいと言われているものにはとりあえず拍手をする、というのが日本人、自分がいいと思わなかったら拍手しないのがフランス人…みたいなことが書いてありましたが、なるほど!…と。

ゴーストライターを続けた人も依頼し続けた人も、まぁそれぞれ思うところはあったのでしょうが、嘘の人生はつらいでしょ!!
代わりに書いた人はまだしも、出来もしないことをやったと言い続けたのは、自分でむなしいと感じなかったのか…と。
偽りの評価なんて嬉しくもなんともないと思いますけどね。