マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

サン=サーンスの6つのエチュード作品111より第6曲トッカータ

2025-01-24 17:50:57 | ラ・プロムナード・ミュジカル
サン=サーンス(1835〜1921)も今年は生誕190年の記念イヤーです。
彼は、フランス国民が栄誉とするレジオン・ドヌール勲章を受けたり、ケンブリッジ、オックスフォード両大学からは名誉博士号を授けられたりしいぇ、芸術家としては最高の栄誉を極めたのですが、音楽界にあっては若干異端的な存在だったようです。
ピアノ曲も70曲あまりありますが、演奏される機会はそう多くはないかもしれません。
よく知られた曲といえば、動物の謝肉祭ですが、どちらかと言えば技巧的な曲が多いと言えるでしょう。
彼自身もピアニストであり、オルガニストでした。
オルガニストとして最高峰と言われる、パリのマドレーヌ寺院のオルガニストを20年間務めました。

さて、このトッカータは、「第5協奏曲のフィナーレによるトッカータ」です。
トッカータとは鍵盤を駆け巡るような動きからなる華やかな曲で、バッハのトッカータとフーガなどバロック時代によく作曲されました。
第5協奏曲は、デビュー50周年を記念する演奏会のために1896年に作曲されたもので、このフィナーレは極めて派手な演奏効果を持つ技巧的な曲で、この曲の楽想を用いて一人で演奏できるコンサート用楽曲として1899年に作られました。
トッカータの名の通り、鍵盤を駆け巡る華やかで技巧的な曲ですが、とても面白い曲でもあります。



フォーレの舟歌(バルカロール)第4番

2025-01-24 16:39:51 | ラ・プロムナード・ミュジカル
フォーレ(1845〜1924)は、昨年は没後100年の記念イヤーでしたが、今年も生誕180年の記念イヤーです。
だからって何?…ではありますが、フォーレを取り上げるきっかけにはなりますね。
昨年も数曲弾きましたが、今回も舟歌(バルカロール)を演奏します。
フォーレは舟歌を13曲作曲しました。
数は13曲とそう多くはありませんが、第1番を1883年に書いてから、38年の長きにわたって舟歌を書き続けたのです。
舟歌という曲は、メンデルスゾーンの無言歌集にある3曲とショパンの1曲のみが前例で、参考にできるものはほとんどなく、ほぼ彼オリジナルの創造性による作品と言えるでしょう。
おまけに初期の作品の頃は本場のヴェネツィアさえも訪れていなかったとのことなので、想像力の賜物でしょうか。
のちに、1890年になって初めてヴェネツィアを訪問したようです。

第4番変イ長調は1886年の作で、比較的短めの曲です。
6/8拍子で揺れるゴンドラを表現しているかの音型が使われていて、美しい曲となっています。
転調が多用されています。



世界史sの講座の前に

2025-01-24 01:28:06 | 日記
午後は、朝日カルチャーの世界の歴史の講座。
その前に、友人からクリスマスローズをもらうことになっていて、一緒にランチをしました。
「ラ・メゾン アンソレイユターブル」へ。
前回行ったとき、メニューが変わってハンバーグがない…と思ったら、今日はありました。
って、見落としたのかなぁ…。
なので今日はハンバーグプレートに。
ご飯がバターライスで地味においしいのです。
いっしょに行った友人は写真講座の友人ですが、写真講座は当分お休みすることにしたので、前期から行っていないため、久しぶりで、旅行の話いろいろ盛り上がりました。
昨シーズンも一鉢もらって、花がきれいに咲いたので、今年もまた楽しみにしています。
違う色だといいなぁ…と。

世界史の講座は、ナチスの話まで来て、アンネの日記の話やユダヤ人の強制収容所とか大量虐殺の話などになると、やはり聞いてるだけで胸が痛くなりますね。
これが昔のことではなく、今も世界では同様のことがあるというのが、何かなぁ…と。