マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

ショパンのノクターンとエチュード

2014-01-25 00:40:00 | コンサート
26日のリサイタルで弾くショパンの曲は、小品を4曲。
バラードやスケルツォといった大曲は今回は弾きません。
ノクターンを2曲とエチュードを2曲です。
ノクターンとは日本語では夜想曲のこと。
低音部の和声的な伴奏の上に、高音部が、夜の静寂と夢見るような心持を表す優雅な旋律を歌う…といったような形です。
全部で21曲ありますが、うち18曲は、2曲、3曲とまとめて生前出版されています。
弾くのは、第2番と第13番。
第2番変ホ長調は、1832年に作品9として最初に出版されたものの一つです。
ショパンのノクターンと言えばこの曲!というくらい有名ですが、内容的には平凡な曲…でしょう。
第13番ハ短調は、1841年ショパン円熟期の作品で、ノクターンの中で最も壮大で高貴な作品となっています。
とても好きな曲なので、感動的に弾きたいと思っています。

ショパンのエチュード(練習曲)は、作品10の12曲、作品25の12曲、3つの新練習曲から成り、全部で27曲あります。
ショパンのエチュードは、単なる指の練習にとどまらず、すばらしい芸術音楽となっています。
今回弾くのは、作品10-3と作品25-12です。
作品10の第3番ホ長調は、1827年作で「別れの曲」としてよく知られていますが、ショパン自身の命名ではありません。
カンタービレな表現の練習曲です。
作品25の第12番ハ短調は1836年の作。
広い音域を使った俊敏な両手のポジション移動をする曲で、大洋の真ん中で大きなうねりをなす波を思い起こさせるため、「大洋」と呼ばれていますが、これもショパンの命名ではありません。
楽譜上は16分音符の連続ですが、そのアクセントの効果によってみごとに旋律が浮かび上がっています。
この曲も好きな曲で、この音型もまた好きな形なのです。
このパターン、荒れる海を表現するのにピッタリ!ということで、私の「“うみ”による変奏的カプリッチォ」でも利用しています。
このブログ右側にYouTubeでアップしています。
この音型、実は左右の視線の移動が大きく、体調悪い時は目まいがしそう…なのです。

ノクターンお勧めCD
ショパン:夜想曲全集
アシュケナージ(ウラジミール)
ポリドール
 
ショパン:ノクターン全集(通常盤)
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エチュードCD
ショパン:12の練習曲 作品10/作品25
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ショパン:練習曲集(全27曲)
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