マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

サン=サーンスの死の舞踏

2022-04-16 23:33:29 | ラ・プロムナード・ミュジカル
2台のピアノの曲の解説です。
この記事は、ミュジカポール・コンサートのブログに掲載したものの、コピーです。

「死の舞踏」は、フランスの作曲家サン=サーンス(1835~1921)が1872年に作曲した交響詩のことですが、これを後にサン=サーンス自身が2台ピアノ用に編曲していて、今回はそれを演奏します。
フランスの詩人アンリ・カザリスの詩に霊感を得て、1872年にまず歌曲として作曲され、1874年に管弦楽曲としてまとめられました。
午前0時の時計の音とともに骸骨が現れて不気味に踊り始め、次第に激しさを増していきますが、夜明けを告げる雄鶏の声が響きわたると墓に逃げ帰り、辺りが再び静寂に包まれる…という情景を描いたものです。
この曲は、「リーガルフォース」のCMでも使われましたので、耳にされたことがあるかも…です。

参考までに、スコアの冒頭に書かれていた、霊感を得たと言われる詩を記載しておきます。
(出典:wikipedia)
ジグ、ジグ、ジグ、墓石の上
踵で拍子を取りながら
真夜中に死神が奏でるは舞踏の調べ
ジグ、ジグ、ジグ、ヴァイオリンで

冬の風は吹きすさび、夜は深い
菩提樹から漏れる呻き声
青白い骸骨が闇から舞い出で
屍衣を纏いて跳ね回る

ジグ、ジグ、ジグ、体を捩らせ
踊る者どもの骨がかちゃかちゃと擦れ合う音が聞こえよう

静かに! 突然踊りは止み、押しあいへしあい逃げていく
暁を告げる鶏が鳴いたのだ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。